中国の核戦力、米国の予想を超える可能性-専門家が警告

(2024年10月12日)

Planet Labs PBCの衛星画像は、2024年6月15日、中国武漢近郊の造船所で沈没した中国潜水艦のようなものを撮影したもの。(Planet Labs PBC via AP)

By Bill Gertz – The Washington Times – Friday, October 4, 2024

 元国防総省戦略問題アナリストのマーク・シュナイダー氏によると、中国の核保有の急速な増大は、現在の米国政府の評価よりもはるかに上回る可能性がある。

 中国は世界最大のミサイル近代化に取り組んでおり、その核運搬手段開発計画は特に顕著であり、米軍司令官はこれを核「ブレイクアウト」と呼んでいる。

 シュナイダー氏は、政策戦略ジャーナルの記事で、「おそらく核・通常両用の東風27(DF27、大陸間弾道ミサイル・中距離弾道ミサイル)を除いて、すべての中国の戦略ミサイルは核武装だ」と述べた。

 中国軍に関する国防総省の年次報告書は、中国軍に関して信頼できる情報を提供しているが、シュナイダー氏は、「中国の核の脅威を評価するには不十分だ」とした。

 シュナイダー氏は、「2022年と2023年の国防総省の報告によると、中国は2023年5月に500発以上の『運用可能な』核弾頭を持ち、2030年には1000発以上になる。以前の予測を超えており、2035年には核弾頭は約1500個になる」と述べた。

 これらの見積もりは、中国の核兵器を大幅に過小評価している可能性があるが、予測が正確であれば、2030年代半ばまでに中国が核保有数で米国と数的には同等に達することを意味する。

 先述の政策戦略ジャーナルを発行する国立公共政策研究所の上級アナリストのシュナイダー氏は、「国防総省が間違っていれば、中国は数年以内に核兵器で数千発、優位に立つ可能性がある」と述べた。それは国防総省の推定に基づく抑止力の計算よりも、米軍の中国を阻止する能力がはるかに低いことを意味する。

 中国の長距離ミサイルには複数の弾頭が装備されており、新型ミサイルでは最大10個の弾頭を搭載できる。

 最近の国防総省の報告は、爆撃機に搭載する中国の核兵器の数を大幅に過小評価している可能性がある。

 シュナイダー氏は、中国の精力的な核増強は防衛のためでも、侵略者を抑止するためでもないと結論付けている。

 「むしろ、中国の積極的で拡張主義的な政策と一致している。その中で、核兵器が地域拡大のための強制的な影響力と戦争戦略の究極の手段を提供するとともに、中国はすでに数千の核兵器を配備するのに十分な近代的なシステムを持っている。2035年の中国の核弾頭数が推定1500個というのは非常に少ない可能性がある」

 シュナイダー氏は、「さらに中国の秘密と欺瞞(ぎまん)、移動式ミサイルの数的把握の難しさ、地下施設の隠蔽(いんぺい)により、米国は中国の核システムの全容を把握できないかもしれない」と述べた。

 「米国の政策は中国に関して判断を誤り、極端に楽観的であり、中国が冷戦時代の遺産である米国の核抑止力よりも大きく、より近代的で、時にはより能力がある軍事力を獲得していることに依然、対応できていない」ことを国防総省は認めたがらないと述べた。

 「中国の攻撃に反撃する同盟国への米国からの支援を排除し、将来の戦争で中国の勝利を保証するために、核の優位性を求めているようだ」

2025年7月28日、中国・上海で開催された世界人工知能会議で展示されたファーウェイのAtlas 900 A3 SuperPoDの前を、来場者が通り過ぎる。(Chinatopix提供、AP通信経由)

中国、世界の通信インフラ支配を拡大 元米NSA長官が警告

(2026年10月11日)
2023年5月7日、台湾・台北の国立孫文記念館にある台北101ビル付近で、台湾の国旗がはためいている。(AP通信/Chiang Ying-ying撮影)

中国、台湾への「グレーゾーン」戦強化 通信網攻撃想定し米シンクタンクが机上演習

(2026年10月08日)
トランプ大統領(中央右)が中国の習近平国家主席と握手を交わす。メラニア・トランプ夫人(右)と彭麗媛夫人(左)が見守る中、2026年9月25日(金)、ワシントンD.C.の国立公文書館に到着した。(AP通信/ジュリア・デマリー・ニキンソン撮影)

米中会談、台湾を交渉材料と見るトランプ氏に専門家懸念 武器供与はG20後か

(2026年10月06日)
第65機械化旅団報道部が提供したこの写真には、2026年9月19日(土)、ウクライナのザポリージャ州で、ウクライナ兵がロシア軍陣地に向けてFPVドローンを発射する準備をしている様子が写っている。(アンドリー・アンドリエンコ/ウクライナ第65機械化旅団提供、AP通信経由)

ウクライナの教訓 兵器の調達・製造プロセス見直し迫られる米

(2026年10月05日)
中国の習近平国家主席とアメリカ合衆国のドナルド・トランプ大統領のイラスト(リナス・ガーシス/ワシントン・タイムズ)

トランプ・習会談、華やかな演出の裏に厳しい現実 米ハドソン研究所中国センター所長 マイルズ・ユー

(2026年10月03日)
2026年9月8日火曜日、ワシントンD.C.のペンタゴンを上空から撮影(AP通信/ジュリア・デマリー・ニキンソン撮影)

防衛技術ブームに陰り 企業統廃合が拡大か 中間選挙、資金調達がピーク

(2026年10月02日)
ドナルド・トランプ大統領(左)は、2025年8月25日、ワシントンD.C.のホワイトハウスに到着した韓国の李在明大統領を出迎えた。(AP通信/アレックス・ブランドン撮影、資料写真)

米シンクタンク、アジアでの同盟縮小を提唱 「中国に戦略的利益」と反論も

(2026年10月01日)
ドナルド・トランプ大統領、メラニア・トランプ夫人、中国の習近平国家主席夫妻、そして米国国立公文書館長のブラッドフォード・ウィルソン氏が、2026年9月25日(金)、ワシントンD.C.の国立公文書館で、憲法、権利章典、その他の文書を閲覧している。(AP通信/アレックス・ブランドン撮影)

トランプ氏、習氏と国立公文書館訪問 独立宣言・権利章典を視察

(2026年09月30日)
2014年8月14日に撮影されたこの写真には、ワシントン州ブレマートンのピュージェット・サウンド海軍造船所の埠頭に停泊する空母「USSレンジャー」が写っている。退役したこの空母は、木曜日にワシントン州ブレマートンからテキサス州ブラウンズビルのインターナショナル・シップブレイキング社まで曳航される予定だ。(AP通信写真/キトサップ・サン紙、ラリー・スティガール)

海軍原子力造船所の近代化に遅れ、かさむコスト-政府監査院報告

(2026年09月29日)
リトアニアのケストゥティス・ブドリス外相は、2026年9月8日火曜日、リトアニアの首都ビリニュスにある外務省で、オランダのトム・ベレンセン外相との会談後に行われた記者会見で発言した。(AP通信/ミンダウガス・クルビス撮影)

ロシアが欧州に「グレーゾーン」攻撃、強まるNATOの結束 リトアニア外相

(2026年09月27日)
→その他のニュース