FB副社長、SNSの改善へ議会に期待
By Ryan Lovelace – The Washington Times – Sunday, October 10, 2021
フェイスブックのニック・クレッグ副社長は10日、同社のソーシャル・ネットワーキング・プラットホームのあり方を変えるような行動を議会に期待していると語った。
フェイスブックの元データサイエンティスト、フランシス・ホーゲンさんからの批判を取り上げた上院公聴会の後、イギリスの元副首相で自由民主党の党首だったクレッグ氏は、ABCの「ディス・ウィーク」で、政府にしかできないこともあると語った。
クレッグ氏は、「今週、明るい兆しがあるとすれば、スローガンやキャッチフレーズ、単純化された風刺画にとどまらない、現実的な解決策に到達できるかもしれないということだ。つまり規制だ。議員にしかできないことがある。議員だけが230条を改正することができ、議員だけが連邦プライバシー法を導入することができ、議員だけが選挙を保護するための法律を導入することができる。だがそれは、フェイスブックが担っている責任の代わりとなるものではない」と述べた。
先週の公聴会でホーゲンさんとリチャード・ブルーメンタール上院議員(民主、コネチカット州)は、タバコ会社になぞらえながら、フェイスブックは、製品が子供に害を与えることを知っていたはずと主張した。
フェイスブックの役員は、このような比較を「大変な誤解を招く例え」と述べた。
クレッグ氏はABC放送で、「もちろん、これまで以上に透明性を高める努力をし、説明責任を果たしたいと思っている。成功には責任が伴うことは分かっている。批判されることもあれば、監視されることもある。だからこそ、シリコンバレーの企業として初めて、コンテンツに関する難しい判断を独自に行う独立した監視委員会を設置した」と述べた。
フェイスブックに批判的な民主党議員らは、ユーザーに規制を掛けるというプラットホーム企業側の話にうんざりしている。ミネソタ州のエイミー・クロブシャー上院議員はCNNで、クレッグ氏がポリシーの変更について話し合う意思があることを評価しつつも、「話し合いの時間は終わった、今は行動の時間だ」と述べた。
「基本的に、ソーシャルメディア企業は長い間、他の技術プラットホームとともに、『信じてほしい』と言ってきた。現状はどうなっているだろう。義理の母が、腕にマイクロチップが埋め込まれるとソーシャルメディアで読んだといって、ワクチン接種を受けようとしないという話を聞いた。ワクチン接種を受けようとしない人の大半は、このようなプラットホーム上の情報を読んでいることが分かっている」
クロブシャー氏は、議会がプライバシーに関する法律を制定し、ハイテク企業に影響を与える反トラスト法に関して「競争政策」の部分を改正する必要があると考えていると述べた。