バイデン、トランプ両氏、選挙演説で互いに避難
By Ramsey Touchberry – The Washington Times – Sunday, September 4, 2022
バイデン大統領とドナルド・トランプ前大統領は先週、中間選挙を前に有権者を奮い立たせるための選挙演説を行った。内容はどちらも同じで、互いに、相手の政党は米国の民主主義に重大な脅威を与えていると主張し合った。
基本的な政治信条は大きく異なるが、2人はここ数日、支持者が投票に行かなければ悲惨な結果になると警告し、今秋の選挙への関心を高めようとしている。
バイデン氏は1日のプライムタイムにフィラデルフィアの独立記念館で演説し、「今日、わが国で、正常なものとは思えないことが数多く起きている。ドナルド・トランプ氏とMAGA(米国を再び偉大にする)共和党は、私たちの共和国の根幹を脅かす過激主義を代表している」と述べた。
トランプ氏も3日、ペンシルベニア州の集会で演説し、これに応えた。
「ジョー・バイデン氏はペンシルベニア州フィラデルフィアにやってきて、これまで米国の大統領が行った中で最も悪質で憎悪に満ち、分裂を招くような演説を行った。お前たちは国家の敵か? 彼は国家の敵だ。真実を知りたいだろう」
通常、大統領の演説は放送されるが、全米の主要ネットワークは、バイデン氏の演説は政治的なイベントであり、通常の番組から切り替えるほどではないと判断し、放送しなかった。
また、ホワイトハウスは、政治的な効果を狙って最高司令官である大統領の後ろに2人の制服を着た海兵隊員を配置したという批判も一蹴した。
バイデン氏の前任者も同じような状況で同じことをしたと主張している。
カリーヌ・ジャンピエール大統領報道官は2日、海兵隊員を演説に参加させたのは、「大統領がこれらの軍人に対して深く、変わらぬ敬意を払っていること、そしてどの政党が政権をとっても、私たちの民主主義を守るために独立した軍の果たす独自の役割を示すため」だと述べた。
バイデン氏は、国の方向性をめぐる党派的な意見の相違を、「この国の魂をめぐる戦い」と位置づけた。
「長い間、私たちは米国の民主主義は保証されていると安心してきた。しかし、そうではない。私たちはそれを守らなければならない。守らなければならない。そのために、私たち一人ひとり、皆が立ち上がらなければならない」
トランプ氏は、機密情報の不正処理の疑いで、連邦捜査局(FBI)が機密文書を回収するためにマールアラーゴの自宅を捜索してから初めての公の場で、同様の発言をした。
「米国の歴史上、最も衝撃的な権力の乱用をほんの数週間前目撃した。どの政権によるものであれ、これほど米国の自由に対する非常に現実的な脅威を示す鮮明な例はないだろう。私の自宅であるマールアラーゴへの恥ずべき襲撃と破壊は、正義の茶番であった」
バイデン氏はこの演説で、「MAGA共和党は憲法を尊重していない」と非難した。
「彼らは法の支配を信じていない。国民の意思を認めていない。彼らは自由な選挙を認めようとしない」
トランプ氏は、民主党についても同じ主張をした。