国防長官がAI戦略を発表 研究開発の効率化を図る

(2026年1月19日)

2026年1月3日(土)、フロリダ州パームビーチのマー・ア・ラゴで、ドナルド・トランプ大統領との記者会見中に耳を傾けるピート・ヘグセス国防長官。(AP Photo/Alex Brandon)2026年1月3日(土)、フロリダ州パームビーチのマラゴで、ドナルド・トランプ大統領との記者会見中に耳を傾けるピート・ヘグセス国防長官。(AP Photo/Alex Brandon)

By Vaughn Cockayne – The Washington Times – Tuesday, January 13, 2026

 ヘグセス国防長官は12日、スペースXのスターベース発射施設で行った演説で、人工知能(AI)の開発と配備を妨げている官僚的障壁を批判し、それらを打破すると約束した。

 ヘグセス氏は、AIの迅速な開発を阻んでいる障害を取り除き、戦闘員に新たな能力を可能な限り早く持たせることに重点を置いた新体制を構築する国防総省の方針を明らかにした。

 「問題は、技術開発に対する従来のアプローチが、技術は直線的に進歩し、既存の企業だけがそれを提供できるという前提に立っていることだ。それはきょうで終わる」

 スペースXでの演説は、全米の主要な防衛産業を巡るヘグセス氏の講演ツアー「自由の武器庫」の一環だ。

 ヘグセス氏は同日、スペースXでの演説に先立ち、米国最大級の軍需企業ロッキード・マーチンでも従業員らを前に演説し、同社のF35戦闘機には最先端技術を搭載する必要があると強調した。

 両社訪問は、トランプ政権がスペースXを防衛分野の重要なパートナーと見なしていることを示唆している可能性がある。同社は航空宇宙局(NASA)と40億ドル規模の契約を交わし、機密度の高い衛星技術を宇宙に打ち上げることを許可されている大手企業の一つだ。さらに政権は、スペースXと協力してスターリンクを通じて、抗議活動が続くイランでインターネット接続を回復させていると報じられている。

 12日の演説でヘグセス氏は、スペースXを「リスク回避型の文化」を持たずに事業を進めている数少ない企業の一つとして称賛し、最高経営責任者(CEO)イーロン・マスク氏の効率向上への取り組みを高く評価した。

 「率直に言う。従来型の大手企業が完璧なシステムを提供するまで10年も待つ余裕は、もはやない。勝利には新たなルールが必要だ。イーロンは自らのアルゴリズムでそれを書いた。つまり、すべての要件を疑い、役に立たないものは削除し、猛烈な勢いで加速する」

 国防総省は12日、声明でヘグセス氏の演説に加え、「人工知能加速戦略」を正式に発表した。この戦略は「自由に実験が行えるようにし、旧来の官僚的阻害要因を排除し、最先端AI能力をあらゆる任務分野に統合する」ことを目指すとしている。

 国防総省によると、新戦略では民間部門からトップクラスのAI人材を招き入れるとともに、「AIの活用からウォーク(人種、性別など差別に過敏)なDEI(多様性、公平性、包括性)を排除し、軍が客観的で任務最優先のシステムを持つことができるようにする」。

 ヘグセス氏は、アマゾン・ウェブ・サービス(AWS)の元幹部キャメロン・スタンリー氏が、国防総省の次期最高デジタル・人工知能責任者に就任すると発表した。スタンリー氏と、他の民間出身者から成るチームは、開発の加速と国防総省内の障壁克服に注力する。

 ヘグセス氏は「この進展を阻む人物や政策に対しては、戦時態勢で臨む。データ共有の障壁、試験・評価、契約といった運用上の権限は、単なる手続き上の問題としてではなく、作戦上のリスクとして扱う。われわれはこれらの障壁を爆破する」と述べた。

 同氏はさらに、研究・工学担当国防次官室内に「障壁除去SWATチーム」を設置したと明らかにした。このチームは一部要件の免除権限を持ち、開発を遅らせている問題について同氏に報告する。

 効率的な開発と迅速な能力の提供を重視する姿勢は、ヘグセス氏の指導下にある国防総省で一貫して続いている。昨年11月には、国防総省の調達プロセスに大幅な変更を加えると発表し、防衛産業に対し「スピードと量が支配する」と語っていた。

 トランプ大統領もこの問題に言及し、軍需企業が研究開発により多くの資源を投入するまで、配当の支払いや自社株買いを認めない考えを示している。

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