マッカーシー院内総務、下院議長選へ結束呼びかけ
By Kerry Picket and Susan Ferrechio – The Washington Times – Monday, November 14, 2022
共和党のケビン・マッカーシー下院院内総務は14日、1月の下院議長選に向けて共和党の結束を促し、より保守的な議員に議長職を任せることを望む少数派議員をけん制した。
カリフォルニア州選出のマッカーシー氏は、中間選挙後初めて行われた下院共和党の非公開会合で、スタンディングオベーションを浴びた。下院選ではまだ確定していない議席もあるが、1月には共和党がごくわずか、恐らく1議席程度の多数派になると予測されている。
何十議席も獲得できると期待された「赤い波」には遠く及ばず、この悪い結果が党内に怒りを引き起こし、今週になって議会議事堂にも行きわたった。
マッカーシー氏は14日の会合で共和党員に対して、どんなに少ない議席でも、議会の主導権を握ることができ、民主党の政策を阻止することができることに変わりはないと改めて訴えた。
会合に参加していた関係者によるとマッカーシー氏は共和党議員らに、「木槌に大中小があるわけではない。われわれは多数派であり、木槌を持っている」と語った。
議事堂の反対側では、少人数の共和党上院議員らが今週予定されている党幹部選出のための選挙に異議を唱え、中間選挙で少数派にとどまった選挙結果を調査するために延期を要求した。フロリダ州のマルコ・ルビオ、ウィスコンシン州のロン・ジョンソン両議員は、少なくともアラスカ州の上院選の結果と、12月6日のジョージア州の決選投票の終了を待つべきだとしている。
マッカーシー氏は共和党下院議員の大半の支持を得ており、15日に行われる選挙で党を率い、議長候補にも選出されるとみられている。
しかし、議長になるには、1月の議会開会日に議場で全議員の過半数の票を獲得する必要がある。
つまり、共和党議員のほぼ全員がマッカーシー氏に投票しなければ、マッカーシー氏を支持しない民主党に勝つことはできない。
共和党は過半数を獲得したとはいえ議席の差は小さく、たとえ少数でも共和党議員が反対すれば、議長選の投票でマッカーシー氏選出が阻止される可能性がある。
そうなれば、マッカーシー氏と下院で新たに過半数を占めることになった共和党にとっては大変な事態だ。
これまでのところ、マット・ゲーツ下院議員(フロリダ州)は、マッカーシー氏に反対票を投じることを確約している。他の数人の共和党議員は、マッカーシー氏に投票することを検討するには、共和党指導部の譲歩が必要と主張している。
保守派下院議員からなる議員連盟、ハウス・フリーダム・コーカスのメンバー、アンディ・ビッグス下院議員(アリゾナ州)は、マッカーシー氏への挑戦を画策している。共和党幹部が説得し、選挙戦から撤退させなければ、少なくとも数票は集めるだろう。
ビッグス氏は14日の会合には姿を見せなかったが、彼と連携する議員らは、マッカーシー氏の昇格を無条件に受け入れる準備はできていないと語った。
ボブ・グッド下院議員(共和、バージニア州)は、「これは戴冠式ではなく、コンテスト、競争であるべきだ」と述べている。
フリーダム・コーカスのメンバーは9月、マッカーシー氏に書簡を送り、議員なら誰でも議長解任の投票を要求できるルールの復活など、いくつかの要求を盛り込んだ。また、下院が予算案を採択する際に、個別に採決を行わずに債務上限を自動的に停止することを廃止したいとしている。
フリーダム・コーカスのメンバーは、通常、ほとんど精査も議論もせずに通過する歳出法案を、年末の大規模な一括法案にまとめることを禁止したいと考えている。
グッド氏によると、マッカーシー氏はフリーダム・コーカスの書簡に返答していない。