エプスタイン文書公開を巡る民主党のジレンマ

(2025年11月22日)

「ジェフリー・エプスタインファイル」イラストレーション:リナス・ガルシス / ワシントン・タイムズ

By Editorial Board – The Washington Times – Wednesday, November 19, 2025

 民主党は18日、数人の共和党造反者をうまく誘い込み、エプスタイン関連ファイルの公開を強いる動きに加担させるという大勝利を収めた。あるいは、実際には民主党が自党議員の評判を落とす資料を拡散させられただけだったのだろうか。

 常習的変質者であるジェフリー・エプスタイン氏は左派の人物たちと交わるのを好んでおり、彼のメールはトランプ氏を貶(おとし)めることへの執着を裏付けている。トランプ氏を失脚させるような映像の山を夢見るリベラル派は失望するだろう。

 バイデン前政権は非常に陰湿で、メラニア夫人の寝室まで家宅捜索してトランプ氏の醜聞の材料を探した。捜査当局がエプスタイン氏の資料を漁(あさ)って、下品な資料を探していなかったはずがない。

 すぐに分かるだろう。18日、下院議員のうち一人を除く全員が政府に重要資料の引き渡しを命じる決議に賛成し、上院はその粗雑な立法に修正を加えることすらしなかった。生データを共有する問題点は、捜査官が誤った噂(うわさ)を追いかける場合があるということだ。誤解を招く証拠は善良な人々の名声を傷つける可能性がある。

 恐らくそれが、ワシントン・タイムズ紙が18日に報じたように、下院民主党院内総務ハキーム・ジェフリーズ氏の広報会社がエプスタイン氏に「ハキームをよりよく知る機会を得たいか」と尋ねる文面を送ったことについての説明だろう。

 ステーシー・プラスケット議員(民主党)は、2019年の議会公聴会の最中にエプスタイン氏とテキストメッセージをやりとりしていることが発覚した。エプスタイン氏は、米領バージン諸島を代表する議決権のない同議員の背後で、委員会審議の最中にトランプ氏を攻撃するための言葉を提供した。

 「早くして。次が私の番だけど、それって何かの頭文字?」とプラスケット氏は、変質者であるエプスタイン氏に尋ねた。その質問は、エプスタイン氏が同議員に、大統領補佐官だったロナ・マクダニエル氏を指す「RONA」を取り上げるよう指示したことに対するものだった。

 クリントン政権の財務長官を務めたローレンス・H・サマーズ氏でさえ、不倫について助言を求めるためにエプスタイン氏に連絡していた。トランプ氏はこの騒ぎが大きくならないよう貴重な政治的資源を使った。彼はこうした雑音を望まなかった。

 「私はジェフリー・エプスタインとは何の関係もない。何年も前に彼をクラブから追い出した。彼は病んだ変質者だと思ったからだ。自分が正しかったようだ。じゃあ、関係があるのは誰かって?ビル・クリントン、ラリー・サマーズだ。ハーバードを率いた彼は毎晩、毎週末エプスタインと一緒だった。彼らは共に暮らし、彼の島にも何度も行った。アンドリュー・ワイスマンもいると聞いている」とトランプ氏は、議会の最近の動きについてこう述べた。

 トランプ氏が同法に署名した後、司法省はエプスタイン氏に関する同省が保有するすべての文書を30日以内に公表することになる。これは、同省が有罪判決を受けたこの性犯罪者と交わした被告に甘い取り引きも明らかになることを意味する。

 エプスタイン氏の「自殺」を巡る幾つかの疑わしい事情の詳細も提出されねばならない。開示から除外される唯一の例外は、未成年を含むポルノ画像、進行中の捜査を危うくする事項、そしてお役所のお決まりの免責文句「国家安全保障」である。

 日の当たる場所に出すのは確かに遅すぎた感があるが、ここで止めるべきではない。議会は透明性を追及するための活力を取り戻し、米連邦捜査局(FBI)、司法省、中央情報局(CIA)を突き上げて、ロシア疑惑の捏造(ねつぞう)やトランプ氏に対する暗殺未遂に関する全ての資料を明るみにするべきだ。

 先送りをする官僚は、自らの組織を守るための時間稼ぎの専門家だ。不祥事を隠すのに十分な時間だけ黙っておき、国民の関心が別の目新しい話題へ移るのを待つのだ。

 選挙で選ばれた米国の大統領を失脚させようとする反逆的な共謀を暴くことは、島で行われた富豪たちのずる賢い悪事に対する裁きをなすことと同じくらい重要だ。

ドラキュラの衣装を着た男性が、パートナーとルーマニアのブカレストで開催されたハロウィーン・フェスティバル「ウエストサイド・ハロ・フェスト」で自撮り写真を撮っている(2023年10月28日土曜日)。先週末、ブカレストの天使の島半島には数万人が集まり、共産主義体制崩壊以来、東欧諸国で最大規模のハロウィーン・フェスティバルとなった。(AP通信/ヴァディム・ギルダ撮影)

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