ヘイリー氏、外交・国防に強い議員を支援-米中間選挙
By Joseph Clark – The Washington Times – Friday, November 4, 2022
ニッキ・ヘイリー前国連大使は、8日の中間選挙で共和党が議会の過半数を獲得するとみられる中、国家安全保障の経験を持つ共和党議員の層を厚くすることに取り組んでいる。
2024年の共和党大統領候補と目されているトランプ前政権の高官、ヘイリー氏は、現在民主党が握っている委員会の権限を視野に入れ、米国の外交政策と国防を共和党の優先事項にすべきだと述べた。
ヘイリー氏はワシントン・タイムズに、「民主党はわが国を世界の笑いものにした。最前線で戦い、何が危機に瀕しているかを理解している候補者が必要だ。米国が弱くなれば、世界は安全でなくなる」と述べた。
「議会を取り戻すということは、より安全で安心な米国を取り戻すということだ」
ヘイリー氏は、米国の外交政策と国家安全保障に焦点を当てた候補者連合を構築することを視野に入れ、中間選挙を前に全米で数百万ドルを調達し、60以上の候補者を支援してきた。
ヘイリー氏は、ネバダ州上院選で、元海軍法務総監の共和党のアダム・ラクソルト氏を支持し、「法と秩序を守り、退役軍人を守り、国境を守る自由の戦士」だと訴えた。
「アダムは戦場でも、法廷でもネバダ州民を守ってきたし、合衆国上院でも守ってくれるだろう」
ニューハンプシャー州では、マギー・ハッサン上院議員と戦うドン・ボルドー退役陸軍大将を支援し、ボルドー氏の軍歴、法と秩序を支持し、「ワシントンのエスタブリッシュメントに対抗する」能力があると訴えた。
また、テキサス州下院選で、陸軍士官学校卒業生のウェスリー・ハント氏、海軍の元暗号専門家トニー・ゴンザレス下院議員、元海軍特殊部隊員モーガン・ラットレル氏の3人の共和党候補を支援している。
他の退役軍人では、インディアナ州とアイオワ州の下院選挙で空軍将校のジェニファー・ルース・グリーンとザック・ナン両氏を支援している。
ヘイリー氏は、バイデン大統領の外交政策を強く批判し、それが米国の「生きるか死ぬかの戦い」につながったと主張した。
また、バイデン氏のアフガニスタン撤収の失態が、就任後わずか数カ月で米国を「文明の衝突」に追い込み、それによって「悪党が善人には勝つ意志がないと思う」ようになったと述べた。
ヘイリー氏は先月、ロナルド・レーガン大統領図書館の「講演者を選択するシリーズ」で行った演説で、「イスラム・テロリスト、イラン、ロシア 共産中国。皆、米国に危害を加えようとしている。彼らは皆、地球から自由を追い出そうとしている。そして、彼らは皆、それを実行しようとする能力と意志を強めている」と述べた。
また、バイデン大統領の任期を「ジミー・カーター以来、米国の敵に対する最大の贈り物」と呼び、民主党が社会主義に向かって進み、「自虐的な」感覚を持っていると嘆き、それが「米国の大義に対する自信と信念の喪失」につながったと述べた。
ヘイリー氏は昨年、シタデル大学で女性として初めて同校の共和党協会からネイサン・ヘイル愛国者賞を受賞し、その際に「私たちは米国の将来をかけた戦いの中にいる。ワシントンでは、歴史上最も偉大な国家を破滅に導こうとしている大統領と議会がいる」と訴えた。
トランプ氏も出馬するとみられている2024年の大統領選に出馬するとの観測が高まる中、ヘイリー氏の議会への働きかけが始まった。彼女は以前、トランプ氏が2024年に出馬すれば、出馬を見送ると表明していた。
トランプ氏に近い人々は、出馬表明が2週間以内にあるかもしれないと言っている。
だが、ヘイリー氏は、共和党が方針を決めるうえで影響を与えてきた。
2019年に国連のポストを去って以来、回顧録を執筆し、政治活動委員会を立ち上げ、共和党でその存在をアピールし続けている。
「私たちは大統領やその党、そして彼らが作り出したすべての問題を非難するだけではいけない。私たちは、すべての米国民を元気にする解決策を提示しなければならない。私たちは、米国を再び強く、誇り高くすることができると証明しなければならない」