イラン、交渉難航も核合意を望む
By David R. Sands – The Washington Times – Tuesday, June 14, 2022
イランの外交トップは14日、2015年の核合意は停滞し、米国などの大国でも多くの人が合意は死んだと結論付けているにもかかわらず、イラン政府はまだ協定の復活を望んでいると述べた。
国際的な制裁を解除する見返りに、イランの秘密核開発計画に制限を設けたこの合意は、2018年にトランプ大統領が離脱、イラン経済とその貿易相手国に厳しい制裁を復活させて以来、生死の境をさまよっている。
バイデン大統領は合意の復活を望んでいるが、ウィーンでの多国間協議は1年以上続いており、まだ合意は得られていない。
イランのアブドラヒアン外相は、米国と欧州の同盟国が先週、国連の核監視機関でイラン非難決議を支持したことを受けて、イランが最近、合意の下で禁止されている核活動をさらに復活させたことを認めた。
国営タスニム通信によると、アブドラヒアン氏はテヘランで記者団に対し、「それでも、われわれは交渉のテーブルを放棄していない。交渉とメッセージの交換は(イランと欧米の間で)続けられているからだ」と語った。
アブドラヒアン氏は、イラン訪問中のパキスタンのビラワル・ブット・ザルダリ外相との会談の後、「イランは交渉のテーブルから逃げたことはない。イラン・イスラム共和国は外交の論理から距離を置くことはない」と述べた。
交渉の支持者らは、外交の行き詰まりによってイランは核爆弾製造に近づいたと言う。しかし、バイデン政権は、議会やサウジアラビア、イスラエルなどの同盟国から、核合意の復活に対して強い反対を受けている。
上院外交委員会は15日に非公開の公聴会を開き、国務省のロバート・マリー特使を含むバイデン政権関係者から協議の状況について報告を受ける予定だ。