政府と山火事の闘い

(2022年8月18日)

2022年7月22日(金)、カリフォルニア州マリポサ郡のDarrah Rd.を横断するOak Fireの炎を消す消防隊員。消防士は隣接する住宅に到達するのを食い止めることができた。(AP写真/Noah Berger)

By Editorial Board – The Washington Times – Wednesday, August 10, 2022

 米国の西部が、再び燃え上がっている。地元の住民にとって、町や都市を一望する乾き切った丘が赤々と照らし出される光景は、熱く、乾燥した夏で知られるこの地域では、季節の風物詩だ。連邦議会は重たい腰を上げて、救済策を講じようとしている。しかし、今のところ、米政府の知恵は山火事には到底太刀打ちできていない。

 全米省庁合同火災センター(NIFC)によると、この夏、4万件近くの火災がすでに、580万エーカー(約2万3000平方キロ)以上を焼き尽くした。これは、2015年以来、最大であり、年平均の370万エーカーをはるかに上回っている。

 カリフォルニア州は、国の西部の地域形成を担っているにもかかわらず、山火事が起こりやすいために、常に注目の的になっている。目下、四つの火災が「黄金の州」(カリフォルニア州のニックネーム)を燃やしており、ヨセミテ国立公園の雄大なセコイアの木々も危機にさらされた。しかし、驚くべきことに、現在、最も多くの大規模な山火事に見舞われている州は、肌寒い遠隔の地、アラスカ州で、例年よりも暖かく、雨が多かった春に続いて27件発生している。

 「米干ばつモニター」によると、今年の夏は、カリフォルニア州を含む国の半分の地域が、干ばつに見舞われているという。このような異常気象は、通常、気候変動によるものとされるが、気候変動の兆候として本当に認識可能なのは、それが長期間続く場合のみに限られる。直観に反して、米海洋大気庁は、1901年から2019年にわたる期間中、一つを除く48の隣接州のすべての地域で、10年当たりの平均降水量が増加していると伝えている。

 外れ値を示しているのは南西部で、その期間に降水量が10年ごとに100分の1イン チ 減少したことが記録されている。その結果、ニューメキシコ州のサンタフェ国有林で34万エーカーに及ぶ大規模火災が発生したが、幸いなことに、現在は、ほぼ鎮火している。

 7月下旬に下院は、「山火事対策兼干ばつ回復法案」を218票対199票という僅差で可決した。特筆すべきことに、消防士の給与用に12億ドルの財政支出が承認されている。しかし、この法案には、最低賃金を20ドルにすることが盛り込まれ、さらに後の法律作成時に、資金が十分に充当できないことが明らかになり、消防士の一時解雇を招きかねないと主張する共和党員が現れた。そのため、大部分の共和党議員が反対した。共和党はまた、長年にわたって、怠慢により森林の管理が行われていなかったため、樹木の間伐や乾燥した下草の除去などの作業が不十分である事態の対策費として、さらに5億ドルを要求した。西部が燃えている間、この法律は、上院によって慎重に審議されたスケジュールに従って、注目される日が来ることを待っている。

 一方、荒野の環境は、気候に関連するあらゆることに加えて、狂気の人間の行動よってもたらされるという差し迫った課題に直面している。ユタ州では最近、当局が一人のハイカーを逮捕し、建造物等以外放火の容疑で起訴した。報道によると、その男はクモを見つけて、ライターで燃やそうとして山火事を起こしてしまったのだという。

 また、別の男も同様に、オレゴン州南西部の人里離れた森に放火した疑いで起訴された。彼は地元の人々に捕まり、勧善懲悪の原理に従って、その男自身が燃やしたかもしれない木々の一つに縛り付けられた。

 首都ワシントンでは、政府の役人らが、安逸をむさぼり、山火事は依然として燃え続けている。一方で、「母なる自然」は、彼らには太刀打ちできない方法で、森林の管理に、彼女なりの采配を振っている。

教会と尖塔(AP通信)

「聖ゴーストライター」AI活用広がる教会 説教作成に利用も

(2026年08月04日)
2020年1月8日、サンフランシスコにあるジェームズ・R・ブラウニング連邦裁判所ビル(第9巡回区連邦控訴裁判所の庁舎)が写っている。(AP通信/ジェフ・チウ撮影)

性は2つだけはトランスジェンダーへの「敵意ある表現」 職員解雇を控訴裁が支持

(2026年08月03日)
2024年3月26日、ニューヨークで、歩行者がナスダックビルの前を通り過ぎる中、スクリーンにはトランプ・メディア&テクノロジー・グループの株価が表示されている。ソーシャルネットワーキングサイト「トゥルース・ソーシャル」を所有するトランプ・メディア&テクノロジー・グループは、5月3日金曜日、連邦規制当局から「大規模な詐欺」で告発された監査役のBF・ボーガーズ氏を解雇した。(AP通信/フランク・フランクリン2世撮影)

トランプ・メディア、大統領のSNS投稿閲覧に有料サービス 月額1600万円

(2026年08月02日)
暗い部屋のベッドでスマートフォンを使っている若い男性。ファイル写真提供:Gap_Abstracture(Shutterstock経由)

Z世代で「ベッドにこもる生活」拡大 専門家が孤独のリスク指摘

(2026年08月01日)
2025年11月3日(月)、ワシントンD.C.の連邦議会議事堂で行われた政府機関閉鎖34日目の記者会見で、下院議長のマイク・ジョンソン氏(共和党、ルイジアナ州選出)が演説し、下院多数党院内総務のスティーブ・スカリス氏(共和党、ルイジアナ州選出)が左から見守っている。(AP通信/マリアム・ズハイブ撮影)

共和党、中間選挙は「共産主義との戦い」 民主党内で社会主義が台頭

(2026年07月31日)
国立アレルギー感染症研究所の元所長、アンソニー・ファウチ博士が、2024年6月3日、ワシントンD.C.の連邦議会議事堂で行われた下院特別小委員会の新型コロナウイルス感染症に関する公聴会で証言した。(AP通信/マリアム・ズハイブ撮影)

「ファウチ氏の日記」研究所流出説認識か

(2026年07月30日)
ファウチ博士は、2026年7月29日(水)、ワシントンD.C.の連邦議会議事堂で、上院国土安全保障・政府問題委員会に出席した。(AP通信/アリソン・ロバート撮影)

コロナ起源巡る議会公聴会紛糾 元政府顧問が証言を拒否

(2026年07月30日)
民主党によるイスラエルへの対応に関するイラスト(リナス・ガルシス/ワシントン・タイムズ)

不正取り締まりへの民主党の職務怠慢

(2026年07月29日)
2020年7月23日、ジョージア州アルファレッタで開催された「賛美、祈り、そして愛国心」と題されたトランプ支持福音派のキャンペーンイベントで、ホワイトハウスの信仰顧問ポーラ・ホワイト=ケイン氏が演説する様子を捉えた資料写真。(AP通信/ジョン・エイミス撮影)

信仰局トップが、世界の宗教迫害に警鐘

(2026年07月28日)
2026年6月17日(水)、フランスのエビアン・レ・バンで開催されたG7サミットの傍らで、OpenAIのCEOサム・アルトマン氏が、Google DeepMindのCEOデミス・ハサビス氏(写真には写っていない)と会談している。(AP通信/ジュリア・デマリー・ニキンソン撮影)

議員らが「AIキルスイッチ法」を提案 「暴走」事例受け対策要求

(2026年07月26日)
→その他のニュース