サウスカロライナ州予備選でトランプ氏1勝1敗
By Seth McLaughlin – The Washington Times – Tuesday, June 14, 2022
トム・ライス下院議員は、ドナルド・トランプ前大統領の弾劾に投票したことで、最終的にサウスカロライナ州の共和党が強い第7選挙区の議席を失うことになった。
共和党のライス氏が5期にわたって積み上げてきた保守としての実績も、7人の候補者による予備選を制したトランプ氏支持の挑戦者、ラッセル・フライ州議員を倒すには十分ではなかった。
より穏健な第1選挙区では、ナンシー・メイス議員が、トランプ氏が選んだ元サウスカロライナ州議員ケイティ・アーリントン氏を破った。アーリントン氏は、トランプ氏の選挙不正の主張を全面的に支持したが、ここでは受け入れられなかった。
6月28日の決選投票を回避し、指名を完全に獲得するために候補者は少なくとも50%の票を獲得する必要があった。
フライ氏はそのハードルをクリアし、選挙区内の全郡で勝利し、51%対24.6%の大差をつけてライス氏を上回った。
メイス氏は53.1%対45.2%の大差でアーリントン氏を返り討ちにした。
これらの予備選に先立ち、下院の1月6日特別委員会が2回の重要な公聴会を実施し、大統領選後の議会議事堂で頂点に達した混乱のトランプ氏の責任を追及、側近らがトランプ氏の選挙不正の主張が偽りであることをどのようにして知ったかを説明した。
しかし、有権者はライス氏に対し手を緩めなかった。彼の敗北は、8月の予備選でトランプ氏支持の候補者と対戦する他の4人の弾劾支持の共和党下院議員にとって良い兆候とはならない。
その中には、1月6日委員会で共同委員長を務めているワイオミング州のリズ・チェイニー議員も含まれている。
14日にはメイン州、ネバダ州、ノースダコタ州、テキサス州でも投票が実施され、第34連邦議会選挙区の補選で共和党のメイラ・フローレス氏が民主党の議席を奪った。
この議席は、フィレモン・ベラ下院議員(民主、テキサス州)がロビー活動会社に入るため辞職し、3月に空席となっていた。
フローレス氏は50%以上の得票率を獲得し、ヒスパニック系が84%を占め、2020年にバイデン大統領が4ポイント差で勝利した地区で、民主党のダン・サンチェス氏との決選投票を回避した。
フローレス氏は、1月に終了するベラ氏の残りの任期を努め、11月の選挙で新たに線引きされた民主党寄りの選挙区での勝利を目指す。
選挙区内に住む民主党のビンセンテ・ゴンザレス下院議員との対決となる。
メイン州第2選挙区では、ブルース・ポリキン元議員が14日、共和党予備選挙でリズ・カルーソ氏を破り、民主党の弱小議員であるジャレッド・ゴールデン氏との対戦に進んだ。
ゴールデン氏は、バイデン大統領の社会保障法案「ビルド・バック・ベター(より良い再建)」に反対票を投じた唯一の民主党議員で、トランプ氏に対する2度目の弾劾の動きにも反対した。
サウスカロライナ州のライス氏とメイス氏は、トランプ氏に対しては違う立場を取っている。
ライス氏は、弾劾に賛成したことについて謝罪していない。彼はそれを名誉の象徴と呼び、憲法を守ると主張し、共和党はトランプ氏を越えて、次に進まなければならないと訴えている。
ライス氏は、憲法を順守し、トランプ氏を過去のものにするときが来たと主張、有権者はそれに答えてくれると考えている。
メイス氏は議事堂襲撃事件直後、トランプ氏を批判し、バイデン氏の勝利に投票した。
しかし、トランプ氏への批判はトーンダウンし、ニューヨークのトランプタワーの外で、トランプ氏の大統領選への支援をアピールするビデオを撮影し、保守的な政策の功績を称え、自分なら選挙に勝てるとアピールした。
メイス氏は、トランプ政権で米国連大使を務めた人気の高い元サウスカロライナ州知事、ニッキー・ヘイリー氏の支援も得ていた。
トランプ氏はネバダ州で、8人の候補者による連邦上院議員の共和党予備選でアダム・ラクサルト元州司法長官への支持を表明したが、ここでも勝利を獲得した。
アフガニスタンで簡易爆弾により顔面を負傷した退役軍人のサム・ブラウン氏は、予想以上に強い抵抗を見せたが、最終的にラクサルト氏が勝利した。
ラクサルト氏は11月の選挙で、民主党の上院議員の中で最も弱いとされるキャサリン・コルテス・マスト上院議員に挑む。
ネバダ州の共和党知事予備選挙でトランプ氏は、クラーク郡保安官のジョー・ロマルド氏を支持した。対抗馬は、元ボクサーのジョーイ・ギルバート氏、元上院議員のディーン・ヘラー氏、北ラスベガス市長のジョン・リー氏。
ロマルド氏は勝利し、一般投票で現職の民主党知事スティーブ・シソラック氏と対決する。