学歴が投票行動に大きく影響-米大統領選

(2024年10月25日)

期日前投票の初日、ワーナーパーク・コミュニティ・レクリエーション・センターで投票を行う住民たち(2023年3月21日、ウィスコンシン州マディソン)(AP Photo/Morry Gash, File

By Tom Howell Jr. – The Washington Times – Wednesday, October 23, 2024

 ドナルド・トランプ前大統領がホワイトハウスに復帰するかどうかは、大学を卒業していない米国人が決めることになる。投票行動の重要な指標として、学歴が人種や性別に匹敵するようになっているからだ。

 数々の世論調査が明らかにしている通り、大学や大学院卒の有権者によるカマラ・ハリス副大統領とトランプ氏への支持率の差は2桁に上る。

 一方、高卒以下では、この傾向は逆転する。高卒以下の有権者は、2016年のトランプ氏の勝利を支え、今回も同氏を支持している。

 大統領選に勝利できるのは、「学歴格差」を乗り越えられる、あるいは少なくともより多くの有権者を味方につけることのできる候補者となるだろう。

 最近の世論調査は、トランプ氏が過去2回の選挙で、特に大学を卒業していない白人有権者から得ていた圧倒的な優位が、わずかに崩れつつあることを示している。トランプ氏は、ネバダ州の接客業の労働者の支持獲得を目指してチップに税金を課さないと約束したり、マクドナルドの厨房でエプロンをつけてフライドポテトをすくったりと、支持基盤の拡大に努めている。

 ペンシルベニア州西部の共和党選挙参謀マイケル・オコネル氏は「トランプは明らかに大学を卒業していない有権者層を拡大しようとしている」と指摘、「トランプはエリート層の一員という印象を持たれていない。いつものやり方だが、その手法が功を奏していることも証明されている」と述べた。

 一方のハリス氏は、4年制大学の学位は経済的成功の条件ではないと主張し、学歴格差を克服しようとしている。ハリス氏は自身が大統領になれば、連邦政府に、働くあらゆる人々に目を向けるよう指示し、民間部門にも同じことを促すと述べている。

 ハリス氏は今週、ペンシルベニア州の有権者に「大卒だけが仕事のスキルや経験を持っているという考えに陥ってはならない」と語り、「4年制大学ではなく、例えば見習いを経てきた熟練した経験豊かな労働者が恩恵を受けられる仕事は何かを考えよう」と呼びかけた。

 ハリス氏はまた、トランプ氏のチップ課税撤廃の公約も真似している。

 一般的に、投票行動に関しては、人種や性別が他の要因よりも重要視されることが多い。

 ハリス氏は、黒人男性が民主党から離れトランプ氏に傾く兆候が見られる中、黒人男性を対象とした政策を提案しようと躍起になっている。

 1980年以来、米大統領選挙の投票行動では常に男女差が存在してきたが、今年も民主党を支持する女性は多く、共和党を支持する男性が少ない。

 しかしそこに教育水準が、投票の主要な指標として議論されるようになり、際立つようになっている。

 10月中旬のクアンタス・インサイツの世論調査によると、大学を卒業していない有権者は52%対46%でトランプ氏寄り、大卒では56%対43%でハリス氏寄りだった。

 サフォーク大学が以前行った世論調査では、特に高等教育を受けた有権者(ハリス氏を63%対29%で支持)と職業学校出身者(トランプ氏を63%対25%で支持)の間に顕著な差が見られた。

 ピュー研究所による今年初めの分析によると、学士号を持たない有権者の間では、共和党が民主党に対して6ポイントの優位(51%対45%)を保っている。

 学士号を持たない人々は有権者の60%を占める一方、学士号以上の学位を持つ人々の間の両党への支持の差はさらに広がり、民主党は13ポイントもリード(55%対42%)している。

 アナリストらは「このパターンは比較的最近のものだ。実際、約20年前まで共和党は大学卒業生の間で好調だったが、大学の学位を持たない人々の間では不調だった」と述べている。

州選出の上院少数党院内総務チャック・シューマー議員(民主党)が、2026年7月21日火曜日、ワシントンD.C.の連邦議会議事堂で行われた定例政策昼食会後、記者団に語った。(AP通信/アリソン・ロバート撮影)

シューマー氏、上院多数派院内総務の奪還へ左派の取り込みが不可欠

(2026年08月13日)
2026年2月26日木曜日、ニューヨーク州チャパクアにて、有罪判決を受けた性犯罪者ジェフリー・エプスタインに関する議会調査の一環として米下院議員の前で証言した後、ヒラリー・クリントン元国務長官がチャパクア舞台芸術センターの外を歩いている。(AP通信/岩村由紀撮影)

ヒラリー氏、急進左派に主流派との和解呼び掛け

(2026年08月11日)
路上で携帯電話を手にしている若者のグループ。(写真提供:carballo、Shutterstock経由)

子供のオンライン安全法案が前進 IT大手に保護義務

(2026年08月09日)
2026年7月22日(水)、コンゴ共和国イトゥリ州ブニア総合病院のエボラ治療センターで、医療従事者が救急車を消毒している。(AP通信/ディロール・ロツィマ・ディウドネ撮影)

エボラ危機、中国がコンゴで影響力拡大 米国の支援減も影響

(2026年08月07日)
2024年3月26日、ニューヨークで、歩行者がナスダックビルの前を通り過ぎる中、スクリーンにはトランプ・メディア&テクノロジー・グループの株価が表示されている。ソーシャルネットワーキングサイト「トゥルース・ソーシャル」を所有するトランプ・メディア&テクノロジー・グループは、5月3日金曜日、連邦規制当局から「大規模な詐欺」で告発された監査役のBF・ボーガーズ氏を解雇した。(AP通信/フランク・フランクリン2世撮影)

トランプ・メディア、大統領のSNS投稿閲覧に有料サービス 月額1600万円

(2026年08月02日)
2025年11月3日(月)、ワシントンD.C.の連邦議会議事堂で行われた政府機関閉鎖34日目の記者会見で、下院議長のマイク・ジョンソン氏(共和党、ルイジアナ州選出)が演説し、下院多数党院内総務のスティーブ・スカリス氏(共和党、ルイジアナ州選出)が左から見守っている。(AP通信/マリアム・ズハイブ撮影)

共和党、中間選挙は「共産主義との戦い」 民主党内で社会主義が台頭

(2026年07月31日)
民主党によるイスラエルへの対応に関するイラスト(リナス・ガルシス/ワシントン・タイムズ)

不正取り締まりへの民主党の職務怠慢

(2026年07月29日)
2019年4月3日、ワシントンD.C.のナショナル・モールにあるスミソニアン国立アメリカ歴史博物館。(AP通信/パブロ・マルティネス・モンシバイス撮影)

ホワイトハウス、スミソニアン博物館が左派イデオロギーを推進していると批判

(2026年07月15日)
路上で携帯電話を手にしている若者のグループ。(写真提供:carballo、Shutterstock経由)

議会、子供保護へSNS規制推進 AI巡るジレンマが障害に

(2026年07月15日)
2026年5月14日木曜日、北京の人民大会堂で行われたドナルド・トランプ大統領と習近平中国国家主席のための晩餐会で、イーロン・マスク氏が携帯電話を使用している。(AP通信/マーク・シーフェルベイン撮影)

民主主義「機能していない」が過半数-調査

(2026年07月14日)
→その他のニュース