デジタル領域で活気帯びるNFT市場、疑問の声も

(2022年1月15日)

2020年2月2日(日)、ロンドン中心部で開催されたBafta Film Awardsに到着し、カメラマンに向けてポーズをとるクエンティン・タランティーノ監督。(Photo by Vianney Le Caer/Invision/AP, File)

By Ryan Lovelace – The Washington Times – Tuesday, January 11, 2022

 弟に指をかまれ泣きそうになる幼児の動画、ツイッターの最初の投稿、ナショナル・フットボールリーグ(NFL)のタイトエンド、ロブ・グロンコウスキーのオンライン・トレーディング・カード。

 よく見掛けるこれらのコンテンツが、デジタル資産「NFT(非代替性トークン)」の普及で価値を高めている。所有者は、デジタル領域でこれらの唯一のデジタル資産の所有権を保証されている。人を楽しませる芸術作品のこともある。富を生み出し、特定の人々だけものだったコミュニティーの門戸が開かれようとしている。

 NFTへの理解を深めるため、ジェニファー・ワン、ピーター・ハミルトン両氏は、「シアトルNFTミュージアム」の設立に取り組んでいる。14日にオープンの予定だ。ミュージアムは、NFTデジタルアート作品を高解像度スクリーン上に展示する。ワン氏によると、展示されているのはすべてオリジナル作品で、アーティストとコレクターから借り受けており、ネットからのコピーではないという。

 ワン氏は「興味を持ってくれる人は多いはずだ。ツイッターで誰をフォローしたり、どの(コミュニケーションツール)ディスコードに参加したりすれば、NFTに関する情報が得られるかが分からないという人もいるかもしれない。そのため、オープンで、誰でも参加できる物理的空間をつくって、立ち寄ってもらい、NFTに関して知ってもらうことを目指している。きのう初めてNFTのことを聞いたという人、コラボしたいというプロの技術者、誰でも受け入れる」と語った。

 NFTは、画像、動画など実世界のアイテムに付与されたデジタル証明書で、複製ができなくなる。ブロックチェーン(デジタル台帳)上に記録され、証明書によって本物であり、所有権があることが証明される。このような財産権は実世界の同様のアイテムすべてが持つわけではなく、NFTの実体としての価値については異論もある。

 NFT支持者は、デジタル資産を保有したい投資家にとっても、作品が日常的に複製され、ネットで共有されているアーティストにとっても大きな可能性を持っているとみている。一方、否定論者らはNFTを、強いデジタル支持者らを引き寄せる空疎で一時的なはやりだとみている。

 ハミルトン氏によると、ミュージアムの外観が、中に何があるのか興味を持たせ、通行人を引き付けている。オープン最初の週末の夜には、最大収容人数に近い100人ほどがチケットを買ったという。両氏は、デジタル芸術作品のギャラリーを調査し、このようなギャラリーでの体験に興味を持ってもらえるようになる可能性があると考えている。

 ハミルトン氏は、「立ち上げから間もないギャラリーを見て、NFTを見ることでNFTを体験することはできるが、教育し、さまざまな種類の作品を取り上げ、NFT愛好者らを刺激することができる場所があればと考えるようになった」と述べた。

 NFTの販売は、大きなビジネスになっている。NFTマーケットプレース「オープン・シー」は今月、新たな財団の設立を発表した。フォーブスによると、オープン・シーの企業価値は133億ドルに達した。半年前から15億ドル高まり、共同創設者らに巨額の利益をもたらしている。

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