中絶権の州法成文化の企み

(2021年12月30日)

2021年8月5日(木)、バージニア州リッチモンドの州議会議事堂内にある代議員会室の外で、総会特別セッション4日目のリップ・サリバン(D-Fairfax)、ジェレミー・マクパイク(D-Prince William)上院議員。来週まで続く立法会議の進め方について協議していた。(Bob Brown/Richmond Times-Dispatch via AP)

By Editorial Board – The Washington Times – Thursday, December 23, 2021

 バージニア州の民主党による知事と下院議員の支配の期間が切れる日が迫るにつれて、中絶の権利を主張するリッチモンド市の過激派は、共和党員が1月半ばに同州の政権を引き継ぐ前に、彼らの課題の最後の一片――とはいえ大きな一片であるが――を、州法に成文化させようと画策している。

 どうやら、彼らは、女性が中絶の処置を受ける前に、24時間待つとか、超音波検査を受けるとかいった、ちょっとした要件の制限が付いている、以前、共和党が支配していた時に議会や知事らによって制定された法律を廃止するだけでは満足していないようである。

 ロー対ウェイド判決(全国的に中絶を合法化するという非常に意見が分かれる1973年の最高裁判所の判決)を州法として成文化しようという彼らの意欲は、11月2日の共和党の実業家、グレン・ヨンキン氏の知事選での番狂わせの勝利に続き、共和党が州議会下院の支配権を取り戻したことで、改めて緊急性を帯びることとなったのである。

 「妊娠中絶擁護全国連盟バージニア」は、恥知らずにも、新しい下院議員に、1月12日に州議会が始まる前に、州議会の民主党員に、特別セッションの招集によってくだんの選挙結果をうまくかわし、ヨンキン氏の宣誓を3日遅らせるよう促している(州の上院は11月に選挙に出馬しなかったため、その党派構成――21人の民主党員と19人の共和党員――は変更されていないままである)。

 レームダックに陥っている下院の多くの民主党議員は、辞任を控えたアイリーン・フィラコーン上院議長(フェアファクス)を含め、特別セッションのアイデアを支持している。それでも、予期せざる障害にぶち当たろうとしている。議員らのクリスマスや新年の帰省計画の問題である。彼らの多くがリッチモンド市に戻るための休暇をキャンセル、または、短縮しなければならないからだ。

 プリンス・ウィリアム郡選出のエリザベス・グズマン州議会議員(民主)は12月17日、「時間切れになりつつある。バージニア州は、私たちの隣接州、メリーランド州が30年前にしたように、中絶権を成文化させなければならない」「グレン・ヨンキン氏は中絶権擁護の件では信頼できない」とツイートした。

 その後、彼女は、自身のツイートに対して「私たちは実際に会議を開くことができるし、そして実際、皆が戻ってくる1月10日に会議を持てる。そうしようではないか。バージニアの女性のためにする義務がある」と語った。

 理論的には、フィラコーン女史と、リチャード・サスロー上院議長(民主、フェアファクス)は、しようと思えば、皆をリッチモンド市に呼び戻すことはできる。なぜなら、ワシントン・ポスト紙によれば、州議会は決して夏季特別セッションを休会にしたことはなかったからだ。

 もちろん、選挙には結果が付き物で、それらの結果を避けるために、レームダックと化した議会に特別セッションの開会を求めることは、政治的には侮辱に等しい。戦術的にそれは、財政調整措置で、全共和党上院議員の反対に対して、バイデン大統領の数兆㌦の「ビルド・バック・ベター(より良い再建)」と銘打った無駄の多い財政支出を押し通そうとする「目的は手段を選ばない」民主党議員らの心理をほうふつさせる。

 問題は、バージニア州議会の民主党の議員総会のどこに、ウェストバージニア州選出のジョー・マンチン連邦議会上院議員のような、ロー判決をバージニアの州法に成文化させることを企てるいかなる法案も廃案に追い込むことのできる清廉潔白な人がいるだろうか、ということにある。

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