トランス選手の女子競技出場禁止を 米議員がIOCに書簡

(2025年11月27日)

2025年1月23日(木)、ワシントンで開催された上院農業・栄養・林業委員会による農業長官候補の公聴会で、共和党のジョン・コーニン上院議員(テキサス州選出)がブルック・ロリンズ氏を紹介している。(AP Photo/Jacquelyn Martin)

By Valerie Richardson – The Washington Times – Monday, November 24, 2025

 ジョン・コーニン上院議員は24日、2026年冬季五輪を前に、国際オリンピック委員会(IOC)に、生物学的男性の女子競技への出場を禁止するよう求め、「女子カテゴリーの公正性と安全性を守るために迅速に行動しなければならない」と訴えた。

 コーニン氏は、IOCのカースティ・コベントリー会長がトランスジェンダーの参加資格問題を検討する作業部会を設置したことに謝意を示したが、作業部会は来年2月4日にイタリアのミラノで始まる冬季五輪までに方針変更を行うかどうかについて明言していないと指摘した。

 コーニン氏は書簡で「報道によれば、作業部会は女子競技への生物学的男性の参加を完全に禁止する方向に進んでいるようだが、まだ決定は確認されていない。私はIOCに対し、女性に公正で安全な競技環境を確保し、生物学的男性が女子カテゴリーで競技することを禁じる、明確かつ決定的な方針に迅速に進むよう強く求める」と強調した。ワシントン・タイムズはこの書簡を独占入手した。

 IOC理事会は1月31日から2月2日までミラノで会合を開き、続いて2月3~4日に第145回IOC総会が同地で開催される予定だ。

 しかしその時点ですでに2026年ミラノ・コルティナ五輪の代表選手は選出されている。競技は2月4日に始まり、開会式は2月6日にミラノのスタジアム「サンシーロ」で開催される。

 コーニン氏は「IOCの発表は来年になるはずだ。新たな指針が2026年イタリア冬季五輪に適用されるかどうかも不明だ。2月開催の冬季大会まであまり時間はない。2028年ロサンゼルス夏季五輪の準備も進められており、迅速な行動が不可欠だ」と主張した。

 IOCは今月に入って、スイス・ローザンヌでIOC健康・医療・科学部門の責任者ジェーン・ソーントン氏からの報告を受けており、女子競技でのトランスジェンダーおよびインターセックス選手への対応を厳格化するとみられている。

 コーニン氏は、生物学的男性はホルモン治療後であっても生物学的女性より大きな生理学的優位性を持つという科学的知見を強調した。

 「これらの優位性には、骨密度が高く、筋肉量が多いこと、有酸素能力が優れ、心拍出量が多いことなどがある。女子スポーツの公正性を守るための方針は、こうした経験に基づく事実を反映しなければならない」

 IOCは、ソーントン氏が今月に入って作業部会の進捗状況について報告したことを認めたが、その内容や勧告についてのコメントは拒否した。

 IOCは11月11日付の電子メールでワシントン・タイムズに「作業部会はこの問題に関する議論を続けており、まだ決定は下されていない。追って情報を提供する」と回答した。

 IOCは過去10年間に、トランスジェンダーの参加資格方針を数度改定している。

 2015年には、男性から女性へのトランスジェンダー選手に対する性別適合手術の要件を撤廃し、血中テストステロン濃度が10ナノモル/リットル未満であれば女子カテゴリーに出場できるとした。

 この方針により、新型コロナウイルスの感染拡大で延期された2021年東京五輪で、トランスジェンダーを公言しているニュージーランドの重量挙げ選手ローレル・ハバード氏が女子カテゴリーに出場し、女子選手の保護を求める関係者から反発が起きた。

 その数カ月後、IOCは方針を改定し、国際スポーツ統括団体が参加資格の判断を行う方式に移行した。その結果、2024年パリ五輪では、性別を巡って論争があった2人のボクサーが女子部門で金メダルを獲得した。

 コーニン氏は書簡で「IOCが審議を続ける中、この問題は世界的な政策課題となり、競技の公正性に関わる問題となっている」と指摘した。

 世界陸連、国際水泳連盟、世界ボクシング協会(WBA)など、多くの国際競技団体が近年、女子カテゴリーでの生物学的男性参加を事実上禁止する方針を採用している。

 コーニン氏はまた、米オリンピック・パラリンピック委員会が、トランプ大統領の2月5日の大統領令に合わせてトランスジェンダー参加資格指針を変更したことに言及した。大統領令は、生物学的男性を女子競技に参加させている団体への連邦資金を停止すると警告している。

 コーニン氏は書簡で「これらの指針は、生物学的男性を女子スポーツに参加させれば、公平性、安全性、女性の平等な機会が損なわれるという主張を反映している。米国では、トランプ大統領が『男性を女子スポーツから排除する』という揺るぎない公約を、大統領令14201号によって実行した」と指摘した。

 4期目のコーニン氏は、来年の再選を目指しており、対立候補にはテキサス州のケン・パクストン司法長官やウェスリー・ハント下院議員らがいる。

 2026年ミラノ・コルティナ五輪には、93カ国から3500人以上の選手が参加する見込みだ。

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