漫画「ワンピース」の海賊旗、世界で抗議のシンボルに

(2025年9月26日)

フランスからネパールに至る抗議者たちが共通のシンボルを使用している:日本の長寿漫画『ワンピース』に登場する海賊旗だ。(ファイル写真提供:Toto Santiko Budi via Shutterstock)

By Brad Matthews – The Washington Times – Wednesday, September 24, 2025

 フランスからネパールまで、抗議デモ参加者たちは共通のシンボルを使っている。日本の長寿コミック「ワンピース」の海賊旗だ。

 1997年から出版されているこのシリーズでは、自由と戦う海賊集団の冒険と、暴君、「世界政府」の軍隊や情報部隊など、さまざまな敵との闘いが繰り広げられる。

 抗議行動で掲げられる旗は、漫画の主人公、モンキー・D・ルフィがかぶる麦わら帽子をかぶったドクロと交差した骨(クロスボーン)だ。

 ワンピースは世界中で人気があり、2022年現在で4億1650万部以上売れている。同一作家による同じコミックシリーズの最多発行部数のギネス世界記録を持っている。

 若い抗議デモ参加者たちは、この旗やドクロと十字架の落書きを使って、ネパール、フィリピン、インドネシアの腐敗に対する怒りを表現してきた。

 フィリピン人のエウジェロ・リベラト (23)さんは英紙ガーディアンに「私たちはこの旗を抑圧からの解放の象徴と見なしています。…私たちにふさわしい未来のために、常に戦うべきだということを示してくれています」と語った。

 今月初めに政府を倒したネパールの抗議行動の主催者の一人ビクヤット・カトリ氏はCNNに、「ネパールの多くの若者はアニメが大好きです。私たちはこの運動を若いZ世代の運動のように感じてもらいたかったので、抗議中に使われるスローガンやシンボルは、Z世代の若者が共感できるものを選んできました」と語った。

 ロイター通信によると、インドネシアのプラボウォ・スビアント大統領の事務所は、8月17日の独立記念日に行われたデモで海賊旗を掲げた抗議デモは、インドネシア国旗の威信を損なう危険があると述べた。

 英BBCによると、フィルマン・スバギョ議員は、海賊旗を掲げることは反逆的だと主張した。

 BBCによると、インドネシアの首都ジャカルタの警察は8月、「海賊や架空の旗など、ナショナリズムの精神にそぐわない非国家的な旗やシンボルの使用を監視する」と述べた。

 インドネシア人アーティストのケマス・ムハンマド・フィルダウス氏はロイターに対し、「警察はインドネシアを分断していると非難する必要はない。それは間違っている。ただのアートだ」と語った。

 ワンピースの旗はフランスでもさまざまなデモで掲げられた。

 この旗が掲げられたパリの抗議活動に最近参加した20歳のノラさんは仏紙ルモンドに、この旗は「すべての人の自由を表しています。ワンピースの中にはトランスジェンダー、ゲイ、抑圧された人々がいます。…ルフィのクルーは彼らのため、マイノリティーのために戦っています」と語った。

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