ヘイリー氏、トランプ氏に迫る ニューハンプシャー州で一桁差

(2024年1月11日)

2024年1月8日月曜日、アイオワ州デモインで開催されたFox Newsタウンホールでスピーチする共和党大統領候補ニッキー・ヘイリー元国連大使。(AP Photo/Charlie Neibergall)

By Mallory Wilson – The Washington Times – Tuesday, January 9, 2024

 共和党の大統領候補指名争いに名乗りを上げているニッキー・ヘイリー前サウスカロライナ州知事は、ニューハンプシャー州での予備選を2週間後に控え、ドナルド・トランプ前大統領との差を詰めている。

 9日に発表された調査では、23日に予備選が行われる同州で、ヘイリー氏はトランプ氏にわずか数ポイント差まで迫った。

 ニューハンプシャー大学(UNH)/CNNの世論調査によると、共和党の予備選有権者の39%がトランプ氏を支持し、ヘイリー氏は32%だった。

 その他の共和党支持者は、クリス・クリスティー前ニュージャージー州知事が12%、起業家のビベック・ラマスワミ氏が8%、フロリダ州のロン・デサンティス知事が5%、アサ・ハッチンソン前アーカンソー州知事が1%未満と、大きく後退している。

 ニューハンプシャー州の別の世論調査では、ヘイリー氏はトランプ氏に20ポイント差をつけられている。USAトゥデイ/ボストン・グローブ/サフォーク大学の世論調査によると、共和党予備選有権者の46%がトランプ氏を支持し、26%がヘイリー氏を支持している。10月初旬のサフォーク大学の世論調査では、トランプ氏はヘイリー氏を30ポイント上回っていた。

 リアル・クリア・ポリティクスの世論調査平均では、トランプ氏はニューハンプシャー州で14ポイント弱リードしている。

 ヘイリー氏はニューハンプシャー州で急浮上しているが、同時にアイオワ州ではデサンティス氏を抜き、トランプ氏に次ぐ2位につけている。アイオワ州では15日に党員集会が開催される。

 ニューハンプシャー大学調査センターのアンドリュー・スミス所長は、ワシントン・タイムズ紙に対し、「ここ1、2カ月の間に、ヘイリー氏は他の共和党候補を押しのけ、トランプ氏に代わる候補とみられるようになった。ヘイリーは、伸びしろのある唯一の候補者だった」と述べた。

 さらにスミス氏は、ヘイリー氏は「非常に安定感のあるいい候補」であり、有権者はトランプ氏に代わる候補として見ていると指摘した。

 ヘイリー氏への支持は11月のUNH世論調査から12ポイント上昇した。最大の支持は、支持政党を明確にしていない有権者層からのものだ。この層はニューハンプシャー州最大の有権者グループであり、党の予備選での投票が認められている。

 世論調査人のロン・フォシュー氏は、「ヘイリー氏は少なくともここ数カ月は、ニューハンプシャー州で他のどの州よりも良い結果を出している」と語った。

 同氏によると、トランプ氏は共和党の全有権者の中で最大の支持を得ているが、ヘイリー氏なら、共和党票だけでなく、重要な無党派層の支持を得られ、一般投票では民主党票も獲得でき、11月のバイデン大統領に対する手強い対抗馬になりうる。

 トランプ氏は、共和党支持者や保守派の間では依然として好調だ。保守派では40ポイント差、共和党支持者では37ポイント差で、元国連大使のヘイリー氏をリードしている。

 フォシュー氏は、「ニューハンプシャーの予備選は、最後の最後で急変する可能性がある。世論調査が行われてから予備選までの間に、いろいろなことが起こりうる」と述べた。

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