中国ロケット軍、極超音速技術でミサイル戦力増強

(2024年12月15日)

2019年10月1日火曜日、北京で行われた共産中国建国70周年記念パレードで、隊列を組んで行進する中国人民解放軍(PLA)ロケット部隊の隊員たち。(AP Photo/Mark Schiefelbein, File)

By Bill Gertz – The Washington Times – Wednesday, December 4, 2024

 国防当局者によると、中国人民解放軍ロケット軍は、新型で殺傷力の高いシステムを導入する一方で、極超音速ミサイルの配備と開発に注力し、ミサイル戦力を積極的に強化している。

 当局者は中国軍に関する最新のブリーフィングでワシントン・タイムズに、通常、核両ミサイルを管理するロケット軍は、今年も「積極的な近代化と生産計画」を継続していると語った。

 同当局者は匿名を条件に、ミサイル戦力の拡充について「過去数年間で劇的な増強が見られる」と述べた。増強は、サイロや移動式発射装置の発射台の数、ミサイル部隊に供給された実際のミサイル数の両方に及んでいる。

 中国のミサイル開発計画について、この当局者は「極超音速技術に多大な重点が置かれている」と説明した。

 中国が初めて配備した極超音速ミサイルは、中距離弾道ミサイル「東風17」で、時速約1万2000キロもの速度で飛行し、機動飛行が可能で、ミサイル防衛システムを突破する能力を持っている。このミサイルは、通常弾頭または核弾頭のどちらも搭載可能で、地域内の米軍基地や移動中の軍艦を攻撃することが可能だ。

 当局者は、「この能力を拡大する意図が明らかにあり、おそらく複数の種類の極超音速ミサイルに採用される」と述べた。

 中国軍は既に中距離弾道ミサイルを配備しており、今後は極超音速能力を持つ中距離弾道ミサイルや大陸間弾道ミサイル(ICBM)を配備する可能性が高い。実際、中国はすでにICBMの試験でその一部を実証済みである。

 また、最近のロケット軍内部の汚職事件が中国ミサイル部隊の能力や即応性に与える影響はほとんどないと当局者は見ている。中国軍内の汚職は慢性的であり、それを根絶しようとする取り組みは、実際の不正行為よりもむしろ政治的粛清の結果である可能性が高い。

 当局者は、「われわれはそれを『汚職』と呼ぶが、彼らにとっては『普通のやり方』にすぎない。ロケット軍の指導部の今回の件が、人民解放軍全体の上層部やロケット軍そのものが腐敗しているということを意味しているわけではない」と語った。

 2023年7月以降の軍の粛清では、少なくとも15人の軍事および防衛産業関係者が巻き込まれ、その中には国防相であり、かつてロケット軍の司令官兼政治委員だった李尚福氏も含まれている。しかし、この混乱にもかかわらず、ミサイル部門は弱体化も空洞化もしていないと当局者は述べ、活動や訓練の成功例を幾つも挙げた。

 中国の習近平国家主席は汚職根絶のために粛清を行っているのか、それとも政治的な対立者を排除するためなのかという問いに対し、当局者はその両方が背景にあると述べた。同時に、習主席は軍の即応性を強化しようとしているとも指摘した。

 米国家情報長官のアブリル・ヘインズ氏は、2023年3月に議会で、中国指導部は「ほぼ確実に」汚職が中国軍の能力と信頼性を損なうようになると懸念していると述べた。

 だが、国防当局者によれば、ロケット軍の最近の最も劇的な行動の一つは、9月末に実施されたDF31移動式ミサイルの試験発射だった。このミサイルは太平洋上を約1万2000キロ飛行した。これは1980年以来初めての長距離公海試験だった。

2025年2月18日、スカボロー礁上空で、中国軍のヘリコプターがフィリピン水産局(BFAR)の航空機に接近飛行している。(AP通信/ジョエル・カルピタン撮影)

中国、南シナ海で支配強化 米国務省が「安定損なう」と異例の非難

(2026年08月16日)
017年12月3日(日)に米空軍が提供したこの写真では、ユタ州ヒル空軍基地の第34遠征戦闘飛行隊に所属する米空軍のF-16ファイティングファルコン(右)とF-35AライトニングIIが、韓国の群山空軍基地で行われた演習「VIGILANT ACE 18」中に滑走路の端に向かってタキシングしている。2017年12月4日(月)、米国と韓国が史上最大規模の合同空軍演習を開始し、24機のステルス戦闘機を含む数百機の航空機が訓練を開始した。(上級空軍兵コルビー・L・ハーディン/米空軍提供写真、AP通信経由)

中国元軍人2人逮捕 在韓米軍基地へのスパイ容疑

(2026年08月15日)
2026年2月12日木曜日、ブリュッセルのNATO本部で、ウクライナ防衛連絡グループの会合開始を待つエルブリッジ・コルビー米国防次官(政策担当)。(AP通信/ゲールト・ヴァンデン・ワインガート撮影)

米国防当局者、中国への「現実主義」政策を提示 静かな外交、抑止力を強化

(2026年08月14日)
2026年7月24日、カリフォルニア州フォート・アーウィンにて、プロジェクト・コンバージェンス・キャップストーン6の一環として、第4歩兵師団第3機甲旅団戦闘団第8歩兵連隊第1大隊ブラボー中隊に所属する兵士たちが、エンドユーザー端末の設置計画を立てている。(米陸軍撮影:ジョナサン・レイエス特技兵、DVIDShub経由)

AIで戦場を一元管理 米陸軍、同盟国と大規模演習

(2026年08月10日)
第93ホロドニー・ヤール独立機械化旅団の報道部が提供したこの写真では、兵士たちが2026年8月4日火曜日、ウクライナのドネツク州クラマトルスク前線都市付近のロシア軍陣地に向けて、多連装ロケットシステムBM-21「グラード」を発射する準備をしている。(イリーナ・リバコワ/ウクライナ第93機械化旅団提供、AP通信経由)

対ウクライナ・米国戦争でロシア・イランが連携 兵器、情報を供与

(2026年08月08日)
韓国海軍の3000トン級潜水艦「新チェホ」が、2025年9月26日(金)、釜山近郊の韓国南東海岸沖で行われた観艦式に参加している様子。(AP通信/アン・ヨンジュン撮影)

韓国海軍、掃海・艦砲射撃能力に注力 ウクライナとイラン教訓

(2026年08月05日)
米インド太平洋軍司令官サミュエル・J・パパロ提督が、2024年8月27日火曜日、フィリピンのマニラで米インド太平洋軍主催の国際軍事会議で演説を行った。(AP通信/アーロン・ファビラ撮影)

米陸軍、西太平洋テニアン島に新型極超音速ミサイルを配備

(2026年07月29日)
写真提供:ブランドン・リッカート軍曹 第7歩兵師団(太平洋多領域軍)所属のアレクサンダー・ヴァハジ大尉(左)、米太平洋軍司令官サミュエル・J・パパロ提督(中央)、第7歩兵師団(太平洋多領域軍)所属のアレクサンダー・マリン中佐(右)が、2026年6月、ヴァリアント・シールド演習中にダークイーグル長距離極超音速兵器で訓練する兵士たちを視察した。ヴァリアント・シールドのような演習は、太平洋軍統合軍が全軍種および同盟国の部隊を統合し、統合軍の強さと多用途性、そして自由で開かれたインド太平洋への我々のコミットメントを示す、精密かつ致命的で圧倒的な多軸・多領域効果を実施する機会を提供する。(米陸軍撮影:ブランドン・リッカート軍曹)

「中国の『超限戦』への備え不十分」専門家が警告

(2026年07月27日)
2025年11月1日土曜日、韓国・慶州で開催されたアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議で、中国の習近平国家主席(左)が韓国の李在明大統領と握手を交わした。(聯合ニュース/AP通信)

下院国防法案、中国の韓国への影響力巡り調査義務付け

(2026年07月25日)
2015年6月27日土曜日、キューバのハバナで行われた記者会見で、米国上院議員団の一員が米国とキューバの国旗を交差させたピンバッジを着用している。(AP通信/デズモンド・ボイラン撮影)

米国転覆狙い共産主義を推進するキューバ 米国務省が警告

(2026年07月24日)
→その他のニュース