弱いバイデン政権に付け込む中露

(2023年4月13日)

2023年4月4日(火)、ワシントンのホワイトハウスのステートダイニングルームで、科学技術に関する大統領諮問委員会との会合で発言するジョー・バイデン大統領。(AP Photo/Patrick Semansky)

By Editorial Board – The Washington Times – Wednesday, April 5, 2023

 米国民は、1月に米大陸を横断した中国のスパイ気球が、実際に米国のいくつかの軍事拠点から情報を収集していたことを知った。ところがバイデン政権は当時、気球は中国にとって「地球の低軌道上の衛星などを通じて収集できる可能性がある」程度のものであり、「限定的な価値」しかもたらさないと断言していた。

 NBCニュースは3日、2人の米高官の話として、「中国は、気球を制御することができたため、いくつかの(軍事)施設の上を何度も通過し(時には8の字飛行)、収集した情報をリアルタイムで北京に送信することができた。中国が収集した情報は、画像よりも、兵器システムから拾ったり、基地関係者からの通信を含む電子信号によるものがほとんどだった」と報じた。

 気球は大西洋上空で撃墜されたが、任務を終えた後だった。バイデン政権は、中国の気球計画に関する情報を収集するための戦略だったと宣伝した。

 ばかばかしい。米国がいかに弱く、優柔不断かが世界の舞台でさらされた。中国がバイデン大統領の気概を試し、意気地なしだったことがはっきりした。

 2日、サウジアラビア、ロシアなど産油国で構成する石油輸出国機構(OPEC)プラスは、5月から1日116万バレ ル 減産することを発表し、バイデン政権に恥をかかせた。これは、米国人にとってガソリン価格の上昇を意味する。

 バイデン氏は昨年7月、中間選挙前にエネルギー価格を下げるために、サウジに増産を要請した。10月、OPECプラスは米大統領の意向に逆らい、2023年まで日量200万バレルを減産することを決めた。

 バイデン氏はこの決定後の10月、「サウジが行ったこと、ロシアとの関係には何らかの影響が出るだろう。私が今考えていることについて細かくは言わない。だが、影響は必ずある」と述べた。

 影響はなかった。

 そして、ロシアだ。

 バイデン氏は昨年12月、国内のマスコミの注目を集め、LGBTQ+コミュニティーを喜ばせようと、悪名高い武器商人ビクトル・ボウト氏と、薬物疑惑でロシアに拘束されていた黒人レズビアンで米女子プロバスケットボールリーグ(WNBA)のスター選手、ブリトニー・グライナー氏を交換することに同意した。

 一時期、ボウト氏はウサマ・ビンラディンに次いで世界で2番目に重要な指名手配犯とされ、「死の商人」と呼ばれた。米国人や米政府関係者を殺害するための計画、対空ミサイルの輸送、テロ組織支援などの罪で有罪となり、2012年4月に禁固25年の判決を受けた。

 ボウト氏の解放という見返りを得たロシアは当然、勢いづき、ウォール・ストリート・ジャーナル紙の記者エバン・ガーシュコビッチ氏を次の政治犯として選んだ。ガーシュコビッチ氏は先週モスクワで逮捕され、スパイ行為で告発された。

 ロシアは、今後の取引でどのような条件を引き出せるか、間違いなく期待している。

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