マコーネル議員:トランプが共和党のイメージと支持を下げた
By Mica Soellner – The Washington Times – Saturday, December 24, 2022
上院共和党のミッチ・マコーネル院内総務は、中間選挙での共和党の不調に関して、政敵であるドナルド・トランプ前大統領を批判し、同氏の影響力は衰えつつあると指摘した。
2021年に発生した合衆国議事堂での暴動事件以来、マコーネル氏はトランプ氏に険しくなる一方で、有権者の信頼を裏切るような芳しくないイメージを有権者に与えてきた、と批判した。
「我々は主に、無所属や共和党穏健派から必要な支持を失った。その原因は主に、前大統領のおかげで我が党が厄介で混乱した政党だとの印象を与えてしまったからだ」、マコーネル議員はNBCニュースで激白した。
付け加えて、「おかしなことに、それらの有権者グループはバイデン大統領を支持していないのに、いくつかの選挙区で我が党が過半数を確保するのに必要な信任を与えてくれなかった。」
共和党はシンボルカラーを模した「赤い波」を起こすと予想した年に、期待を大幅に下回ってしまった。かろうじて下院を制したものの、上院は民主党に牛耳られることになった。
マコーネル議員(ケンタッキー州、共和党)は、2024年には「レベルの高い候補者たち」を積極的に探すと主張した。そして共和党はすべての州で期待外れだったが、中でもアリゾナ州、ニューハンプシャー州、ジョージア州の状況は「致命的だった」と漏らした。
同議員は党内の親トランプ派と葛藤してきたが、共和党の上院議員選挙を率いたリック・スコット議員(フロリダ州)もその一人だ。マコーネル議員は、同党が予備選で低いレベルの候補者も昇格させようとした選択肢を拒否した。これにスコット議員は反発し、有権者の意思を尊重していないと、党が公的にマコーネル議員を懲罰するよう促したことがある。
一方でトランプ氏は、前大統領が推した「アメリカ優先」政策に同調した候補者たちよりも、穏健な候補者たちを資金援助したマコーネル議員を指弾した。
「あの結果はミッチ・マコーネルの失敗だった。ブレイク・マスターズその他の候補を応援せずに、立派な共和党候補者たちが敗北するよう資金を無駄にしたことは大きな間違いだった」、トランプ氏は今月初め、米国のソーシャルメディア「Truth Social」に書いた。「(マコーネル氏は)中間選挙をぶっつぶしてしまい、本人ばかりか、素敵なココ・チャウ夫人まで嫌われてしまった!」