トランプ氏、議会図書館長を解任 「不適切な」本を推奨

(2025年5月16日)

アメリカ、ワシントンDC – 2014年9月29日: 米国ワシントンDCにあるエレガントなトーマス・ジェファーソン国会図書館閲覧室の豊かなインテリア。ファイル写真クレジット:ALEXANDRE F FAGUNDES via Shutterstock.

By Kerry Picket – The Washington Times – Friday, May 9, 2025

 ホワイトハウスのキャロライン・レビット報道官は、カーラ・ヘイデン氏が議会図書館長を解任されたのは、DEI(多様性、公平性、包括性)を推進し、子供向けに「不適切な本」を推奨していたためだと述べた。

 ヘイデン氏は、議会図書館225年の歴史上初の女性で、初のアフリカ系アメリカ人の館長。民主党はこの解任を非難した。

 レビット報道官はホワイトハウスで記者団に「彼女が米国民のニーズに合っていないと判断した。彼女がDEI推進のため図書館で行っていたことや、子供向けに不適切な本を配架していたことは、かなり憂慮すべきものだった」と語った。

 同報道官は「彼女は納税者の利益にかなう仕事をしていなかったと考えている。そのため、彼女はその職を解かれた。大統領にはその権限がある」と述べた。

 ヘイデン氏は2016年にオバマ大統領によって任命されており、本来であれば来年に10年の任期を満了する予定だった。

 トランプ氏は8日、わずか2文の電子メールでヘイデン氏を解任した。

 そのメールでは、大統領人事担当副局長のトレント・モース氏が「ドナルド・J・トランプ大統領の命を受け、あなたの議会図書館長としての職を即時に解任することをお知らせします。これまでのご奉仕に感謝いたします」と述べている。

 下院議会運営委員会で民主党トップを務めるニューヨーク州選出のジョー・モレル下院議員は、トランプ氏が「愛国的な公務員を解任した」と批判した。

 モレル氏は、「議会図書館長カーラ・ヘイデン博士は、子供たちに読書を教えることから、わが国の貴重な文化遺産の保護に至るまで、全人生を人々への奉仕に捧げてきた。彼女は米国の英雄だ」と述べた。

 彼はこの解任を「無知な決断」とし、「米国の図書館、著作権で保護された経済的利益、議会の支援体制にまで悪影響を及ぼす」と警鐘を鳴らした。

 同議員は、「議会図書館長の任命権を議会に与える」法案を提出すると明言した。

 また、上院民主党トップのチャールズ・シューマー上院議員(ニューヨーク州)は、今回の解任を「民主主義の防波堤を破壊し、自らに従わない公務員を罰するというトランプ氏の執拗なキャンペーンの一環」だと非難した。

 一方で、保守派はヘイデン氏の解任を歓迎。右派系非営利団体「米説明責任財団」は、ヘイデン氏を「ウォーク(覚醒)」と批判し、ソーシャルメディアでこう投稿した:

 「ありがとう、大統領!! ウォークで急進的な議会図書館長カーラ・ヘイデンが解任された」

 2022年には、歌手でフルート奏者のリゾがワシントンのコンサートで、ジェームズ・マディソン大統領の200年前のクリスタルフルートを演奏することをヘイデン氏が許可し、一部保守派の反発を招いた。

 ヘイデン氏は、終身任期ではない最初の議会図書館長で、2015年にオバマ大統領が10年任期制の法案に署名していた。図書館長就任前は、ボルティモアのイーノック・プラット・フリー・ライブラリーのCEOを務めていた。

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