81歳のペロシ下院議長、再選出馬を表明
By Mica Soellner – The Washington Times – Tuesday, January 25, 2022
ナンシー・ペロシ下院議長は24日、今年の中間選挙に出馬することを表明し、引退に関する憶測や、民主党幹部会内での後継者争いはひとまず棚上げとなった。
81歳のペロシ氏は、今後取り組みたい課題を数多く挙げた上で、2021年1月6日の議会議事堂襲撃事件を引き合いに出して、自身の決断を説明した。
ペロシ氏はツイッターに投稿した動画で「私たちの民主主義は、真実に対する攻撃、連邦議会議事堂に対する攻撃、投票権に対する州ごとの攻撃のために危険にさらされている。この選挙は非常に重要だ。私たちの民主主義が危機に瀕している。しかし、すでに言っているように、苦悩するのではなく、整えていく。それが私が下院で再選に立候補する理由だ」と述べた。
下院共和党の選挙組織は、ペロシ氏の発表を受けて、犯罪率の上昇や高いインフレと彼女を結びつけた。
全国共和党下院委員会のスポークスマン、マイク・バーグ氏は、「ペロシ議長は、この国で最も不人気な政治家だ。ペロシ氏を支持する民主党はもろく、物価上昇、国境開放、暴力犯罪の急増という記録を残すことになる」と述べた。
ペロシ氏は、2020年に77%の得票率で再選を果たした。2022年の再選はほぼ確実だ。
1987年の補選で下院議員に初当選した。30年以上にわたってサンフランシスコ市を代表し、今回で18期目を目指す。
2002年、民主党の少数党院内総務に選出され、その後、多数党で女性下院議員として最高位に就いた。
2007年、女性初の下院議長に選出された。2019年にも選出された。
民主党は、29人の議員が引退することが決まっている。さらに、バイデン大統領への支持率が下がっており、厳しい選挙の年を迎えている。
中間選挙では、大統領を出していない政党が勝利することが多く、今年は共和党が有利になる。
また、共和党との議席数差はほんのわずかであり、共和党が下院を制圧するのではないかという期待が高まっている。
民主党が少数派になった場合、ペロシ氏がどのような役割を果たすのか、また、いつまで議会に残るのかはまだ決まっていない。