トランプ氏、歴史的聖書朗読マラソンに参加へ

(2026年4月22日)

2020年6月1日、ワシントンで、セント・ジョンズ教会の外を訪れたドナルド・トランプ大統領が聖書を手にしている。(AP通信/パトリック・セマンスキー、資料写真)

By Valerie Richardson – The Washington Times – Monday, April 20, 2026

 米国では建国以来、聖書は研究され、議論され、熟考されてきた。そして一つだけ誰もが認める事実がある。それは「とにかく長い」ということだ。

 実際、1日12時間ずつ音読し続けた場合、読み終えるのに7日かかる。これは、米国建国250周年に合わせて企画された歴史的イベント「アメリカ・リーズ・ザ・バイブル(アメリカは聖書を読む)」の構想でもある。

 この前例のない催しは、キリスト教団体「クリスチャンズ・エンゲージド」が主催し、聖書が米国史に与えた影響、とりわけ憲法や権利章典への影響を強調するとともに、「全国的な聖書朗読への新たな取り組み」を促すことを目的としている。

 主催者は声明で「この1週間を通じ、米国民が一つになり、聖書に立ち返る瞬間をつくり出す。象徴としてではなく、日々の霊的糧としての聖書だ。この運動は指導者から始まり、すべての都市、すべての家庭、すべての心へと広がる。聖書が読まれると人は変わり、人が変われば国家は癒やされる」と強調した。

 計84時間の「聖書マラソン」は19日朝、ワシントンの聖書博物館で始まり、25日まで毎日午前9時から午後9時まで続く。朗読は「キング・ジェームズ版イージーリーダー」で行われ、公式サイトとグレート・アメリカン・ピュア・フリックスで無料配信されている。

 参加者はさまざまで、創世記から黙示録まで順に朗読するため、約500人が参加登録している。注目される参加者はドナルド・トランプ大統領で、東部時間25日午後6時(26日午前7時)に大統領執務室から登場する予定だ。

 トランプ氏は歴代誌下7章11~22節を読む予定で、「わたしの名をもって呼ばれるわたしの民が、自ら卑しくなり、祈り、わたしの顔を求め、その悪き道を離れるならば、わたしは天から聞いて、その罪をゆるし、その地を癒すであろう」という一節が含まれる。

 続いて、住宅都市開発長官を務めたベン・カーソン氏と妻キャンディー氏が登場する。このほかマルコ・ルビオ国務長官やピート・ヘグセス国防長官ら、現政権の要人も参加する。

 クリスチャンズ・エンゲージド創設者で代表のバニー・パウンズ氏は「トランプ大統領が米教会にとって極めて重要な箇所を読むことに同意したことに感謝する。神の民が祈り悔い改めるなら、神が罪を赦し国を癒やすという約束だ」と述べた。

 また「この瞬間は国家の癒やしと刷新への希望を与える」と強調した。

 この催しは、イラン戦争を巡るローマ教皇レオ14世との対立や、自身をイエス・キリストのように描いた人工知能(AI)画像投稿で宗教層との緊張が生じたトランプ氏にとって、信者層との関係修復の機会ともなり得る。

 ホワイトハウスは声明で、この朗読が「2世紀半にわたり米国を支えてきた聖書的真理を再発見する契機となる」と支持を表明した。

 19日の冒頭では、創世記1章1~2節を女優パトリシア・ヒートン氏が朗読し、その後、牧師ジャック・ムーリング氏、女優キャンディス・キャメロン・ブレ氏、連邦下院議員マイケル・クラウド氏、駐イスラエル大使マイク・ハッカビー氏が続いた。

 共和党の参加者には、テキサス州のグレッグ・アボット知事、テッド・クルーズ上院議員、フロリダ州のロン・デサンティス知事、マイク・ジョンソン下院議長らが名を連ねる。

 一方、民主党議員にも招待は出されたが、参加者はいない。

 主催者報道担当のグレッグ・ウッディング氏は「40人の民主党議員を招待したが、誰も応じなかった」と説明した。

 宗教指導者も多数参加しており、伝道師フランクリン・グラハム氏やカトリック団体代表ケルシー・ラインハルト氏らが含まれる。

 ジョンソン下院議長は記者会見で「米国の建国が神の言葉である聖書に基づいていることは明らかだ。この節目に、最初から最後まで共に読み上げる。現代では前例のない試みだ」と語った。

 パウンズ氏は政治の経歴も持ち、共和党コンサルタントとして活動し、2018年にはテキサス州で下院選に出馬した経験がある。

 「1週間、1つの国家、1つのイベント」をテーマとするこの企画は、同氏がネヘミヤ記に登場するエズラが民に聖書を読み聞かせた場面に着想を得て発案した。

 公式サイトは「エズラが神の言葉を読み上げ、人々に悔い改めと復興を促したように、このイベントは米国を霊的基盤へと呼び戻す神聖な機会だ」と説明する。

 パウンズ氏によると、企画には14カ月を費やし、1000ページを超える聖書朗読の参加者を調整した。

 同氏は開幕式で「この国には新たな指導者世代を生み出す『エズラの瞬間』が必要だ。聖書を公に宣言することで、国家の基盤と真のアイデンティティーを再確認しなければならない」と訴えた。

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