トランプ政権、性教育教材からジェンダーイデオロギー排除指示 助成金停止も

(2025年8月30日)

2019年5月8日(水)、カリフォルニア州サクラメントで、アナハイム・ヒルズから家族と一緒に、教師のための性教育指導の変更案に抗議するアンジェリー・レイズちゃん(4歳)。カリフォルニア州教育委員会は水曜日、公立学校での性教育を教えるための新しいガイダンスについて投票を行う予定だ。このガイダンスは強制ではないが、性自認について子どもたちに話すことを含め、幅広い健康に関するトピックをどのように教えるかについて、教師たちにアイデアを与えるものだ。(AP Photo/Rich Pedroncelli)

By Valerie Richardson – The Washington Times – Tuesday, August 26, 2025

 トランプ政権は26日、40州と5つの準州・米領、ワシントンに対し、連邦政府助成を受ける性教育教材からジェンダーイデオロギーに関する記述を全て削除するよう指示した。従わない場合、数百万ドル規模の助成金を失う可能性があると警告した。

 厚生省は、連邦政府の「個人責任教育プログラム(PREP)」に基づき、60日以内に記述を削除するよう各地域に通知した。カリフォルニア州への助成金が1週間前に打ち切られたばかりだ。

 同省は声明で「この措置は、妄想的なイデオロギーによる洗脳から子供たちを守るというトランプ政権の継続的な取り組みを反映したもの」と強調した。

 対象地域への助成金総額は8130万ドルに上る。

 アンドリュー・グラディソン次官補代理は26日の声明で「説明責任を果たす時が来た。連邦資金は次世代を担う若者の精神を毒したり、危険なイデオロギー的アジェンダを推進したりするために使われることはない。トランプ政権は、PREPを議会が定めた趣旨どおりに運営し、左寄りのプログラムにしないことを約束する」と強調した。

 先週、同省の子供・家族局(ACF)は、カリフォルニア州当局が教材からジェンダーイデオロギーに関する記述を削除することを拒否したため、1230万ドル相当のPREP助成金を打ち切った。

 カリフォルニア州厚生省は8月19日付の書簡で、修正を拒否し、その記述は既にACFによって承認済みであり、州の「教材は医学的に適切である」と主張した。

 カリフォルニア州厚生省は21日のメディア向け声明で「カリフォルニア州の生徒は、性行為に関して健全な判断を下すための教育的な情報や教材にアクセスする権利を持っている。それには、性行為を遅らせるという選択肢も含まれる。同時に、性自認などへの尊厳は守られなければならない」と指摘した。

 グラディソン氏は「連邦法にはジェンダーイデオロギーに関する言及は一切ない。禁欲教育や避妊指導、成人となるための準備教育のどの科目も連邦法で扱うべきテーマではない」と指摘した。

 さらに同氏は8月21日付の助成打ち切り通知書で、「ジェンダーイデオロギーに科学的裏付けはない。カリフォルニア州は成人となるための準備教育科目として、『健全な人間関係』『思春期の成長発達に関する健全な態度・価値観』『健全な生活スキル』を挙げているが、これら科目の情報として採用することはできない」と述べた。

 ACFによるカリフォルニア州のPREP教材でのジェンダーイデオロギーの具体例は以下の通り。

・中学校向け-「出生時に割り当てられた性別と、自身の性自認(内面の性別感覚)が一致しない場合、『トランスジェンダー』として認められることがある。例:女性器・女性ホルモン・女性DNAを持って生まれながら、内面では男性として感じる場合」

・高等学校向け-「一部の男性は女性の身体構造を持って生まれ、一部の女性は男性の身体構造を持って生まれることを生徒に伝える」

 ・高等学校向け-「治療による性別移行-ホルモン療法(テストステロンまたはエストロゲンの使用)や性別適合手術による身体の改変。一般的な手術にはトップ手術(乳房組織の切除または形成)とボトム手術(生殖器の形成)が含まれる」

 PREPプログラムは2010年、医療保険制度改革法(通称オバマケア)の一環として議会で承認された。その目的は、思春期の子供に「妊娠と性感染症予防のための禁欲と避妊の両方」および「成人になるための準備教育」を施すことだ。

 プログラムに挙げられている科目は、「健全な人間関係」「思春期の発達」「金融リテラシー」「親子コミュニケーション」「教育・キャリアの成功」「健全な生活スキル」だ。

 書簡を受け取った州は、アラバマ、アラスカ、アリゾナ、コロラド、コネチカット、デラウェア、ジョージア、ハワイ、イリノイ、アイオワ、ケンタッキー、ルイジアナ、メイン、メリーランド、マサチューセッツ、ミシガン、ミネソタ、ミシシッピ、ミズーリ、モンタナ、ネブラスカ、ネバダ、ニュージャージー、ニューメキシコ、ニューヨーク、ノースカロライナ、オハイオ、オクラホマ、オレゴン、ペンシルベニア、ロードアイランド、サウスカロライナ、サウスダコタ、テネシー、ユタ、バーモント、ワシントン、ウェストバージニア、ウィスコンシン、ワイオミング。

 同省によれば、現在PREPプログラムに参加していない州は8州ある。フロリダ、アイダホ、インディアナ、カンザス、ニューハンプシャー、ノースダコタ、テキサス、バージニア。

 ACFは9番目の州であるアーカンソー州について、「同州のPREPカリキュラムには問題となるジェンダーイデオロギーの内容は含まれていなかった」と結論付けた。

会議場で講演を行う講演者。写真提供:Matej Kastelic(Shutterstock経由)。

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