キリスト教系キャンプ施設が閉鎖危機 州のトランスジェンダー規則巡り提訴

(2025年5月20日)

1948年に設立されたクリスチャン・サマーキャンプ、キャンプ・イドラハジェ(Camp IdRaHaJe)は2025年5月12日、州が新たに導入した性同一性要件をめぐり、コロラド州幼児教育局を提訴した。キャンプ名は 「I’d Rather Have Jesus 」の略である。(写真提供:自由を守る同盟)

By Valerie Richardson – The Washington Times – Sunday, May 18, 2025

 【デンバー(コロラド州)】子供に人気のキリスト教系サマーキャンプ場が、キャンプ参加者の性自認に合わせてキャビン、シャワー、トイレを使用することを拒否したため、閉鎖に追い込まれようとしている。

 このキャンプは「IdRaHaJe(アイドラハジ)」で「I’d Rather Have Jesus(キリストには代えられません)」の略。宗教的理由からこれまで性自認に従ったトレイなどの使用に関する規則の適用を免除されてきたが、2月の営業許可の更新でこの免除が認められなかったことから、先週、コロラド州幼児局を相手取って訴訟を起こした。

 コロラド州規則の改正「子供のサマーキャンプを規制する規則」は、性自認に基づいた子供への対応をキャンプ運営者に求めている。例えば、自身を女児と認識する17歳以下の男児が女児と同じ寝床に入り、シャワーを浴び、服を着ることを認めるよう求めている。

 訴状によると、「キャンプ場は今、①施設の信念と実践に反して、キャンプ参加者を『性自認』に基づいて扱い、異性用に指定されたトイレ、シャワー、更衣室、寝室の使用を許可することで、キャンプ運営ライセンスを保持するか②その信念と実践を貫いて、ライセンスの取り消しや停止処分、罰金を受けるかの選択を迫られている」。

 コロラド州の連邦地方裁判所に提出された28ページにわたる訴状は、「キャンプにこのような選択をさせることは違憲である」と述べている。

 キャンプを弁護するのは、保守系の「自由擁護同盟(ADF)」の弁護士で、州が宗教的理由による義務の免除を拒否することは、憲法修正第1条と第14条に違反すると主張している。

 ADF法律顧問のアンドレア・ディル氏は声明で「政府が宗教的なサマーキャンプに対して、人間の性別に関する宗教的信念を守ることを『やめろ』と言う権限はない。キャンプIdRaHaJeは、人格を磨き、生涯の思い出を築く子供たちに福音の真理を伝えるために存在する。しかしコロラド州政府は、州の危険な計画(世界中で人気を失いつつある計画)を子供たちよりも優先させている」

 1948年に設立されたキャンプIdRaHaJeは、デンバーから南西に約70キロのロッキー山脈の町ベイリーにある森の中の野外キャンプ場で、コロラド州の施設だ。

 このキャンプでは、6歳から17歳までの子供たちに合宿プログラムを提供している。年上のキャンプ参加者には、ハイキング、水泳、乗馬、急流下り、ジップライン、懸垂下降などのアクティビティーが用意されている。

 ADFによると「キャンプには毎年、2500人から3000人の生徒が参加し、その使命は『福音を広めることによって魂をイエス・キリストに導くこと』にある。キャンプは、あらゆる背景や信条を持つ子供たちに開かれており、保護者は登録時にキャンプの方針に同意するよう求められる」。

 キャンプは6月8日にオープンする予定だが、州の改正規則に従った運営を拒否しており、77年の歴史で初めて免許の取り消しや停止処分を受ける可能性がある。

 ディル氏は「私たちは裁判所に対し、75年以上にわたって運営されてきたIdRaHaJeがこれまで通り運営できるよう許可することを強く求めている。IdRaHaJeは、その信念のために罰せられることを恐れることなく、すべてのキャンパーを受け入れるキリスト教のサマーキャンプだからだ」と語った。

 民主党が支配するコロラド州は、同州のLGBTQを巡る規制に反する信仰を持つ宗教的な事業主に対する取り締まりで知られている。

 最高裁はこれまで2度、コロラド州当局に対する訴訟でADFの依頼人に有利な判決を下している。2018年には、コロラド州公民権委員会が同性カップルのためのウエディングケーキを作ることを拒否したジャック・フィリップスさんを処罰しようとしたが、最高裁はフィリップスさんを支持した。

 最高裁は2023年、303クリエイティブLLC対エレニス訴訟で再び同委員会の主張を否定する判決を下し、同性カップルのためのウェディングサイトを作成することによって自らの宗教的信条に反することをウェブデザイナーに強制することはできないと判断した。

 今回の訴訟は、2022年に福祉省幼児室から独立した幼児局のリサ・ロイ局長を相手取って起こされた。

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