聖職者による性的虐待の被害者 カマラ・ハリス氏に怒り

(2024年8月10日)

アメリカ教職員連盟の第88回全国大会でスピーチするカマラ・ハリス副大統領(2024年7月25日、ヒューストン)。(AP Photo/Tony Gutierrez, file)

By Kerry Picket – The Washington Times – Monday, August 5, 2024

 民主党のハリス大統領候補がサンフランシスコの地方検事として、カトリック聖職者による性的虐待の追及で大きな成果を挙げたと主張したことに対して事件の被害者らは激しく抗議した。

 聖職者による性的虐待の被害者であり、虐待を受けた人々の擁護者であるジョーイ・ピシテリ氏(69)は、ハリス氏が性犯罪者に厳しく対処してきたと主張したことを「でたらめ」と一蹴した。

 ピシテリ氏はワシントン・タイムズ紙に、「ハリス氏には部屋がいっぱいになるくらいの性犯罪者の名前がぎっしり詰まった箱が手渡された。その性犯罪者は彼女の目と鼻の先にある教会にいた」と話した。

 「教会で私を虐待した司祭は彼女のすぐ近くにいた。私は彼女に手紙で『この男はレイプ犯だ。彼は今、サンフランシスコで最も古い大聖堂で子供たちと一緒にいる。あなたのすぐ近くに。どうするつもりだ』と書いた。(彼女は)何もしてくれなかった」

 ピシテリ氏は、50年以上前にカリフォルニア州リッチモンドのサレジオ高校で司祭に性的虐待を受けたと述べた。虐待は、彼が学校の新入生だった時に始まったという。

 裁判によって2006年、司祭とサレジオ会はピシテリ氏に60万㌦を支払ったが、それはハリス氏の関与によるものではなかった。

 サンフランシスコの報道機関を含むハリス氏に批判的な人々によると、サンフランシスコの地方検事として2004年から7年の任期を務めたハリス氏は、サンフランシスコ大司教区内で性的虐待で告発されたカトリック司祭の人事ファイルの提出を拒否した。

 これは、ハリス氏が検察官としての業績として訴えているものとは一致しないし、共和党候補のトランプ前大統領を追及する資格があるという主張も通らなくなる。

 ハリス氏は7月23日、ミルウォーキーの集会で、「検察官として、私は性的虐待を含む事件を専門とした。トランプは性的虐待を犯した責任があることが分かっている。私は女性を虐待した犯罪者、消費者をだました詐欺師、自分の利益のために規則を破った詐欺師など、あらゆる種類の加害者を追及した。だから私はドナルド・トランプのこともよく知っている」と話した。

 ワシントン・タイムズ紙はハリス陣営に取材を試みたが、返事はなかった。

 教会で少年の祭壇奉仕者だった時、司祭に虐待されたというダン・マクネビンズ氏(65)は、ハリス氏が性犯罪者と戦ってきたと話すのを聞くと怒りを覚えると語った。

 彼はワシントン・タイムズ紙に、「彼女はカトリック司祭の被害者のために何もしなかった。ハリス副大統領が過去20年間を振り返り、自分が間違っていたかもしれず、変われるはずだと思ってくれることを願う。私は彼女に実際にその問題に取り組んでもらいたい。彼女は起きていたことに対処したことがない」と語った。

 2010年、サンフランシスコ・ウィークリー紙は、2005年にハリス氏の業績を紙上で取り上げることを提案した際、ハリス氏がそれを拒否したことを明らかにした。

 5年後、同紙が取材したところ、ハリス氏の事務所は、「ハリス地方検事は、児童への性的虐待者を刑務所に入れることに注力している。私たちは、新聞でよく書かれるために犠牲者を売りにすることに興味はない」との声明を送ってきた。

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