生物学的男子の女子スポーツ参加を法律で禁じる州が拡大

(2023年4月3日)

2022年2月19日(土)、マサチューセッツ州ケンブリッジで開催されたアイビーリーグ女子水泳・ダイビング選手権大会(ハーバード大学)で優勝し、喜ぶペンシルバニア州の400ヤード自由形リレーのメンバー(左からマーゴット・カツォロウスキー、ハンナ・カンナン、リア・トーマス)(AP Photo/Mary Schwalm)。

By Valerie Richardson – The Washington Times – Saturday, March 25, 2023

 米ワイオミング州のマーク・ゴードン知事は、生物学的男子を学校女子スポーツから締め出す法案の成立を自らの署名なしで認めたが、喜んではいない。

 共和党のゴードン知事は、上院法案0133が「過度に厳格」であることを懸念しているという。約9万1000人の生徒がいる同州でトランスジェンダー選手として知られているのは4人だけで、知事はこの法案を問題を探すための解決策だと述べている。

 ゴードン氏は3月17日付の書簡で、「まず、競技スポーツにおける公平性という全体的な目標を支持し賛同する。だが、本法案に含まれる禁止事項は過度に厳格で、個々の状況や緩和要因を考慮しない差別的なものであり、平等という基本原則にほとんど配慮していないことを憂慮する」と主張した。

 知事の懸念をよそに、こうした法案は全米で勢いを増している。「トランス女性は女性」と主張し、この法律を「トランスジェンダーのスポーツ禁止」と断じる性的少数者(LGBTQ)活動家の反発にもかかわらず、ワイオミング州は「女子スポーツ公平性」法を制定した19番目の州となった。

 他の州と同様に、ワイオミング州の法律は、女子を自認する男子が男子スポーツチームでプレーすることを妨げたり、女子が性自認にかかわらず男子チームまたは女子チームに参加することを妨げたりするものではない。

 この法制化の流れに喝采を送るのは、保守派団体「米国原則プロジェクト」のテリー・シリング会長だ。シリング氏は、性自認に関係なく、「男子は生物学的性別に由来する運動能力の優位性を維持することができる」と語った。

 さらに同氏は、「女子スポーツの公平性と高潔性を守るためにこの措置を講じたワイオミング州議会に拍手を送り、さらに多くの州、ひいては連邦議会もこのような重要な保護を法制化することを期待する」と述べた。

 元スターアスリートでコーチでもあった共和党のウェンディ・シューラー州上院議員が提出したこの法案は、学校に対し性別によるチーム指定を義務付け、性別を「出生時に個人の遺伝子と構造によって決まる、男性または女性であるという生物的、身体的条件」と定義している。

 この法律は「男子生徒は女子生徒のために指定されたスポーツ活動・チームで出場してはならず、公立学校側も男子生徒を出場させてはならない」とし、7年生から12年生(日本の中1から高3に相当)の生徒に適用される。

 法律は7月1日から施行され、「女子がチームやスポーツへの登録枠、練習や競技への参加機会、奨学金、教育機関への入学、その他の利益を奪われない」限り、男子選手が女子チームと練習することを認めている。

 他の18の州でも、生物学的な男子が性自認に基づいて女子スポーツに出場することを防ぐための法律が承認されている。元大学競泳リア・トーマス氏ら男子として生まれた選手が女子スポーツのタイトルを獲得したことで、この問題への注目が高まった。

 トランスジェンダーのアスリートたちは、そのうちの幾つかの州に対し訴訟を起こしたが、連邦判事はウェストバージニア州の「女子スポーツ保護法」を支持した。判事は「トランスジェンダーの女子は生物学的には男子」「生物学的な男子は一般的に運動面で女子より優れている」と判断した。

 「性別やそれから派生する身体的特徴は、運動能力やスポーツの公平性に大いに関わっており、州はこれに基づきスポーツのルールを法制化することが認められる」。ジョセフ・グッドウィン連邦地裁判事は1月5日、このような判断を示した。

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