女子スポーツの擁護者、民主党の牙城突破へ

(2025年2月17日)

2024年1月16日、ニューメキシコ州サンタフェの州議会議事堂にて、州議会演説のため議場に入るミシェル・ルハン・グリシャム州知事。(AP=共同)

By Valerie Richardson – The Washington Times – Tuesday, February 11, 2025

 これまで、民主党の知事が生物学的男性の女子スポーツ参加を禁止する法案に署名したことはない。しかし、男女別スポーツを支持する活動家たちは今年、ニューメキシコ州からその壁を突破しようとしている。

 13日、トランスジェンダー・アスリートの問題を巡って活動家たちがサンタフェに集まり、「女性のスポーツ保護法(HR185)」に関する委員会公聴会が開かれる。この法案は、女子・女性の競技への「男性の参加」を禁止するものだ。

 法案を提出した共和党のアンドレア・リーブ州下院議員は、「私たちはタイトル9(性別による差別を禁止する法律)などの保護策と共に、女性専用の安全な空間を確保するために多くの努力を重ねてきた。これを諦めるわけにはいかない。ニューメキシコの優秀な女子アスリートたちのために、この60日間の会期中に超党派の支持を得られることを願っている」と述べた。

 トランプ大統領は先週、生物学的男性が女子・女性のスポーツに参加することを禁止する大統領令に署名した。しかし、女性アスリートを擁護する団体は、次の大統領が4年後にこの命令を覆す可能性があるため、州レベルでの立法も依然として重要だと指摘する。

 保守寄りの独立女性フォーラム(IWF)の州政策ディレクター、ジョーダン・ケンパー氏は、「大統領令は非常に適切なものだが、あくまで大統領令だ。法律として制定されたわけではない。各州は女性スポーツの保護を確実にする責任がある」と述べた。

 ニューメキシコ州では、女性スポーツを守るための法案を可決しようという動きはこれまで見られず、2021年には同様の法案が民主党によって否決された。しかし、最新の世論調査によると、民主党が支配する州議会の方針は、世論と乖離(かいり)している可能性がある。

 ワシントン・タイムズに共有された州内の有権者を対象とした調査では、94%が「性別ごとに分かれたロッカールームを設けることには重要な理由がある」と回答し、84%が「スポーツを性別ごとに分けることには重要な理由がある」と同意。また、84%が「性別とは、生物学的に男性と女性を指す言葉である」と考えていることが明らかとなった。

 さらに民主党支持者の間でも、共和党支持者とほぼ同じような傾向が見られた。

 12月18日から30日にウィック・インサイツがIWFのために実施したこの調査によると、民主党支持者の約80%がスポーツの性別分けに賛成し、「強く反対」と答えたのはわずか5.5%だった。

 また、調査対象の有権者の70%が、「女子専用のスポーツカテゴリーを保護する法案に賛成した議員をより支持する」と回答した。

 13日の公聴会で発言する予定のIWFアンバサダーで元オーバリン大学女子ラクロスコーチのキム・ラッセル氏は、「調査結果は圧倒的にニューメキシコ州の民主党支持者も女子スポーツを女性専用のものとして維持することを支持している」と語る。

 2022年に生物学的男性のスパイクを受けて気絶した元ノースカロライナ州高校バレーボール選手のペイトン・マクナブさんも証言を予定している。彼女は今も脳振盪(のうしんとう)、むち打ち、脳出血による健康問題に苦しんでいる。

 マクナブさんは、「安全性の問題は本当に重大で、まだ多くの人がこの現実を知らないかもしれない。被害に遭ったのは私一人ですが、それは私のチーム全体、家族、地域社会に影響を与えた」と語った。

 一方、この法案に反対する「イクウォリティー・ニューメキシコ」も準備を進めている。

 LGBTQ擁護団体であるこの組織は、2025年州議会での最優先課題の一つとして、HR185の阻止を掲げている。反対派はこの法案を「反トランス・アスリート法案」と呼んでいる。

ワシントンD.C.にあるジョージ・ワシントン大学のキャンパスにあるジョージ・ワシントンの像。写真提供:Roman Babakin(Shutterstock経由)。

ジョージ・ワシントン大医学部、入学選考で違法な差別 司法省が指摘

(2026年09月03日)
2026年6月30日、マサチューセッツ州ローウェルの野球場と住宅街を見下ろすように、マークリー・グループが建設したデータセンターがそびえ立っている。(AP通信/マット・オブライエン撮影)

中国ボットがデータセンター建設反対へ影響工作 Xが指摘

(2026年09月02日)
2026年5月1日、ニューヨークのワシントン・スクエア・パークで行われたメーデー集会で演説するニューヨーク市長ゾーラン・マムダニ氏。(AP通信/岩村由紀撮影)

極左「シャンパン社会主義」 反資本主義運動を主導する富裕層出身者ら

(2026年09月01日)
米議員や保護者団体は26日のSNS大手メタ(旧フェイスブック)との画期的な和解を歓迎する一方、子供をインターネット上の被害から守るため、議会はなお連邦基準を制定する必要があると訴えた。

メタ、子供のSNS依存対策で和解、最大171億ドル 州が提訴

(2026年08月29日)
2025年10月3日、ラスベガスで行われたWNBAバスケットボール決勝プレーオフ第1戦、ラスベガス・エイセズ対フェニックス・マーキュリー戦の前に、WNBAコミッショナーのキャシー・エンゲルバート氏が発言する。(AP通信/ジョン・ロッカー撮影)

WNBAが自ら招いた広報上の失態

(2026年08月27日)
2023年3月21日、ボストンにて、ChatGPTの出力画面が表示されたコンピュータ画面の前に置かれた携帯電話に、OpenAIのロゴが表示されている。(AP通信/マイケル・ドワイヤー撮影、資料写真)

米調査、国民の大半がAIを利用する一方で不信感も

(2026年08月20日)
2025年8月22日(金)、テキサス州オースティンの州議会議事堂で、トランスジェンダーのトイレ使用を禁止する法案に反対する抗議者たちが女性用トイレを占拠した。(AP通信/エリック・ゲイ撮影)

民主党、トランスジェンダー政策の復活へ新戦略

(2026年08月17日)
州選出の上院少数党院内総務チャック・シューマー議員(民主党)が、2026年7月21日火曜日、ワシントンD.C.の連邦議会議事堂で行われた定例政策昼食会後、記者団に語った。(AP通信/アリソン・ロバート撮影)

シューマー氏、上院多数派院内総務の奪還へ左派の取り込みが不可欠

(2026年08月13日)
引退したバスケットボール選手のロイス・ホワイト氏

元NBA選手がトランス公表 女子リーグ参戦か

(2026年08月12日)
2026年2月26日木曜日、ニューヨーク州チャパクアにて、有罪判決を受けた性犯罪者ジェフリー・エプスタインに関する議会調査の一環として米下院議員の前で証言した後、ヒラリー・クリントン元国務長官がチャパクア舞台芸術センターの外を歩いている。(AP通信/岩村由紀撮影)

ヒラリー氏、急進左派に主流派との和解呼び掛け

(2026年08月11日)
→その他のニュース