ドキュメンタリー「天使と悪魔」 超自然の真実を探る

(2026年4月4日)

『ワシントン・タイムズ』紙のコラムニスト、ビリー・ハロウェルが司会を務めるドキュメンタリー番組『超自然現象を追う:天使と悪魔』は、聖書に登場する霊的存在が現代社会に影響を与えているかどうかを検証する内容となっている。ジャロッド・アンダーソンが脚本・監督を務めたこのCBN(クリスチャン・ブロードキャスティング・ネットワーク)制作の作品は、2026年3月16日に公開された。(CBN写真)

By Valerie Richardson – The Washington Times – Thursday, April 2, 2026

 ビリー・ハロウェル氏はキリスト教徒として聖書に記された天使や悪魔の存在を信じているが、調査報道記者として、霊的存在が現代世界に影響を及ぼしているという話を証拠もないまま受け入れるつもりはなかった。

 ハロウェル氏は、宗教テレビネットワーク「クリスチャン・ブロードキャスティング・ネットワーク(CBN)」向けに、映画製作者ジャロッド・アンダーソン氏とともにドキュメンタリー映画を製作。シリーズ「インベスティゲーティング・ザ・スーパーナチュラル(超自然を調査する)」の第2作「エンジェルズ・アンド・デーモンズ」(天使と悪魔)のための調査で、多くの信頼できる情報源と説得力のある証言を得た。

 ワシントン・タイムズのコラムニストでネット番組の司会者でもあるハロウェル氏は「頭では多くのことを信じていたが、私はもともと懐疑的な性格だ」と語った。

 「奇跡を体験したとか天使や悪魔を見たとかという話に対しては、『分かった、証明してくれ。何が起きているのかを示してくれ』と言う」と述べた。

 3月16日に公開されたこのドキュメンタリーは、ハロウェル氏が神学者、科学者、心理学者、目撃者にインタビューする様子を追うものだ。同作は、善と悪の絶え間ない霊的戦いの中で、超自然的存在が今現在、人間と接触しているという考えに信憑性を与えている。

 ハロウェル氏は「私もジャロッドも、映画で取り上げる内容が真実かどうかを確認したいという強い意志を持って取り組んでいる。多くの時間を費やし、説得力のあるものになるよう徹底的に検証した」と語った。

 製作が終わるころには「少なくとも自分に関して言えば、出会った多くの話に強い影響を受けていた」と言う。

 その一例が、2006年の修理作業中に大型トラックの下敷きになり、ほぼ圧死しかけた元自動車整備士ブルース・バンナッタさんの証言だ。ガレージの床に横たわっていると、巨大な2体の天使が現れて胸に触れ、心臓を再び動かしてくれたと語っている。

 現在ウィスコンシン州ルドルフでキリスト教団体「スイート・ブレッド・ミニストリーズ」を率いるバンナッタさんは、作品の中で「このことがあってからは、天使は確実に実在すると思うようになった。もし天使が来ていなければ、私は出血して死んでいた」と語っている。

 科学的な事例として、トロント大学で博士号を取得した天体物理学者ヒュー・ロス氏は、悪魔が活動していることを示す最も強い証拠は未確認飛行物体(UFO)との遭遇に見られると述べている。

 若かった頃、UFO報告への対応を任されることが多く、そのほぼ99%は自然現象や軍の活動で説明できたが、「現実に起きているが物理法則に反する」事例も数千件見つかったという。

 さらに、自分だけがそう考えているわけではないとし、少なくとも10年以上UFOを研究している物理学者の間では、「無神論者であれ不可知論者であれ、宇宙の、次元を超えた何かに直面しているという点で一致している」と述べた。

 カリフォルニア州コビナに拠点を置き、「科学とキリスト教信仰は敵ではなく味方」を標榜するキリスト教団体「リーズンズ・トゥー・ビリーブ(信じる理由)」を設立したロス氏は、UFOとの接近遭遇を報告する人々は必ず精神的外傷を受け、その相当数が自殺に至ると述べた。

 このドキュメンタリーは、J・D・バンス副大統領の関心も引きそうだ。

 保守系ポッドキャスターのベニー・ジョンソン氏との最近のインタビューでバンス氏は、連邦政府のUFOファイルに「夢中になっている」と語り、異星人について「悪魔だ」と表現した。

 バンス氏は「彼らは宇宙人ではないと思う。むしろ悪魔だと思うが、簡単に説明できる話ではない」と言う。

 同様の見方をする人は少なくない。

 世論調査によれば、米国人の50%が悪魔の存在を信じ、80%が自然界を超えた霊的領域の存在を信じている。

 ハロウェル氏は「人類歴史の初めから、あらゆる文化に天使や悪魔、霊的領域に関する報告は数多くある。これは新しい問題ではなく、時代を超えた課題だ」と語った。

 近年、宗教や超常現象への関心が高まっている。

 昨年のシリーズ第1作「ミラクルズ(奇跡)」の公開は、神学者リー・ストロベル氏のベストセラー「シーイング・ザ・スーパーナチュラル(超自然を見つめて)」の発売と重なり、同書でも天使や悪魔が取り上げられている。

 アンダーソン氏は「ミラクルズの製作に取りかかると、直後に奇跡をテーマにしたドキュメンタリーが4本ほど出た。さらにリー・ストロベル氏の本も出た。この種のテーマへの関心の高まりは非常に印象的だった」と語った。

 このシリーズは、キリスト教を調査報道の視点から捉えている。この手法は、シカゴ・トリビューン紙の元記者で10冊以上の著書を持つストロベル氏が切り開いたものだ。

 ストロベル氏自身も「エンジェルズ・アンド・デーモンズ」に出演している。

 ハロウェル氏は「彼の専門知識を活用できたのは大きい。信仰に対してこのような取り組みができる人はほとんどいないからだ。その中で彼は、信仰を検証し、証拠を集め、信仰に満ちた物語を構築しつつ、人々を信仰の理解へと導く」と語った。

 アンダーソン氏が脚本・監督を務めたこの作品は、ハロウェル氏が専門家や証言者に取材し調査を進める過程を追うが、単なるインタビューの連続ではない。印象的な出来事については再現ドラマも多く盛り込まれている。

 ミラクルズは先月、キリスト教系のレビューメディア「ムービーガイド」の「信仰と価値観アワード・ガラ」で最優秀ドキュメンタリー賞に輝いた。ストロベル氏の「ザ・ケース・フォー・ミラクルズ」や俳優ケビン・コスナーの「ザ・ファースト・クリスマス」などを抑えての受賞だ。

 ハロウェル氏は「ノミネートされただけでもありがたかったが、受賞には本当に驚いた」と語った。

 現在、チームは3作目の天国と地獄、臨死体験を扱う作品を製作中で、第1作と第2作でもこのテーマには触れている。

 アンダーソン氏は「作品同士が重なり合うことがあるのが課題だ。『エンジェルズ・アンド・デーモンズ』の最後のブルース・バンナッタ氏の話には、癒やしの奇跡、天使の目撃、臨死体験がすべて含まれている」と語った。

 アンダーソン、ハロウェル両氏とも福音派キリスト教徒だが、歩んできた道は異なる。

 ハロウェル氏はニューヨークで信仰的な環境の中で育ち、アンダーソン氏は「海軍家庭の子」として育ち、ワシントン州にいた18歳のときにキリスト教徒になった。

 このドキュメンタリーはキリスト教的視点から製作されているが、ハロウェル氏は信者にも信者でない人々にも訴える内容だと主張する。

 「この作品はキリスト教徒に自分の信仰をより深く見つめ直す機会を与えると同時に、具体的な証拠によって非信者にも問いを突きつけるものだ。この作品は誰にとっても何かしら得るものがある」と語った。

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