民主党は弾劾調査のハードルを下げたことを後悔する

(2023年9月23日)

2019年12月4日(水)、ワシントンの連邦議会議事堂で、ドナルド・トランプ大統領の弾劾の憲法上の根拠について下院司法委員会の公聴会で証言するため到着した、左からハーバード大学ロースクールのノア・フェルドマン教授、スタンフォード大学ロースクールのパメラ・カーラン教授、ノースカロライナ大学ロースクールのマイケル・ガーハート教授ら憲法学の専門家。(AP Photo/Jacquelyn Martin)

By Editorial Board – The Washington Times – Monday, September 18, 2023

 民主党は、バイデン大統領のような清廉潔白な人物に対して弾劾調査を開始する正当な理由がないと下院共和党に訴えている。

 「彼らは重大な犯罪や非違行為という高いハードルに近づき始めてすらいない」。民主党のジェロルド・ナドラー下院議員(ニューヨーク州選出)は先週の声明でこう述べた。

 かつて下院司法委員会を率いていたナドラー氏は、ドナルド・トランプ前大統領がウクライナのヴォロディミル・ゼレンスキー大統領と交わした電話を巡って弾劾訴追を行った際、そのハードルを大幅に引き下げた。

 ナドラー氏が誤っているのは、下院共和党が 「重大な犯罪や非違行為」を立証する必要はないという点だ。憲法第2条第4節によれば、収賄罪だけでも大統領や副大統領を罷免する十分な理由になる。今日まで積み重ねられてきた証拠によれば、バイデン一家による斡旋収賄疑惑はそれに該当する十分な理由がある。

 バイデン氏擁護派から予想される反応は、副大統領としての彼の行動は、不適切であったとはいえ連邦法に基づく贈収賄の複雑な基準を満たさないというものだろう。

 「トランプを捕まえろ」という過去の民主党の熱意が仇となるのはここだ。

 ナドラー氏が議長を務めた2019年に弾劾審問において、スタンフォード大学ロースクールのパメラ・カーラン教授がハーバード大学のノア・フェルドマン教授と共に、憲法上の文脈において収賄罪はより広範なコモンローの定義を用いることを主張した。

 「憲法起草者たちが憲法を書いた1789年当時、刑法は存在しなかった」とカーラン氏は述べた。「だから、憲法に収賄罪で大統領を罷免できると書いてあるのは、法令を参照したわけではない」

 フェルドマン氏は、「収賄罪は、憲法起草者にとって明確な意味を持っていた」と説明した。「大統領がその職権を行使して、公権力の影響を受ける人物から個人的な価値のあるものを要求したり、受け取ったりする」ことだ。

 当時、民主党はこのより広範な解釈に基づいてトランプ氏に収賄容疑をかけるつもりだった。しかし、収賄を立証することはできず、「職権乱用」や「議会妨害」という曖昧な容疑に頼った。

 今日、カーラン氏とフェルドマン氏が提唱する定義は、バイデン氏が副大統領として行った、ハンター・バイデン氏の企業や関係者の利益を促進する行為により容易に当てはまる。

 豊富な例のうちの幾つかを挙げる。ハンター氏のビジネスを宣伝するために副大統領専用機を使用したこと、ハンター氏に14万2千㌦を提供したカザフスタンの実業家とバイデン氏がカフェ・ミラノで会食をしたこと、ロシアのオリガルヒ、エレーナ・バトゥーリナ氏がハンター氏の所有する会社に350万㌦を提供した後、連邦政府は彼女が制裁を免れることを許したことなどだ。

 ウクライナがハンター氏を雇った会社を捜査している検察官を解任しない限り、ウクライナへの援助を差し控えるというバイデン氏の脅しもある。

 これらは確かに、個人的な価値を得るために公権力を行使したと解釈され得る。

 下院委員会がバイデン氏の行動とその家族とのつながりについて新たな証拠を集めるにつれ、民主党は連邦贈収賄法の規定に大きく依存する可能性が高い。

 共和党はその手に乗るべきではない。すべきことは、2019年の民主党による弾劾訴追の映像を再生することだけだ。

2026年8月28日(金)、ワシントンD.C.のワシントン記念塔から見た米国議会議事堂。(AP通信/J・スコット・アップルホワイト撮影)

キルスイッチ、監視、開発停止 議会でAI規制案続々 合意に至らず

(2026年09月21日)
プリンストン大学のカトリック司祭であり、同大学のカトリック系キャンパス宗教団体であるアクィナス研究所の所長を務めるザカリー・スワンテック神父が、2025年5月15日(木)、ニュージャージー州プリンストンにある同大学の礼拝堂の側祭壇で行われたミサで聖体拝領の際に聖体を掲げている。(AP通信/ルイス・アンドレス・ヘナオ撮影)

大学でカトリックが復興か 改宗者が急増 一部の専門家は懐疑的

(2026年09月20日)
2019年11月29日、ドイツのエッセンで開催されたチューニングとモータースポーツのエッセン・モーターショーで、自動車部品で作られた金属製の頭部が人工知能(AI)を象徴している。国防情報局は、開発中の強力な新技術が戦争や平和につながる決定において人間の判断を迂回することを阻止するために設計された、新たな人工知能戦略の最終調整を行っている。(AP通信/マーティン・マイスナー撮影)

「2020年代末までにAIが人類を滅ぼす可能性」 AI研究者ら警告

(2026年09月17日)
JD・ヴァンス副大統領は、2026年9月14日(月)、メリーランド州アンドリュース統合基地で、エアフォースツーに搭乗する前に記者団に語った。(AP通信/マーク・シーフェルベイン撮影、プール提供)

IT大手のAI規制要請は「トロイの木馬」 バンス副大統領が警告

(2026年09月16日)
2024年9月8日、ニューヨークにある国立9.11記念博物館の反射池の一つに赤いバラが供えられた。(AP通信/テッド・シャフリー撮影)

9・11同時多発テロ25周年 説明に苦慮する教育現場

(2026年09月11日)
2026年8月19日(水)、ワシントンD.C.のワシントン記念塔から見た、ホワイトハウスの新舞踏室の建設工事が続く様子。(AP通信/アレックス・ブランドン撮影)

トランプ氏のホワイトハウス大宴会場計画が左派を激高させる理由

(2026年09月09日)

なぜ3000万人の米国人男性が独身なのか、その数はなぜ増え続けているのか

(2026年09月08日)
路上で携帯電話を手にしている若者のグループ。(写真提供:carballo、Shutterstock経由)

メタの未成年者向け規制、親の8割が支持 インスタ、フェイスブックに利用制限

(2026年09月06日)
ワシントンD.C.にあるジョージ・ワシントン大学のキャンパスにあるジョージ・ワシントンの像。写真提供:Roman Babakin(Shutterstock経由)。

ジョージ・ワシントン大医学部、入学選考で違法な差別 司法省が指摘

(2026年09月03日)
2026年6月30日、マサチューセッツ州ローウェルの野球場と住宅街を見下ろすように、マークリー・グループが建設したデータセンターがそびえ立っている。(AP通信/マット・オブライエン撮影)

中国ボットがデータセンター建設反対へ影響工作 Xが指摘

(2026年09月02日)
→その他のニュース