全米で反トランプ・デモ 資金源巡り論争拡大

(2026年4月1日)

2026年3月28日(土)、ミネソタ州セントポールにあるセントポール・カレッジで、「No Kings」抗議活動が行われ、人々が集まった。(AP通信/ジョー・シェラー)

By Mary McCue Bell – The Washington Times – Saturday, March 28, 2026

 「ノーキングス(王はいらない)」運動の主催者らは、28日に全米で行われたトランプ大統領への抗議デモに、過去最多となる800万人以上が参加したと発表した。

 FOXニュースデジタルによれば、これらのデモがこれだけの資金と影響力を得られているのは、年間総収入が推定30億ドルに上る約500のグループからなるネットワークの支援があるからだ。

 中でも注目されたのは、不法移民の取り締まり中に2人が死亡したミネソタ州のセントポールでの集会で、民主党とつながりのある草の根組織「インディビジブル」が組織したと報じられている。テッド・クルーズ上院議員(テキサス州)、マーシャ・ブラックバーン上院議員(テネシー州)ら共和党側は、この組織が富豪慈善活動家ジョージ・ソロス氏から資金提供を受けていると主張している。

 FOXニュースデジタルは、共産主義体制の中国とつながりのある米国人実業家、ネビル・ロイ・シンガム氏から資金提供を受ける社会主義・共産主義団体が、抗議デモにメンバーを派遣していることを確認した。

 同氏の資金の一部は、社会主義的傾向を持つ政治組織「ピープルズ・フォーラム」や、反戦団体「コードピンク」への支援に注がれている。コードピンクの共同創設者ジョディ・エバンス氏はシンガム氏の妻だ。

 これらの計画的抗議デモに関する取材を受けてホワイトハウス報道官のアビゲイル・ジャクソン氏は、この運動を支える「主要な左派」の資金提供者らを非難した。

 ファクトチェックサイト「スノープス」は昨年10月の調査で、SNSユーザーらが「ノーキングス」デモは富豪らから3億ドルの資金提供を受けていると主張していることについて、誤りと判断した。スノープスによれば、この金額は、全米市民自由連合(ACLU)や全米家族計画連盟といった慈善団体によるノーキングス支援組織への寄付の総額に相当するという。

 ノーキングスの広報担当ユニス・エプスタイン・オルティス氏は、ノーキングス自体は寄付を受けることができる組織でも正式な団体でもないと述べた。

 オルティス氏は昨年10月、スノープスに「ノーキングスは270以上のパートナー組織による連合であり、全米のボランティアや活動家によって動かされている分散型の運動だ。各組織はトレーニングやツールキット、一部リソースを提供することで連合を支援しているが、イベントの大部分は地元の草の根ボランティアによって企画、宣伝、資金調達が行われている」と語った。

 トランプ氏の政策を非難するため、全米で3000以上の集会が開かれ、メキシコやカナダなど海外でも複数の集会が計画されている。

 デモは昨年6月に始まり、トランプ政権を「レジーム(体制)」と呼んで批判を続けており、28日の抗議行動は3回目だった。

 ジャクソン氏は声明で、「これらのトランプ錯乱症候群のセラピーを気にしているのは、取材費を使って記事を書いている記者たちだけだ」と述べた。

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