タリバン支配下で宗教的少数派が「急速に縮小」

(2021年10月9日)

2021年9月12日(日)、アフガニスタンのカブールで夜間パトロール中の車両の後部に乗るタリバンの戦闘員たち。タリバンは戦士から都市警察へとシフトしている。

By Mark A. Kellner – The Washington Times – Wednesday, October 6, 2021

 アフガニスタンの宗教的少数派のコミュニティーが、8月15日にイスラム主義組織タリバンが首都カブールを支配下に置いて以降、「急速に縮小」し、「ほぼ消滅」しようとしている―「米国際信教の自由委員会(USCIRF)」が6日、明らかにした。

 USCIRFの6日の会合で、タリバンによる新政権下のアフガンの市民権、信教の自由をめぐって議論が交わされた。アフガンの新指導者らの多くは、国民にシャリア(イスラム法)を厳格に適用した1990年代後半のタリバン政権に参加していた。

 

 USCIRFのナディーン・マエンザ委員長は、中央アジアの一国、アフガンの信教の自由の今後に関して開催したこのオンライン「対話」で、「アフガンの宗教的少数派、タリバンのイスラム解釈を受け入れない全アフガン人に危険が迫っている」と指摘した。

 

 最大の被害を受けているのは、人口の約9%を占めるハザラ人。大部分がイスラム教シーア派で、アフガンの大多数を占めるスンニ派やタリバンとは宗教的慣行で違いがある。報道によるとタリバンは、ハザラ人の人権を尊重することを約束している。しかし、ハザラ人に対する犯罪行為が、タリバンが攻勢を強めた2021年に入って発生している。5月には、ハザラ人の女子高が爆破され、生徒十数人が死亡した。

 

 国際人権団体アムネスティ・インターナショナルは5日、「タリバン勢力は旧政府の治安部隊が投降したダイクンディ州で、17歳の女性を含む13人のハザラ人を殺害した」と発表、8月30日、「キディル地区カホール村でのことだった」ことを明らかにした。

 

 マエンザ氏は、「タリバンは、イスラムの厳格な解釈を国民に押し付け、違う解釈、違う宗教、信仰を持つ全アフガン人にとって深刻な脅威となっている。タリバンは先月、2001年に解体された暴力的で強硬なイスラム取り締まり機関、勧善懲悪省を復活させた」と述べた。

 

 USCIRFのフレデリック・デイビー委員はオンライン上の聴衆に、「タリバンはアフガン国民に厳しい宗教解釈を強制しており、女性、LGBTコミュニティー、宗教を持たない国民の信教の自由を侵犯している」と述べた。

 

 一方で専門家らは、米国はタリバンに対し一定の影響力を行使できると指摘した。タリバンは、米国が支援して樹立し、現在国外に逃亡しているアシュラフ・ガニ大統領の政権が混乱の中崩壊したことを受けて、権力を掌握した。

 

 「ルーテル移民・難民サービス」のクリシュ・オマラ・ビグナラジャ会長兼CEOは、「今、行使できる最も効果的な方法は二つ、資金と外交圧力ないしは承認だ」と指摘。バイデン政権は、女性と宗教的少数派に寛容な政策を取るという宣言をタリバンが守るまで経済支援を停止すべきだ訴えた。

 

 米宗教・包括的社会平和研究所のパルワシャ・カラル暫定所長は対話で、米国と同盟国は連携して、改革と、個人と少数派の権利の尊重という、政権奪取前の約束をタリバンに守らせるべきだと主張した。

新華社通信が公開したこの写真は、2026年7月6日(月)、南太平洋で中国の原子力潜水艦から発射された長距離弾道ミサイルの発射実験の様子を捉えたものだ。(李向超/新華社通信提供、AP通信経由)

中露、スターリンク攻撃計画を極秘協議 軍事協力の実態判明

(2026年07月19日)
フィリピン沿岸警備隊が提供したこの写真には、2025年10月12日(日)、南シナ海のフィリピンが実効支配するティトゥ島(地元ではパグアサ島と呼ばれる)付近で、中国海警局の船舶(右)がフィリピンのBRPダトゥ・パグブアヤに向けて放水砲を発射する様子が写っている。(フィリピン沿岸警備隊提供、AP通信経由)

中国は依然国際法に違反 南シナ海仲裁判断10年で米軍

(2026年07月18日)
新華社通信が公開したこの写真には、2026年7月6日(月)、南太平洋で中国の原子力潜水艦から発射された長距離弾道ミサイルが海面から飛び出す様子が写っている。(李向超/新華社通信提供、AP通信経由)

米、中国のSLBM発射実験を「事前通報が不十分」と非難

(2026年07月13日)
2024年8月4日、ウクライナ国内の非公開の場所に設置されたパトリオット防空ミサイルシステムの上空を、ウクライナ空軍のF-16戦闘機が飛行している。(AP通信/エフレム・ルカツキー撮影、資料写真)

トランプ氏、ウクライナが「パトリオット」製造 専門家は生産開始に数年

(2026年07月12日)
2024年7月3日、カザフスタンのアスタナで開催された上海協力機構(SCO)首脳会議の傍らで行われた会談で、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領(右)と中国の習近平国家主席が握手を交わした。(セルゲイ・グネーエフ、スプートニク、クレムリン・プール写真、AP通信経由)

中国企業、ロシア占領下のウクライナに進出 経済的影響力を拡大

(2026年07月11日)
ウクライナの無人システム部隊K-2旅団の兵士が、2026年6月22日(月)、ウクライナのドネツク州前線で、ロシア軍陣地に向けて飛行する前に、中距離ドローンを離陸地点で運んでいる。(AP通信/エフゲニー・マロレトカ)

ウクライナ防衛産業、実戦経験生かし欧州との連携を深化

(2026年07月10日)
2021年9月21日、ニューヨークで開催された第76回国連総会の期間中、総会議場内から見た国連本部ビル。(エドゥアルド・ムニョス/AP通信提供)

中国「民族団結法」施行に抗議、チベット人が米で焼身自殺

(2026年07月07日)
2024年4月23日火曜日、中国東部山東省青島市で中国人民解放軍海軍創設75周年を記念する一般公開日の終わりにミサイル駆逐艦「貴陽」の近くに夕日が沈む。(AP通信/ン・ハン・グアン)

インド太平洋軍司令官、中国の脅威を警告 戦力強化へ新規兵器に1220億ドル要求

(2026年06月19日)
ハイテクを駆使した政府のハッキング室で、中国軍関係者がハイブリッド戦争の一環として敵対国から国家機密を盗み出す作業を行っている。(写真提供:DC Studio via Shutterstock)

米FBI、偽コンサル会社13サイト閉鎖 中国の対米情報工作に利用

(2026年06月15日)
026年6月3日水曜日、韓国ソウルの体育館で、韓国中央選挙管理委員会の職員が地方選挙の投票用紙が入った箱を確認している。(AP通信/アン・ヨンジュン)

地方選混乱で保守派が抗議行動 特別検察官が選管を捜査へ-韓国

(2026年06月11日)
→その他のニュース