生成AIに悪用リスク 国防総省が指摘

(2023年11月8日)

2023年3月21日火曜日、ボストンで、ChatGPTからの出力を表示するコンピュータ画面の前で携帯電話に表示されるOpenAIのロゴ。ジョー・バイデン大統領の政権は、ChatGPTのような人工知能ツールが一般に公開される前に、その安全性をテストするためのより強力な対策を望んでいる。米商務省は4月11日(火)、AI監査やリスク評価、その他こうした新しいシステムに対する消費者の懸念を和らげる措置の可能性について、今後60日間かけて意見を聴取すると発表した。(AP Photo/Michael Dwyer)

By Ryan Lovelace – The Washington Times – Friday, November 3, 2023

 国防総省の当局者によれば、強力な人工知能(AI)モデルは、一般に考えられているよりも悪用されやすく、軍に生成AIツールを本格的に取り入れる用意は今のところない。

 国防高等研究計画局(DARPA)で、セキュリティー上の制約を破り、大規模言語モデル(LLM)と呼ばれる複雑なアルゴリズムを調査した結果、ここから派生した技術に危険性があることが明らかになったという。DARPAのプログラムの責任者、アルバロ・バレスケス氏が明らかにした。

 バレスケス氏はハロウィーンに開催された全米国防産業協会のシンポジウムで、このようなモデルは「防御よりも攻撃に使う方がずっと簡単だ」と述べ、国防総省のAI研究を巡る新たな見方を明らかにした。

 「DARPAで私が管理しているプログラムの一つで進めている研究で、これらのLLMの安全対策を完全に回避できることが分かった。私たちは実際にチャットGPTに、爆弾の作り方など、教えてはいけないあらゆるよくないことを教えてもらった。数学的な原則に基づいて実施した」

 ベラスケス氏は昨年、AI研究のためにDARPAに加わった。DARPAのウェブサイトによれば、「欺瞞のリバースエンジニアリング」と呼ばれる機械学習技術に焦点を当てたプログラムを含め、AIモデルやツールを精査するプログラムを管理している。

 AIは、科学と工学の一つの分野であり、高度なコンピューティングと統計分析を使って、複雑な推論を必要とするタスクを機械が完了できるようになっている。

 生成AIツールは人間が書いたようなテキストを作成することができ、その人気はここ1年で急速に高まった。チャットGPTはそのうちの一つであり、問題を解決したり、ユーザーのリクエストに応じてコンテンツを生成することができる。

 キャスリーン・ヒックス国防副長官によれば、国防総省の生成AIの研究は、チャットGPTが市場に登場する以前から行われていた。

 ヒックス氏は2日、記者団に対し、国防総省のいくつかの組織が独自のAIモデルを作成し、人の監督下で実験を行っていることを明らかにした。

 「LLMによって実現される市販のシステムのほとんどは、責任ある運用に必要な私たちのAI倫理基準に準拠できるほど技術的に成熟していない。しかし、私たちは、そのような生成AIツールが、ソフトウエアのデバグと開発の迅速化、戦闘被害評価の分析の迅速化、オープンソースと機密データセットの両方からテキストを要約し、検証可能にするなどの180以上の事例で、能力を発揮できることを発見した」

 国防総省は2日、AIを採用するための正式な戦略を発表。米国の競争相手は、AIを戦争に使用できるようになれば、先進的なAI技術を獲得し続けるだろうと指摘した。

 この戦略によると、国防総省は、適用される法律に従いつつ、外国の盗用や搾取から米国の優位性を守れるよう、新たな技術を開発するという。

 ヒックス氏は記者団に対し、中国とAIの優位性や技術的優位性をめぐって争うようなことは望んでいないと述べた。

 「米国は、中国を含むいかなる国ともAI軍拡競争は望んでいない。それは現在、中国との紛争を望んでいないのと同じだ。AIと私たちが持つすべての能力を生かして、侵略を抑止し、わが国、同盟国、パートナー国、私たちの利益を守ることだけを追求する」

2026年4月27日、オレゴン州ヒルズボロにあるデータセンターの屋上に、冷却システムの一部であるファンが見える。(AP通信/ジェニー・ケイン)

米国人実業家、中国による米AIデータセンター反対運動に資金提供 報告

(2026年07月03日)
フィッシャー上院議員、中国に対抗するため核戦力三本柱の見直しとゴールデンドーム建設を推進

「戦略環境の変化に備えよ」中国視野に核戦力増強を訴え 米上院議員

(2026年07月02日)
ホワイトハウス行政管理予算局長ラッセル・ヴォート氏が、2026年6月24日、ワシントンD.C.の米国海軍記念碑で開催されたワシントン・タイムズ紙主催の脅威状況に関するイベントで、同紙の国家安全保障担当編集者ガイ・テイラー氏と会談した。写真提供:エレノア・カウフマン(ワシントン・タイムズ特別寄稿)。

造船業立て直し、海軍増強へ 中国への遅れ逆転する 米予算局長官

(2026年06月27日)
中国の国内サイバーセキュリティ法は、中国企業に対し、政府の要求に応じてデータを提供するよう義務付けている。つまり、中国企業が製造するウェアラブルデバイスは、アメリカ人の機密性の高い健康データを、本人の知らないうちに北京に漏洩する可能性があるということだ。写真提供:PAJDJW(Shutterstock経由)

共和党議員、中国製健康モニタリング機器のリスク調査を要請

(2026年06月24日)
2024年4月23日火曜日、中国東部山東省青島市で中国人民解放軍海軍創設75周年を記念する一般公開日の終わりにミサイル駆逐艦「貴陽」の近くに夕日が沈む。(AP通信/ン・ハン・グアン)

インド太平洋軍司令官、中国の脅威を警告 戦力強化へ新規兵器に1220億ドル要求

(2026年06月19日)
ハイテクを駆使した政府のハッキング室で、中国軍関係者がハイブリッド戦争の一環として敵対国から国家機密を盗み出す作業を行っている。(写真提供:DC Studio via Shutterstock)

米FBI、偽コンサル会社13サイト閉鎖 中国の対米情報工作に利用

(2026年06月15日)
北京の米国大使館が主催した米大統領選挙関連イベント中、ホテルの外に米国と中国の国旗が掲げられた。政府報告書は、中国、ロシア、イランの諜報機関が、米国の企業、政府研究所、大学から企業秘密や専有情報を盗もうと躍起になっている様子を明らかにしている。(AP通信/アンディ・ウォン)

中国軍、求人サイト利用しスパイ勧誘 ファイブアイズが異例の警告

(2026年06月09日)
メキシコシティで行われたメディア向けプレゼンテーションでメキシコ陸軍の対ドローン部隊の兵士が2026年FIFAワールドカップで使用される装備と戦術を披露した。(AP通信/マルコ・ウガルテ撮影)

W杯、全米11都市で警備強化 ドローン対策が焦点

(2026年06月08日)
2026年4月24日(金)、北京で開催された中国国際自動車ショー2026で、ロボットが来場者を楽しませた。(AP通信/ン・ハン・グアン撮影)

中国製ロボットの販売を禁止 超党派議員らが法案提出

(2026年06月07日)

「現実よりもリアル」―フェイクAI政治広告にだまされやすい高齢有権者

(2026年05月27日)
→その他のニュース