米国務省、エホバ信徒への禁固刑を非難

(2022年1月29日)

 

国務省の本部は、ワシントンのフォギーボトム地区にある。(Associated Press)

By Mark A. Kellner – The Washington Times – Wednesday, January 26, 2022

 国務省は26日、ロシアでの宗教団体「エホバの証人」への取り締まりを非難、信仰を実践したことを理由に女性信徒が6年の禁固刑を言い渡されたことに強く反発している。

国務省報道官はワシントン・タイムズの取材に対し電子メールで、「米国は最も強い言葉で、ロシアがエホバの証人など平和的な少数派宗教団体への取り締まりを続けていることを非難する」と強調した。

 この声明は、ロシア南部、アストラハンの裁判所が、アンナ・サフラノバさん(56)に6年の禁固刑を言い渡したことを受けたもの。

 サフラノバさんは、「非常に過激な活動」を行ったとして訴追されていた。エホバの証人によると、ロシア刑法の下でこれまでも、このような罪状で信徒らが裁かれており、禁固6年は、2017年以降で最長だという。

 報道官は、「ブリンケン国務長官は2021年に、信教の自由の深刻な侵害を理由にロシアを『特に懸念すべき国』に指定しており、(サフラノバさんの)収監もこの侵害の一例だ。米国は、すべての人々は人権として、各自の良心に従って、信じるべきか、信じるべきでないかを判断する権利を持つことを確認する」と主張している。

 ロシア大使館からは、コメントを得ることはできなかった。

 国務省の発表を受けて米国際宗教自由委員会(USCIRF)の委員も、キリスト教系団体であるエホバの証人に対する今回の対応を非難した。

 委員のジェームズ・カー氏は26日、声明を発表し、「ロシアによるエホバの証人への迫害が続いており、驚くほどの速度で加速している」と主張した。

 ロシアは宗教迫害をめぐって非難を受ける一方で、隣国ウクライナに侵攻するのではないかという懸念が高まっている。米国と同盟国は、ウクライナへ軍事支援を送り、ロシア政府、プーチン大統領への制裁を示唆している。

 サフラノバさんの訴追、判決以前にも、今月に入ってロシアでエホバの証人の信徒が収監されている。

 ヤルチン・バダロフさん(68)は19日、トムスク州スベルスク市裁判所で、静かな祈り、聖書研究会など「非常に過激な活動を行った」として、3年の流刑判決を言い渡された。

 その次の日、スベルスク市裁判所で、エフゲニー・コロツンさん、アンドレー・コレスニチェンコさんが、エホバの証人の活動を行ったとして、それぞれ7年と4年の禁固刑の判決を受けた。

 昨年10月には、アストラハンの裁判所で4人の信徒に、性的暴行、誘拐などよりも長い禁固刑が科されている。

 ソ連崩壊後の20世紀の終わりごろ、エホバの証人は自由な活動を認められていたが、2017年に過激組織として活動が禁止され、ロシア最高裁は解散を命じた。エホバの証人は200カ国以上で活動しているという。

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