選挙制度の健全化に唯一反対する議会民主党

(2026年2月14日)

投票と選挙法の図解(ワシントン・タイムズ紙)

By Editorial Board – The Washington Times – Wednesday, February 11, 2026

 米国では、有権者が投票用紙を受け取る前に身分証明書を提示すべきだと考える人がほとんどだ。昨年のギャラップ調査では、この考えに84%という圧倒的多数が賛成しており、同じ割合の人々が投票希望者の市民権を確認するのは当然だと答えている。

 合理的なルール作りに抵抗しているのは、連邦議会の民主党だけだ。ギャラップの調査はこの構図を捉えていない。なぜなら、選挙を公正にすれば党の存続に不利になると理解している選挙戦略家たちには質問していないからだ。

 4分の3以上の国民が支持しているにもかかわらず、共和党が自らの法案「SAVE法案」を大統領の机まで届ける道のりは険しい。この法案は有権者身分証明書を導入し、有権者名簿を整理するものだ。郵便投票は、合法的に投票権を持つことを証明した人だけが利用できるようになる。州の登録担当者は、名簿から非市民を削除しなければならない。

 下院共和党は昨年このSAVE法案を可決しており、今年も再び可決する見通しだが、先行きは不透明だ。リベラル派は、これまでと同様、この解決策が上院を通過しないよう妨害する構えだ。上院院内総務のジョン・スーン氏(共和党)は、自身の意図について曖昧な姿勢を見せている。

 「上院で最も重要なのは議場の時間だ。これは有限であり、われわれにはやらなければならないことがたくさんある」と、サウスダコタ州選出のスーン氏は先週、上院議場の外で記者団に語った。「SAVE法案について採決は行う。しかし、トーキング・フィリバスター(延々と演説を続けて議事を妨害する手法)を発動すれば、その行使にはさまざまな影響や結果が伴うということを、皆が理解しておく必要がある」

 ユタ州選出のマイク・リー上院議員(共和党)ら保守派は、スーン院内総務に対し、少数党がわずか41票を集めるだけでフィリバスターの効力を得られるという現在の慣行をやめるよう求めている。民主党は47議席を持っているため、これは決して高いハードルではない。

 リー氏は、民主党の上院議員たちに、国民に不人気な「自由に投票できる選挙制度」を擁護するために昼夜を問わず喋り続けさせることで、彼らの姿勢を白日の下にさらしたいと考えている。ペンシルベニア州選出のジョン・フェッターマン上院議員(民主党)は、そんなことは絶対にしないと述べている。同氏はSAVE法案に賛成票を投じるつもりだ。なぜなら、代わりに起こるのは大規模な不正だからだ。

 ソマリアのように国家機能が十分とは言えない国でさえ、このことを理解している。ソマリア選挙管理委員会は有権者の身元確認制度について「強固で正確、かつ定期的に更新される有権者名簿は望ましいだけでなく、選挙の完全性を維持し、すべての有権者の票が公正に数えられ、尊重され、将来の選挙結果に意味のある形で反映されるための前提条件である」と説明している。

 共和党は、こんな基本的なことすら実行できない現状に苛立(いらだ)っているが、スーン氏の慎重姿勢にも理由がないわけではない。手続き上のフィリバスターは、リベラル寄りの共和党議員が民主党と組んでオバマケア補助金の延長などの厄介な事態を阻止する上で役立つ。また、国土安全保障省の予算は14日に失効するため、ミニ政府閉鎖を避けるための微妙な交渉を危険にさらしたくないのだ。

 一方で、選挙の不正を防ぐことは、最優先で取り組むべき課題である。民主党は“外国人はわれわれの選挙過程に関与していない”と主張しながら、その一方で首都ワシントンでは非市民に市議会選挙の投票権を与えている。

 この夏、ワシントンの非市民投票条例を撤廃する法案は下院で266対148で可決され、56人の民主党議員も賛成に回った。それでも、この法案は上院では全く進展しなかった。そこに問題がある。改革は必要であり、現在のやり方は米国の健全性にとって危険なのだ。

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