民主党議員5人がバイデン氏の通貨監督庁長官候補に反対
By Victor Morton – The Washington Times – Wednesday, November 24, 2021
少なくとも5人の民主党穏健派上院議員が、バイデン米大統領が指名した通貨監督庁の長官候補を支持しないとホワイトハウスに伝えたと報じられた。
このような党内からの反対により、強力な銀行規制機関のトップにソーレ・オマロバ氏の指名が承認されることは事実上、不可能となる。
アクシオスが24日夜に報じたところによると、この5人の民主党上院議員には、上院銀行・住宅・都市問題委員会の3人が含まれている。
オマロバ氏の長官候補指名承認には同委の承認が必要であり、アクシオスによると、この3人は、モンタナ州のジョン・テスター、バージニア州のマーク・ワーナー、アリゾナ州のキルステン・シネマ氏。
コロラド州のジョン・ヒッケンルーパー議員とアリゾナ州のマーク・ケリー議員の2人の民主党議員も、オマロバ氏に反対していると報じられている。
アクシオスによると、これらの議員は、上院銀行委員会のシェロッド・ブラウン議長(民主、オハイオ州)やバイデン政権の関係者に反対の意向を伝えているという。
ところが、ホワイトハウスは依然、ソ連生まれのオマロバ氏を公式に支持している。
ホワイトハウス当局者らはアクシオスに、「ホワイトハウスは、彼女の歴史的な指名を引き続き強く支持する」と表明。オマロバ氏は、「指名されて以降、共和党からマッカーシー時代の赤狩りのような容認できないレッテル貼りをされ、不当な扱いを受けてきた」と述べた。
オマロバ氏は、コーネル大学の法学部教授で、民間銀行業界を抑制し、連邦政府の規制権限を利用して左翼的な政策を推進することについて幅広い執筆活動を行っている。
オマロバ氏は、地球温暖化防止のために化石燃料産業を破綻させ、武器商人のような「最適でない」産業への融資を阻止することを支持するとも述べている。
共和党のパトリック・トゥーミー上院議員(ペンシルバニア州)は、「通貨監督官の権限は絶大であり、誰が銀行口座を開き、誰が開かないのか、どのようなローンを認め、認めないのかを決定する権限を持っている。通貨監督官の権限を通じて、過激なイデオロギーを行使する機会が与えられることは、非常に恐ろしいことだ」と述べている。
先週行われた公聴会では、共和党のジョン・ケネディ上院議員(ルイジアナ州)が、カザフスタンに生まれ、1989年にモスクワ大学を卒業したオマロバさんに、共産主義の青年組織に所属していたことについて質問した。
ケネディ氏はその中で、オマロバ氏が2019年に「社会主義や反資本主義の意見を議論するために」フェイスブックのマルクス主義グループに参加したと述べた。
「あなたを『教授』と呼べばいいのか『同志』と呼べばいいのか分からない」
それに対しオマロバ氏は「上院議員、私は共産主義者ではない」と返した。
オマロバ氏は、共産主義者であることを否定し、ケネディ氏に「私は生まれた場所を選べなかった。そのようなイデオロギーを支持するフェイスブック・グループに参加した覚えはない。…私の家族は共産主義体制下で苦しんだ」と話した。
アクシオスは24日夜時点で、名前を挙げた5人の民主党上院議員の事務所はコメントを拒否、または、コメントを求めてもすぐには応じなかったと報じている。