子供への性転換治療は「永続的ダメージ」与える 厚生長官が非難

(2025年11月24日)

保健福祉長官ロバート・F・ケネディ・ジュニアが、2025年11月12日(水)、ワシントンD.C.のウォルドルフ・アストリアで開催された「アメリカを再び健康に」サミットの開会式に登壇する。(AP通信/ロッド・ラムキー・ジュニア撮影)

By Valerie Richardson – The Washington Times – Wednesday, November 19, 2025

 厚生省は19日、小児性転換医療の危険性を検証した報告書の最新版を発表し、外部専門家による検証とともに、寄稿した専門家のリストを追加掲載した。

 5月1日に発表された「小児性同一性障害の治療-エビデンスとベストプラクティスのレビュー」の最新版には、9本のピアレビュー(査読、専門家による相互評価)が追加された。1本は米精神医学会のもので、それに対する9件の返信と9人の寄稿者の氏名が追記されている。

 同省によれば、この新たなピアレビューは、思春期抑制剤、ホルモン治療、性転換手術による害は「重大かつ長期的であり、無視されたり、追跡調査が不十分であったりするケースがあまりにも多い」という最初の報告書の指摘を追認しており、それらを覆すものではなかった。

 追加文書は、バイデン前政権で史上初のトランスジェンダー高官として上院承認を受けたレイチェル・レビン氏の後任のブライアン・クリスティーン厚生次官補が発表した。

 クリスティン氏はビデオ投稿で、「私たちの調査結果の正確さと完全性を確認する約200ページの独立したピアレビューを公開する。世界中で、イギリス、スウェーデン、フィンランドなどの国々がすでに方針を転換し、自分の性別に違和感を持つ子供たちに対する心理療法やメンタルヘルスサポートを重視するようになっている。時間はかかったが、米国も同様の措置を取る」と述べた。

 厚生省によると、小児科学会と内分泌学会は、査読を依頼されたが辞退した。

 ロバート・ケネディ厚生長官は19日、未成年者の性転換治療を擁護する医療界を強く非難した。

 ケネディ氏は声明で「医師会と小児科学会は、化学的あるいは外科的な性転換処置が子供にとって良いものだといううそをばらまいた。害はないと言ったがうそだった。いわゆる『性別適合治療』は傷つきやすい若者に永続的な身体的・心理的ダメージを与えた。それは医療ではなく、医療過誤だ」と訴えた。

 精神医学会はピアレビューの中で、「主要な利害関係者、すなわちトランスジェンダー本人、その家族、臨床医に相談がなされた形跡はなく、彼らの視点が考慮された形跡もない」と述べ、報告書は偏ったものだったと非難した。

 精神医学会はさらに、「報告書は、医学的介入による潜在的な害については明確にしているものの、抑うつ、不安、自殺、引きこもりの割合の増加など、介入を差し控えることに関連する潜在的な害については、いかなる合理的な精査も行っていない」と付け加えた。

 同学会と査読者らはまた、最初の報告書に著者の一部が記載されていないこと、著者の間で意見の対立がありうることに触れていないことを非難した。

 当然だが、医学、生命倫理、心理学、哲学の各分野から選ばれた9人の寄稿者は、異なる性自認を得ようとする未成年者に対する薬物や手術の使用について懐疑的な見解を示している。

 その中には4人の医師も含まれている。デューク大学のファー・カーリン、南フロリダ大学のクリストファー・カリーベ、ベイラー医科大学のキャスリーン・マクデービット、内分泌学の専門家マイケル・レイドローの各氏だ。

 マサチューセッツ工科大学のアレックス・バーン、コロラド州立大学のモティ・ゴリンの両哲学教授と、マンハッタン研究所の上級研究員レオン・サピア氏、非営利団体「エビデンス・ブリッジ」の創設者ユアン・チャン氏の名前もある。

 また、「性別適合(性転換)治療」に反対する「エビデンスに基づくジェンダー医学協会」の共同設立者、エフゲニア・アブルゼーゼ氏もリストアップされている。同協会は昨年、南部貧困法律センターに「ヘイトグループ」に指定された。

 これら寄稿者を擁護する人々の中には、アメリカン・エンタープライズ研究所の上級研究員キャロル・フーベン氏がいる。同氏は、寄稿者らは「イデオロギー的な変人」ではなく、「思慮深い研究者」だと述べた。

 フーベン氏はXに「彼らの核心的な発見、すなわちこれらの介入に関する証拠は非常に不確実であるということは、他国での体系的なレビューの結果と同じだ。厚生省の報告のピアレビューは、その結論を否定するものではない」と投稿した。

 非営利団体「LGBカリッジ・コアリション」は、現在の政治情勢の中で名前を公表することで、投稿者たちは「キャリアと個人の安全に対する大きなリスク」を負ったと述べた。

 コアリションの共同創設者で、小児ジェンダー治療クリニックの元職員で告発者でもあるジェイミー・リード氏は、「これらの著者たちは、医学的証拠の現状に進んで疑問を投げかけ、若者を守るために科学的調査を活用するよう働きかけた。彼らの活動は、私たちの多くが直接目にしてきたことの正しさを確認するものだ。つまり、LGB(レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル)の若者は保護に値する」と語った。

 米国立衛生研究所(NIH)のジェイ・バタチャリヤ所長は、この報告書は 「米国の医学に転機をもたらす」と述べた。

 バタチャリヤ氏は声明で、「この報告書にある証拠は、専門職が弱い立場の子供たちに課してきたリスクを綿密に立証している。NIHでは、医学研究はイデオロギーでなく、科学に基づくものでなければならないと考えている」と語った。

 レビン氏は2022年、「(性転換治療は)トランス、または(性自認が男性でも女性でもない)ノンバイナリーの青少年にとって医学的に必要で、安全で、効果的」と擁護したが、クリスティン氏はこれに異議を唱えている。

 ビデオ声明で同氏は「前政権と私の前任者レイチェル・レビン氏は、弱い立場の家族を操り、裏切った。今、主導権を握っているのはトランプ政権であり、決して、あなた方を見捨てることはない。私たちは政治的意図ではなく、科学的に絶対的な基準に従い、常に透明性を保っている」と語った。

 バーン氏はXの投稿で今回の報告書の更新について「25の厳しい批判と7つの支持」をまとめたものだと指摘、「追加文書を読んで、自身で決めてほしい」と訴えた。

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