西半球の軍事指揮官らが、増大する中国の脅威について警告

(2026年3月23日)

2025年9月3日(水)、中国・北京の天安門前で、第二次世界大戦終結80周年を記念して行われた軍事パレードに参加する軍関係者。(アレクサンダー・カザコフ、スプートニク、クレムリン・プール写真/AP通信)

By Bill Gertz – The Washington Times – Tuesday, March 17, 2026

 米軍の西半球担当司令官らは18日、議会で証言し、中国の活動と影響力が米国の国家安全保障に対する脅威として拡大しているとの認識を示した。

 南方軍を率いる海兵隊のフランシス・ドノバン司令官は、南米における港湾施設や宇宙関連施設の整備に中国が関与を強めていることに懸念を示した。

 ドノバン氏は下院軍事委員会の公聴会で、「極めて懸念している。これらはすべて軍民両用と考えている」と述べた。

 同氏によると、米軍は南米各地の23の港湾施設と、同氏が「宇宙関連基盤」と呼ぶ拠点における中国の関与を監視している。

 ドノバン氏は、国防総省の国家防衛戦略が、西半球における重要地域へのアクセスや影響力を巡り中国に対抗する方針を明確にしていると指摘した。

 同氏は「この地域における脅威は現実かつ差し迫っている」と述べ、中国が特に重大な脅威だと強調した。その上で、「影響力や所有、運用管理の程度はさまざまだが、重要インフラや主要港湾への投資は、地域における足場を中国に与え、情報収集やサイバー上の脆弱性、あるいは有事の際の兵站(へいたん)妨害に利用され得る軍民両用インフラへの懸念を高めている」と述べた。

 さらに、中国の宇宙関連施設について、衛星の監視や軍事資産の偵察、機密情報の傍受に利用される可能性があるとした。

 下院軍事委員会のマイク・ロジャーズ委員長は、米南部国境の封鎖強化や南方軍による「サザン・スピア作戦」による麻薬船への攻撃により、西半球の安全保障は強化されていると述べた。

 アラバマ州選出の共和党のロジャーズ氏は、「サザン・スピア作戦は、麻薬が国境を越える前にカルテル網を解体している」と語った。

 また、中国が港湾、通信網、重要鉱物の加工、その他の戦略インフラを通じて地域で影響力を拡大している点も強調した。

 ロジャーズ氏は「これらの投資は無害ではない。中国がこの地域で影響力を拡大し、米国の安全保障を損なうための意図的な戦略の一部だ」と指摘した。

 ドノバン氏は、トランプ大統領の指示に基づく麻薬テロ対策の一環として、麻薬船への軍事攻撃は正当化されると説明した。

 同氏は「南部統合任務部隊サザン・スピアは、麻薬テロ組織の検知、妨害、解体に向けた決定的な作戦を継続している」と述べ、密輸組織が新たな手法に移行していると指摘した。

 また、パナマがパナマ運河における中国の関与を解消しつつあることを前向きな動きとして挙げた。

 過去1年でパナマ政府は経済・安全保障面での対中依存を低減し、米国との関係を強化した。この転換は運河の安全確保に寄与すると証言した。

 具体的には、運河の太平洋側と大西洋側の両端にある二つの戦略的港湾の運営を中国企業に禁じる最近の裁判所判断があったと説明した。

軌道上のロシアの宇宙船。写真提供:Dima Zel(Shutterstock経由)。

ロシア、米レーダー衛星への攻撃中止か 26メートルまで接近、予行演習の見方も

(2026年10月21日)
北朝鮮政府が提供したこの写真には、2026年10月11日(日)、北朝鮮の指導者である金正恩氏(左手前)とその妻、娘が、北朝鮮国内の非公開の場所にある国防革命博物館を視察する様子が写っている。北朝鮮政府が配布したこの写真に写っている出来事を取材するために、独立系ジャーナリストは立ち入りを許可されなかった。この画像の内容は提供されたものであり、独自に検証することはできない。情報源から提供された画像には、朝鮮語の透かし「KCNA」と記されている。これは朝鮮中央通信社の略称である。(朝鮮中央通信社/AP通信経由)

北朝鮮に新国防博物館 正恩氏親子が最新ミサイル視察

(2026年10月15日)
2022年7月26日、ワシントンのマリオット・マーキスで開催されたアメリカ・ファースト政策研究所のアジェンダサミットで、元下院議長のニュート・ギングリッチ氏がドナルド・トランプ元大統領を前に演説を行った。(AP通信/アンドリュー・ハーニック撮影)

米国防総省、戦争の未来見据え軍改革へ ギングリッチ氏らが来年初めに報告

(2026年10月14日)
2025年7月28日、中国・上海で開催された世界人工知能会議で展示されたファーウェイのAtlas 900 A3 SuperPoDの前を、来場者が通り過ぎる。(Chinatopix提供、AP通信経由)

中国、世界の通信インフラ支配を拡大 元米NSA長官が警告

(2026年10月11日)
2023年5月7日、台湾・台北の国立孫文記念館にある台北101ビル付近で、台湾の国旗がはためいている。(AP通信/Chiang Ying-ying撮影)

中国、台湾への「グレーゾーン」戦強化 通信網攻撃想定し米シンクタンクが机上演習

(2026年10月08日)
トランプ大統領(中央右)が中国の習近平国家主席と握手を交わす。メラニア・トランプ夫人(右)と彭麗媛夫人(左)が見守る中、2026年9月25日(金)、ワシントンD.C.の国立公文書館に到着した。(AP通信/ジュリア・デマリー・ニキンソン撮影)

米中会談、台湾を交渉材料と見るトランプ氏に専門家懸念 武器供与はG20後か

(2026年10月06日)
第65機械化旅団報道部が提供したこの写真には、2026年9月19日(土)、ウクライナのザポリージャ州で、ウクライナ兵がロシア軍陣地に向けてFPVドローンを発射する準備をしている様子が写っている。(アンドリー・アンドリエンコ/ウクライナ第65機械化旅団提供、AP通信経由)

ウクライナの教訓 兵器の調達・製造プロセス見直し迫られる米

(2026年10月05日)
中国の習近平国家主席とアメリカ合衆国のドナルド・トランプ大統領のイラスト(リナス・ガーシス/ワシントン・タイムズ)

トランプ・習会談、華やかな演出の裏に厳しい現実 米ハドソン研究所中国センター所長 マイルズ・ユー

(2026年10月03日)
2026年9月8日火曜日、ワシントンD.C.のペンタゴンを上空から撮影(AP通信/ジュリア・デマリー・ニキンソン撮影)

防衛技術ブームに陰り 企業統廃合が拡大か 中間選挙、資金調達がピーク

(2026年10月02日)
ドナルド・トランプ大統領(左)は、2025年8月25日、ワシントンD.C.のホワイトハウスに到着した韓国の李在明大統領を出迎えた。(AP通信/アレックス・ブランドン撮影、資料写真)

米シンクタンク、アジアでの同盟縮小を提唱 「中国に戦略的利益」と反論も

(2026年10月01日)
→その他のニュース