議会下院を取り戻す勢いの共和党
共和党と民主党の選挙参謀はどちらも、2022年の中間選挙で共和党優勢か、とのNBCニュースの最新世論調査の結果を留意するべきだ。同調査によれば、今の時点で米国の成人47%が合衆国議会は民主党に支配されることを望む一方、46%は共和党主導の議会を期待していて、残り7%が判断に「確信が持てない」と回答している。
そして新たに、来年投票が開かれたとき共和党議員に幸運の女神がほほ笑むことを示唆する詳細の調査が現れた。共和党優勢の世論は確実に強まっているのだ。4月のNBC調査では、回答者の42%が共和党勝利を望んでいた。そうした気分は現在までに4パーセントも上昇した。一方で民主党に対する有権者の気分は変わっていない。前回の世論調査で民主党支持は、現在と同じ47%だった。
また「支持政党なし」は4月時点で11%だ。過去4か月間に、「支持政党なし」の4%が共和党支持に回った模様だ。もう一つ大事なことだが、今の段階で共和党主導の議会を望んでいる有権者の割合が46%というのは、共和党が獲得してきた好意度の最高水準であり、NBCニュースが実施した同様の世論調査でも、2010年10月と2016年6月の二度しかなかった。「未決定」の回答者は明らかに流動的で、共和党支持が増える可能性が大ありだ。
米国の成人1,000人を対象に、NBCニュースの世論調査が8月14?17日に実施された。
「民主党は2022年の選挙を帳消しにして、彼らにとって重要な政治課題を通すことに集中するのが賢明かも。来年の選挙で醜態をさらせば、その後のいくつかの選挙で勝機に出会えないかもしれない」、俊敏な政治サイトとして知られる「ElectionCentral.com」の立ち上げ編集人、ネイト・アシュワースはアドバイスしている。
最悪の見出しが続くバイデン政治
アフガニスタン危機に関連したバイデン大統領の一連の政策について、通常ホワイトハウスの友人を自任する報道機関さえ辛辣な見出しを掲げている。現在のところ報道機関の多くは、大統領とこの非常に困難な状況を横眼で眺めている。中でも注目すべき見出しには次のようなものがある。
「ジョー・バイデンの敗北は永遠にこだまする」(ニューヨークポスト)。 「バイデンからアフガニスタンへ:くたばってしまえ!」(ウォールストリート・ジャーナル)。 「バイデンがアフガニスタンは大丈夫だと語るたびに、現場の混乱が過去一週間の政府イメージを代表している」(CNN)。「ジョー・バイデンのアフガン対応のおかげで、米国に一番近い同盟国まで失ったかも?」(ニューズウィーク)。 「ホワイトハウスが作ったアフガニスタンでの醜態を、手際よく片づけていると思わない?」(バニティフェア)。 「アフガニスタンの不評で、バイデンの好評価は41%まで下降」(USAトゥデイ)。 「ガス灯とは?:カブール空港に混乱が広がると、バイデン・チームに平静が戻ることを指す」(Politico誌)。 「バイデン不信はアフガニスタンの国境の彼方へ」(ワシントン・エグザミナー)。
ギャラップ調査には言うことがある
まあ、物事はそれほどハッピーではない。
「米国の現状についてアメリカ人の満足度は23%まで低下した。これはジョー・バイデン大統領就任以来の最低レベルで、7月から7パーセント下降を意味する」- ギャラップ調査は火曜日発表の分析で指摘した。
「8月2?17日のギャラップ世論調査はおおむね、アフガン政府崩壊とタリバンの権力復帰の前に実施されたため、それらの展開がアメリカ人に及ぼす潜在的影響を抑制していた」と説明した。
「バイデン大統領との蜜月期間は終わったが、継続的なコロナ対策に追われ、今また大統領就任後はじめて外交政策上の危機に直面している。これらの課題が続き、民主党と一部の無所属議員の懸念が残る限り、大統領好感度は低迷を続ける可??能性が高い」と結んだ。