バイデン氏、テキサス州中絶法めぐり最高裁を非難

(2021年12月18日)

2021年12月10日(金)、ワシントンのホワイトハウス構内のサウスコート講堂で、バーチャルな民主主義サミットで閉会の挨拶をするジョー・バイデン大統領。(AP Photo/Evan Vucci)

By Jeff Mordock – The Washington Times – Friday, December 10, 2021

 バイデン大統領は10日、連邦最高裁がテキサス州の人工妊娠中絶法は法的な異議申し立ての結果が出るまで有効としたことについて「非常に懸念している」と述べた。

 バイデン氏は、妊娠6カ月以降の中絶を禁止するSB8として知られるこの法律と、中絶手術を行う人に対する訴訟をそのままにしておくことは、全米の女性が選ぶ権利を失う危険があると述べた。

 バイデン氏は、「私は、SB8がテキサス州や全米の女性、そして法の支配に重大な影響を及ぼすことに鑑み、SB8の執行を継続させるという最高裁の決定を非常に憂慮している。初日から明らかにしてきたように、私は約50年前にロー対ウェイド判決で認められた憲法上の権利を強く支持している」と述べた。

 その上で、厳しい中絶法を可決したのはテキサス州だけではないと指摘し、これは、中絶の権利を守るためにもっと多くの仕事をする必要があることを示していると指摘。中絶を憲法上の権利として成文化する法案を可決するよう、議会に呼びかけた。

 「私は今後も、『女性の健康保護法』を可決するために議会と協力する。やるべきことはまだあるが、私は常に女性とともに立ち上がり、ロー対ウェイド判決の下で長年認められてきた憲法上の権利を守り抜く」と述べた。

 最高裁は10日、この法律をめぐって中絶業者がテキサス州に対して起こした訴訟について、法律が施行されるまでは訴訟を起こすことはできないとするテキサス州の法的主張にもかかわらず、訴訟を進めることができるとの判断を下した。

 また、最高裁は、司法省による提訴を棄却、この法律に反対する民間訴訟のみが進められることになった。

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