バイデン、トランプ両氏、タリバン攻勢めぐり応酬
By Dave Boyer – The Washington Times – Saturday, August 14, 2021
バイデン大統領は14日、アフガニスタンでタリバンが急速に勢力を伸ばしていることについて、トランプ前大統領を非難し、トランプ氏が退任する際にこの過激派組織を「2001年以来、軍事的に最も強い立場に置いた」と述べた。
これに対しトランプ氏は、バイデン氏が「われわれの政権が残した計画に従わずに、アフガンから逃げ出した」と述べた。
「カブールの米大使館にタリバンが旗を掲げることになったら、どんなに恥ずかしいことか」とトランプ氏は反論した。
バイデン氏は14日、タリバンが攻勢を強化する前に、米軍関係者が引き揚げられるよう、合計約5000人の米軍を追加配備すると発表した。
バイデン氏は、アフガンから米軍を撤退させる根拠は正当なものだと主張した。
「アフガンの軍隊が自国を守れない、あるいは守ろうとしないのであれば、米軍があと1年、あるいはあと5年駐留しても違いはなかっただろう。そして、他国の内戦の真っただ中に延々と米国が存在することは、私には受け入れられなかった」
バイデン氏は、米国がアフガンで大変な状況に置かれていることについて、トランプ氏を非難した。
「私は、前任者が切り出した、2019年9月11日の前夜にタリバンをキャンプデービッドに招いて話し合った内容を引き継いだが、その合意によってタリバンは01年以来軍事的に最も強い立場に置かれ、米軍は21年5月1日の期限を課された。退任直前には、米軍は2500人という最低限の規模にまで縮小された」
「それため、大統領になったとき、選択を迫られた。つまり、わが軍と同盟国の軍を安全に撤収させるために短期間、延長して合意を貫くか、それともプレゼンスを強めて、他国の内戦で再び戦うために多くの米軍を派遣するか。私は、アフガンに米軍を駐留させた4人目の大統領で、共和党が2人、民主党が2人。私はこの戦争を5人目の大統領に引き継ぐつもりはない」
トランプ氏は声明の中で、バイデン氏の戦略は「弱く、無能で、完全に戦略的に支離滅裂であり、そのため完に失敗した」と述べた。
トランプ氏は4月、バイデン氏の撤退の決定を「素晴らしく前向きなこと」と称賛しつつも、もっと迅速に行うべきだと述べていた。
トランプ氏は14日、アフガンに対する自身の計画について、「われわれの国民と財産を守り、タリバンがわれわれの大使館を占拠したり、米国に対する新たな攻撃の拠点を提供したりすることがないようにする。撤収は現地の事実に基づいて行う」というものだったと述べた。