トランプ氏と教皇レオ14世、イラン戦争巡り対立激化

(2026年4月19日)

ワシントン・タイムズ動画より

By Jeff Mordock – The Washington Times – Monday, April 13, 2026

 世界で最も影響力のある2人の米国人であるトランプ大統領と教皇レオ14世の間で13日、イラン戦争を巡り激しい言葉の応酬が勃発した。この対立は、トランプ氏のキリスト教右派からの支持を揺るがしかねない。

 トランプ氏は同日夜、ソーシャルメディアに辛辣な投稿を行い、教皇を「犯罪に弱い」「外交政策においてひどい」と痛烈に批判した。

 さらにトランプ氏は、レオ教皇が教皇に選ばれたのは自分のおかげだと主張。カトリック教会が、自分に対処する最善策として米国人を選んだのだと述べた。シカゴ生まれのロバート・フランシス・プレボストことレオ教皇は、初の米国出身の教皇である。

 またトランプ氏は、自身が病人を癒やすイエス・キリストの姿に見える画像をSNSに投稿した。これは一部のキリスト教支持者から反発を受け、数時間後に削除された。トランプ氏は後に、医師を描いたものだと思っていたと記者団に語った。

 これに対しレオ教皇は、自らのメッセージは福音に根差しており、イラン戦争への反対を今後も訴え続けると述べ、トランプ政権を恐れていないと語った。

 教皇と米大統領が政策で対立した例は過去にもある。ヨハネ・パウロ2世はクリントン大統領の中絶政策に異議を唱え、フランシスコ教皇はトランプ氏の第1期政権時に移民政策を批判した。

 コーネル大学で米政治学を教えるダグラス・クライナー氏は、これほど辛辣で公然たる対立は前例がないと指摘する。

 「歴代大統領と教皇は意見が一致しないこともあったが、SNS上で個人攻撃を伴う形でこれほど公に争うのは見たことがない」と同氏は述べた。

 今回の応酬は、2カ月前に始まったイラン戦争以来くすぶっていた確執が頂点に達したものだった。クライナー氏は、トランプ氏が今回の批判をこれまでになく個人的に受け止めている可能性があると分析する。特に、教皇のような著名な人物からの批判であることに加え、自ら非介入主義を掲げて選挙戦を戦ったという事情もあるためだ。

 トランプ氏の発言は、宗教団体や一部支持者から即座に非難された。世界最大のキリスト教宗派の指導者に対する敬意を欠くとして「一線を越えた」との声が上がった。

 ニュージャージー州ニューアーク大司教のジョセフ・トービン枢機卿は、「何百万人もの信仰に対する敬意を欠いている」と語り、AIの画像についても「極めて不快だ」と述べた。

 カトリック団体の上級研究員アシュリー・マクガイア氏も、トランプ氏に謝罪を求めた。

 同氏は「カトリック教会は米国の政治的枠組みに収まるものではない。教皇やカトリック信徒全体を侮辱し、教会を政治的に従わせようとするのは逆効果だ。教皇への愛と敬意が、カトリック信者であることの不可欠な要素だ」と語った。

 マクガイア氏は、トランプ氏の発言は、彼が信教の自由に関して成し遂げた進展や、これまで行ってきたカトリック教徒の登用数から「大きく気をそらすものだ」と述べた。

 一方、2019年にカトリックに改宗したバンス副大統領は13日夜のFOXニュースのインタビューで、教皇レオ14世との対立を軽視し、「特にニュース価値はない」と語った。

 彼は「米国は教皇を尊重することはできる」としつつも、バチカンと米国の国益は必ずしも一致するわけではなく、米国政府は後者(自国の国益)を優先すべきだと述べた。

 彼は「場合によっては、バチカンは道徳の問題やカトリック教会内部の事柄に専念し、米国の公共政策の決定は米大統領に任せるのが最善だろう。しかし、両者が対立する時は対立するものだ。私はそれをあまり気にしていない」と語った。

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