米中間選挙、共和党が上院も過半数獲得視野
By Susan Ferrechio – The Washington Times – Tuesday, October 25, 2022
11月8日の米中間選挙では、インフレと犯罪に対する有権者の不満が、上院の多数派を左右する重要な対決で共和党の候補者を助けている。
夏の間は民主党が躍進を続けていたが、投票日の2週間前になると失速し、アリゾナ、ジョージア、ネバダ、オハイオ、ペンシルベニア、ウィスコンシンの各州で、共和党が支持を伸ばしていることが世論調査で明らかになった。
民主党の暗い見通しは、ガソリン価格の新たな上昇と継続するインフレを受けたものだ。また、共和党は、全米の有権者にとって主要な懸念として浮上した犯罪の増加をめぐり、民主党を攻撃している。
無党派のクック政治リポートによると、上院の中間選挙マップには、ジョージア、ネバダ、ペンシルベニア、ウィスコンシンといった接戦州が含まれる。
共和党が上院で過半数を取り戻すためには、接戦4州のうち3州で勝利し、現有議席をすべて維持する必要がある。上院は現在、与野党が50対50に分かれ、カマラ・ハリス副大統領の(可否同数時に1票を投じる)タイブレーク投票で民主党が支配している状態だ。世論調査アナリストのロン・フォシュー氏は、「重要なレースではまだ僅差だが、共和党に有利な風が吹き始めている感がある」と述べた。
他の世論調査専門家は、共和党の見通しについてさらに強気だ。
メイソン・ディクソン・ポーリング社のブラッド・コーカー最高経営責任者は、多くの選挙調査は共和党の候補者を5ポイントほど過小評価していると指摘。コーカー氏は、共和党の大勝利になると予測している。
「少なくとも54議席、もしかしたらもう1~2議席増やすかもしれない」と、コーカー氏は述べた。
10月の世論調査からは、共和党の勢いを垣間見ることができる。
ジョージア州では、共和党の新人ハーシェル・ウォーカー氏が民主党の現職ラファエル・ウォーノック氏を常に1~2ポイント差で追っていたが、10月17日発表のランドマーク・コミュニケーションズの世論調査では、両候補は現在並んでいる。
ペンシルベニア州では、共和党のメフメト・オズ氏が、わずかだが一貫してリードしてきた民主党のジョン・フェッターマン副知事に迫っている。10月19日に発表されたFOX29とインサイダー・アドバンテージの世論調査では、両候補は並んでいる。
無党派のインサイド・エレクションズのアナリスト、エリン・コビー氏は、オズ氏が分裂した党予備選から立ち直り、それが同氏の支持を押し上げていると指摘。予備選では、著名な心臓外科医であるオズ氏がヘッジファンドCEOのデービッド・マコーミック氏を僅差で破った。
「オズ氏が現時点で共和党票を固めたのは明らかだ。夏の初めには明らかにそうではなかった」と、コビー氏は述べた。
フェッターマン氏は、5月に脳卒中で聴覚障害を患い、高まる健康不安にも対処している。
ウィスコンシン州では、共和党の現職ロン・ジョンソン上院議員が、民主党のマンデラ・バーンズ副知事に対し、9月中旬以降、世論調査で堅実なリードを維持している。
共和党にとっておそらく最大の議席奪取のチャンスであるネバダ州の上院選は、デッドヒートになっている。しかし、共和党のアダム・ラクサルト氏は、レーバーデー(労働者の日、今年は9月5日)以降に行われたほとんどの世論調査でわずかにリードし、民主党の現職キャサリン・コルテス・マスト氏に対して優位を保っている。