ツイッターで偽アカウントが横行、マスク氏が非難
By Dave Boyer – The Washington Times – Friday, November 11, 2022
ツイッター上で偽アカウントが横行し、米プロバスケットボール協会(NBA)のスター選手レブロン・ジェームズが防衛関連企業ロッキード・マーチンにトレードを依頼したとか、イスラエルとサウジアラビアへの武器売却中止が発表されたとかいった、さまざまなフェイクニュースが行きかっている。
この問題をカオスと表現するユーザーもいる。
例えば、製薬会社イーライリリーを装ったハンドルネームの偽アカウントは今週、「インスリンが無料になったことをお知らせします」とツイートした。
なりすましアカウントは、他の偽アカウントの主張に対して謝罪するという手の込んだことまでしている。同社のロゴを付けた別のイーライリリーの偽アカウントは、先のインスリン無料化のツイートについて謝罪し、「(糖尿病薬)ヒューマログが400ドルになりました。私たちはいつでもこんなことができますが、あなたができることは何もありません」とツイートした。
アカウントが偽と分かる手掛かりはある。ロッキード・マーチンの偽アカウントのハンドルネームは「@LockheedMartini」だった。
偽アカウントは、ツイッターとイーロン・マスク新CEOに問題を引き起こしている。CNBCが11日に報じたところによると、ツイッター社は月額7.99ドルのサブスクリプションサービス「ブルー」を一時停止したようであり、認証バッジは有料になるようだ。
ツイッターのアイフォーンアプリには、ツイッター・ブルーに登録するためのオプションが表示されなくなっている。
マスク氏は10日、「今後、なりすましアカウントは、プロフィールだけでなく、名前にも『偽』を含めなければならない。基本的に人をだますのはよくない」」とツイートした(これは本物のようだ)。
多国籍企業のブランドになりすまし、不愉快なメッセージを送り、広告主を追い払うために利用されているブルーチェックマークは多い。
10日、チキータのロゴをつけた偽のツイッターアカウントが、「チキータの偽アカウントから誤解を招くメッセージが届いた方に謝罪します。1954年以来、政府を転覆させたことはありません」とツイートした
英石油企業BPのロゴが入った偽アカウントは、「私たちが地球を滅ぼしたのだから、それを見逃すわけにはいきません」とツイートした。
8ドルで認証された数多くのツイッターアカウントが、今も政府や政治家、有名人、ブランドになりすましていると、ITサイト「ギズモード」は報じている。
「スペースXの偽アカウントが有利な政府との契約についてツイートしていたり、カリ・レイク氏の偽アカウントがアリゾナ州で選挙に負けたと言っていたり、アップルの偽アカウントが文字通り空気を売ろうとしていたり、挙げればきりがない」