イーロン・マスクがツイッターの筆頭株主で沸き立つ共和党
By Kerry Picket – The Washington Times – Monday, April 4, 2022
共和党関係者は月曜日の夕刻、億万長者のイーロン・マスク氏がTwitter社の筆頭株主になったとのニュースに沸いた。民主党では、ハイテク業界の重要な一角が買収されたことで、ドナルド・トランプ前大統領がソーシャルメディアの舞台に戻ってくることを懸念する声も出ている。
合衆国議会下院の野党、共和党に属するホイップ・スティーブ・スカリース議員(ルイジアナ州)は、「ツイッターから保守的見解や公平さが発信されそうだ。それが叶わなかったのは、保守の考えが排除されてきたからだ」、とワシントンタイムズに語った。 「多分、色々と変わりつつあるのではないか。」
民主党議員として下院司法委員会の委員を務めるジェイミー・ラスキン議員(メリーランド州)は、マスク氏がTwitter社の最大株主になることに消極的だった。
ローレン・ボーベルト議員(コロラド州、共和党)は、トランプ氏がツイッターにカムバックする可能性に好意的だ。「トランプ大統領がツイッターに戻るのが待ちきれない。実は1週間ほど前、私はツイートして、イーロン(マスク)はTwitter社を買収し変革してほしい、と発言した」(ボーベルト議員)。
「私は議会がソーシャルメディアを変革できるとは思えないので、本当にワクワクしている」、女史は付け加えた。
月曜日に規制当局へ提出された資料によればマスク氏は、人気の高いTwitter社の株式の9.2%、約7350万株を購入した。これは推定29億ドルに相当する。この投資のニュースを受け、Twitter社の株価は月曜日の取引中、25%上昇した。
トム・マリノフスキー議員(ニュージャージー州、民主党)はマスク氏による買収のニュースに、「何がまずかったのか?」と自問した。
Twitter社は2021年、合衆国議事堂で起きた1月6日暴動をトランプ氏が扇動していたと非難し、自社のプラットフォーム使用を永久に禁止した。
同じ理由で同社がアカウント禁止・一時停止にした保守派には、バビロン・ビー氏、プロジェクト・ベリタスのジェームズ・オキーフ氏、マージョリー・テイラー・グリーン議員(ジョージア州、共和党)、ジム・バンクス議員(インディアナ州)、バリー・ムーア議員(アラバマ州)などがいる。
その中のバンクス議員はタイムズにこう語った、「今は言論の自由が重視されており、Twitter株は27%上昇した。イーロン(マスク)が大改革をするよう願っている」。
Twitterは2020年の選挙前、ニューヨークポストのアカウントを一時停止したことがある。同紙は、バイデン大統領の子息ハンター・バイデン氏のラップトップ・コンピュータに保存されていた衝撃的なコンテンツに関する記事をスクープした。
この記事に関してツイッター社は、他のユーザーが共有できないようにした。こうした動きを、民主党や進歩勢力が支持したが、彼らは問題のコンピュータの内容がロシアによる偽情報だ、と間違った主張をしていた。
自らも8千万人以上のフォロワーを持つ多作のツイーターであるマスク氏は、先月から自ら意見調査を行い、Twitter社が言論の自由に責任ある態度を採っているか否かを尋ねた。
圧倒的多数のユーザーが否定的な回答をした後で、マスク氏は何をすべきか、新しいプラットフォームが必要か、などを自由回答形式で尋ねている。とは言え、マスク氏が今後Twitter社に如何なる影響を与えられるか不明だ。
「彼(マスク氏)はお金持ちで、何でも買える。そういう人物が編集方針に関与するかどうかは分からない。そもそもTwitter社は投資家としてのイーロン・マスクが興味をそそられる類の企業だから」、ブラッド・シャーマン議員(カリフォルニア州、民主党)は指摘した。
ロドニー・デイビス議員(イリノイ州、共和党)も期待半分で、Twitter社の筆頭株主というマスク氏の存在感が、「ツイッター上で保守派に対する言論抑制をやめされられるのか否か」半信半疑だ。「何らかの影響があるかどうか、そのうち分かるだろう」、デイビス議員は語った。
Twitter社の年次株主総会は5月25日に予定され、その議題には、同社取締役会の選挙も含まれている。