クルーズ上院議員、FBI捜査官の規則違反めぐり公聴会を要請

(2022年4月8日)

2022年3月23日(水)、ワシントンのキャピトル・ヒルで行われた上院司法委員会の承認公聴会で、最高裁判事候補のケタンジ・ブラウン・ジャクソン氏に質問するテキサス州選出のテッド・クルーズ上院議員(共和党)。(AP写真/アレックス・ブランドン)

By Ryan Lovelace – The Washington Times – Friday, April 1, 2022

 政治家、選挙候補者、宗教団体、報道機関などが関わる捜査で捜査官が規則に違反していたことが内部監査で明らかになったことを受けて、テッド・クルーズ上院議員(共和、テキサス州)は上院司法委員会で連邦捜査局(FBI)への監視を強化するよう求めた。

 2019年のFBI監査で、捜査官が機密性の高い捜査を行う中で、1年半で747回もFBIの規則に違反していたことが明らかになった。ワシントン・タイムズが最初に報じた。

 クルーズ氏は司法委員会のリチャード・ダービン委員長(民主、イリノイ州)に手紙を送り、FBIのクリストファー・レイ長官、司法省マイケル・ホロウィッツ監察官、2019年のFBI監査で詳述された違反規則を把握している各部門のトップを公聴会に招集するよう要請した。

 ダービン氏は今週に入って、チャック・グラスリー上院議員(共和、アイオワ州)とともに、ホロウィッツ氏にFBIの記録を確認するよう求め、レイ氏には編集されていない監査書の写しを渡すよう要求した。

 クルーズ氏は3月31日にダービン氏に書簡を送り「私は、あなたとグラスリー委員が、FBIと司法省監察官に対し、この問題についてさらなる透明性を確保するよう求めた努力を称賛するが、レイ長官率いるFBIと、FBIによって何度もはぐらかされていることとを懸念している。例えば、1月6日の議会議事堂襲撃事件へのFBIの関与の度合いについてFBIは、グラスリー委員長が要求した『アメリカを憂える女性たち(保守系女性団体、CWA)』の2016年の調査に関する情報の提供を拒否し、同様に私が最近行った(ジル)サンボーン会長への尋問でも、簡単な回答を拒否した」と述べている。

 2016年のCWAの調査は、ケイトー研究所のパトリック・エディントン上級研究員が情報公開法に基づいて明らかにしたFBIによる評価を受けたものだった。エディントン氏は、政府記録へのアクセスを求める同局に対する訴訟での2019年のFBI監査も公表した。

 FBIは昨年、2016年7月に、CWAに関して追及すべきことはないと判断していたことを明らかにした。2021年12月には、CWAへの評価についてグラスリー氏の質問に答えることを拒否した。

 さまざまな議会委員会がFBIの新たな監視を検討している。ダービン氏の事務所にクルーズ氏が要請した公聴会についてコメントを求めたが回答は得られなかった。

 ダービン氏とグラスリー氏は今週、超党派でFBIと司法省に回答を求めたが、下院司法委員会の共和党議員3人も回答を求めている。共和党のジム・ジョーダン(オハイオ州)、アンディ・ビッグス(アリゾナ州)、マイク・ジョンソン(ルイジアナ州)の各下院議員は3月にレイ議員に手紙を出し、監査に関する質問に答えるよう要求している。

 今週に入って下院司法委員会の公聴会でビッグス氏は、3人がレイ氏から何の回答も得られなかったと述べ、2019年の監査に関する議員の書簡について、FBIのサイバー部門のブライアン・ボーンドラン次長に質問したという。ボーンドラン氏は、すぐには答えられないと述べたが、共和党が回答を求めていることをレイ氏に伝えるとビッグス氏に確約した。

 下院監視改革委員会は、FBIの国内業務についても精査している。会計検査院は、ジェイミー・ラスキン議員(民主、メリーランド州)とナンシー・メイス議員(共和、サウスカロライナ州)の監視委員会の2人の委員からの要請に応えて、FBIの査定の使用を審査している。

 FBIは、クルーズ氏の書簡についてのワシントン・タイムズの質問に対し、過去のコメントを提示した。FBIは過去に、2019年の監査の結果は受け入れがたいものであり、規則違反を正すために捜査官の訓練に変更を加え、さらに情報を求める議員らの手紙を受け取ったことを認めたと表明していた。

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