トランス選手に負けた女子にもメダル カリフォルニア州が新方針 「不平等は変わらない」反発も

(2025年5月31日)

女子スポーツの男女別制を支持する人々は、2025年5月10日、ヨーバリンダ高校で記者会見を開き、カリフォルニア州高等学校連盟のトランスジェンダー資格に関する方針に抗議した。この方針は、生物学的には男性であるにもかかわらず、性自認に基づいて女性と対戦することを認めている。(写真提供:California Family Council)

By Valerie Richardson – The Washington Times – Thursday, May 29, 2025

 カリフォルニア州インタースクール連盟(CIF)は、州陸上選手権を前に、女子選手への譲歩を発表した。トランプ政権からの圧力が強まる中、トランスジェンダー選手を巡る騒動の収拾を図るためだ。

 CIFは、今週末に開催される高校陸上競技の州選手権で、男子選手に表彰台からはじき飛ばされた女子選手にもメダルを授与する。

 CIFは27日深夜に発表した追加声明で「2025年CIF州陸上競技選手権大会の走り高跳び、三段跳び、走り幅跳びの種目において、必要であれば、表彰台で特定の順位を獲得したはずの生物学的女子生徒アスリートにもメダルが授与され、その結果は競技の記録に反映される」ことを明らかにした。

 CIFはトランスジェンダー選手については言及しなかったが、この方針変更の影響を受けるのは、女子トラック競技で圧倒的な強さを誇る生物学的男子のジュルパ・バレー高校3年生、A.B.ヘルナンデス君が出場する3種目のみだ。

 同連盟は以前、「試験的エントリープロセス」の一環として、州選手権から除外された女子の予選枠を追加すると発表していた。今回の変更では、31日の決勝から一つでも予選を通過できなかった女子選手にも出場枠を設ける。

 カリフォルニア州のギャビン・ニューサム知事は、今回の改定を「合理的」で「思慮深い」と評価し、承認すると述べた。

 チノ・バレー統一教育委員会のソニア・ショー会長は29日、電子メールで「これは解決策ではない。問題があることを認めたにすぎず、差別は依然としてある。ニューサム氏とCIFが私たちの娘たちの未来を弄んでいるのは明らかだ」と主張した。

 ショー氏は、予選と表彰台の枠で女子に特別な対応を取るという連盟の決定は、女子のスポーツに生物学的な男性を参加させることが間違っていることを認めるものだと述べた。

 「正直に言おう。この変更は、私たちがずっと言ってきたこと、つまり女子が自分たちのスポーツからはじき出されていることを明確にするものでしかない。そして、CIFはそれを知っている。生物学的な公平性を最初から維持することなく、男性が女性と競争できるプロセスを試験的に導入し、それを進歩と呼んでいるだけだ」

 トランプ政権は目を光らせている。司法省公民権局は28日、同州が女子スポーツに元男性の選手を出場させることで、性別による差別を禁止した教育改正法第9編(タイトル9)に違反していないかどうか、連邦政府の調査に加わったと発表した。

 カリフォルニア・ファミリー・カウンシルのアウトリーチ・ディレクター、ソフィア・ロレイ氏は、州のルール変更は「まったく不十分」と述べた。

 「CIFでさえ、女子スポーツに男子を参加させることがフェアでないことを知っている。これは明らかだ。裏口的なルール変更を行い、男子選手に表彰台からはじき飛ばされた女子に、同じメダルを二つ、そっと渡さなければならないとしたら、それは平等ではない。不公平を認めたも同然だ。女子のスポーツは女子だけのものであるべきだ」

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