警戒すべきクロブシャー氏の反トラスト法案

(2022年2月2日)

2021年6月22日、ワシントンの国会議事堂で記者団と話すエイミー・クロブカー上院議員(ミネソタ州)(資料写真)。クロブカーは木曜日、乳がんの治療を受け、治療が “うまくいった “と発表した。(AP Photo/J. Scott Applewhite)

By Editorial Board – The Washington Times – Wednesday, January 26, 2022

 バイデン大統領の支持率が下がり、米国民が日を追って彼の職務遂行能力に疑問を抱いている中、一部の民主党員らが後継者として名乗り出ている。

 その中の一人、ミネソタ州選出のエイミー・クロブシャー上院議員(民主)は、「大き過ぎる」企業に有利とされる、米国の反トラスト法(日本の独占禁止法に当たる)の現行の解釈を覆そうと決意を固めている。 クロブシャー夫人が作成し、上院司法委員会を通過させた最終折衝案では、時価総額や毎月のアクティブオーディエンスで測った企業規模をもとに、米政府が介入できるようになっている。

 そもそも、最初の反トラスト法を作成した独禁法取締官は、市場の力ではなく、大手企業が商品の価格を設定できるようになっているため、独占は悪いことだと主張していた。現在は違う。1970年代以降、独占禁止法の施行に当たっては、消費者の利益に焦点が絞られ、消費者にとって有害となる可能性があるかどうかが注目されるようになっている。クロブシャー夫人のアプローチ、これは、官民を問わず、企業が、彼女によって大き過ぎると見なされるものに成長した時には常に、抜本的な政府の市場介入を許すというもので、それが採用されたら、経済は破壊される。

 彼女の、上院2992号法案は、独占禁止法に対する最悪の欧州式保護貿易主義アプローチを取り入れている。欧州市場は、雇用創出と経済成長に関しては米国には決してかなわないため、それは、おかしい。また、欧州市場が競争力を維持できているのは、欧州連合(EU)が、米企業が太刀打ちできないほどの努力を費やしているからだ。

 中でも異様なのは、クロブシャー夫人が、上院の一握りの共和党議員を――大部分はそれほどおろかではないはずだが――彼女の法案を支持するよう説得した手法だ。中には、ソーシャルメディア上で、公の目に触れないようにシャドーバンの措置が取られ、ブロックされ、対話に参加させてもらえない保守派の問題を解決してやると言われて彼女の法案に乗った者もいたかもしれない。

 それでは全く問題の解決にならない。誰が考えても、リベラル派に力を与えることが、保守派の助けにはならない。自由市場経済擁護者なら、バイデン政権に、今以上に、市場を規制するより大きな権限を与えることを快く思う人はいないはずだ。そんなことはせず、不必要で、非生産的規則を廃止すべきであり、米国のエネルギー独立を破壊し、品物不足を招き、生活必需品を手に入れるための順番待ちをさせるようなバイデン氏の行政命令を引っ込めさせることなどに努力を傾けるべきだ。

 特に、自由市場制度の支持者だと思っているのなら、誰一人として、1秒たりとも、象牙の塔に住んでいるいかなる政府の役人によっても、民間部門が提供するものより良い結果が生み出されると思うはずはない。元下院院内総務、博士号取得の経済学者、ディック・アーミー氏がしばしば言ったように「市場は合理的であり、政府は能無しなのである」

 クロブシャー夫人の法案は、改革ではない。米国のビジネスを進歩主義的社会主義者のアジェンダと同列にするための、大きな政府を支持する社会主義者らによる戦術的攻撃だ。彼女は、大統領職を狙っている。よく言われるように、彼女の標的は「ビッグテック(大手テクノロジー企業)」だけでない。「キャットフードから棺(ひつぎ)まで」のあらゆる業界を狙っている。警戒すべきだ。

2026年8月28日(金)、ワシントンD.C.のワシントン記念塔から見た米国議会議事堂。(AP通信/J・スコット・アップルホワイト撮影)

キルスイッチ、監視、開発停止 議会でAI規制案続々 合意に至らず

(2026年09月21日)
2019年11月29日、ドイツのエッセンで開催されたチューニングとモータースポーツのエッセン・モーターショーで、自動車部品で作られた金属製の頭部が人工知能(AI)を象徴している。国防情報局は、開発中の強力な新技術が戦争や平和につながる決定において人間の判断を迂回することを阻止するために設計された、新たな人工知能戦略の最終調整を行っている。(AP通信/マーティン・マイスナー撮影)

「2020年代末までにAIが人類を滅ぼす可能性」 AI研究者ら警告

(2026年09月17日)
JD・ヴァンス副大統領は、2026年9月14日(月)、メリーランド州アンドリュース統合基地で、エアフォースツーに搭乗する前に記者団に語った。(AP通信/マーク・シーフェルベイン撮影、プール提供)

IT大手のAI規制要請は「トロイの木馬」 バンス副大統領が警告

(2026年09月16日)
2026年8月19日(水)、ワシントンD.C.のワシントン記念塔から見た、ホワイトハウスの新舞踏室の建設工事が続く様子。(AP通信/アレックス・ブランドン撮影)

トランプ氏のホワイトハウス大宴会場計画が左派を激高させる理由

(2026年09月09日)

なぜ3000万人の米国人男性が独身なのか、その数はなぜ増え続けているのか

(2026年09月08日)
路上で携帯電話を手にしている若者のグループ。(写真提供:carballo、Shutterstock経由)

メタの未成年者向け規制、親の8割が支持 インスタ、フェイスブックに利用制限

(2026年09月06日)
ワシントンD.C.にあるジョージ・ワシントン大学のキャンパスにあるジョージ・ワシントンの像。写真提供:Roman Babakin(Shutterstock経由)。

ジョージ・ワシントン大医学部、入学選考で違法な差別 司法省が指摘

(2026年09月03日)
2026年5月1日、ニューヨークのワシントン・スクエア・パークで行われたメーデー集会で演説するニューヨーク市長ゾーラン・マムダニ氏。(AP通信/岩村由紀撮影)

極左「シャンパン社会主義」 反資本主義運動を主導する富裕層出身者ら

(2026年09月01日)
米議員や保護者団体は26日のSNS大手メタ(旧フェイスブック)との画期的な和解を歓迎する一方、子供をインターネット上の被害から守るため、議会はなお連邦基準を制定する必要があると訴えた。

メタ、子供のSNS依存対策で和解、最大171億ドル 州が提訴

(2026年08月29日)
NASAが提供した映像からのこの画像は、2026年4月6日(月)、アルテミスIIミッションの宇宙飛行士たちが人類史上地球から最も遠い距離に到達した後、オリオン宇宙船の外部カメラから撮影された月の様子を捉えたものです。(NASA提供、AP通信経由)

トランプ氏、宇宙開発で新指針 年間1000機打ち上げ目指す

(2026年08月25日)
→その他のニュース