マコーネル議員:トランプが共和党のイメージと支持を下げた

(2022年12月26日)

2022年9月27日(火)、ワシントンの国会議事堂で行われた選挙人名簿改革・大統領移行改善法に関する上院規則・行政委員会に出席するミッチ・マコーネル院内総務。この法案は、1月6日の暴動とドナルド・トランプ前大統領が、憲法とともに州や議会が選挙人を認定し、大統領選挙の当選者を宣言する方法を規定する19世紀の法律「選挙人名簿法」を回避する方法を見つけようとしたことに対応するもの。(AP写真/J. Scott Applewhite)

By Mica Soellner – The Washington Times – Saturday, December 24, 2022

 上院共和党のミッチ・マコーネル院内総務は、中間選挙での共和党の不調に関して、政敵であるドナルド・トランプ前大統領を批判し、同氏の影響力は衰えつつあると指摘した。

 2021年に発生した合衆国議事堂での暴動事件以来、マコーネル氏はトランプ氏に険しくなる一方で、有権者の信頼を裏切るような芳しくないイメージを有権者に与えてきた、と批判した。

 「我々は主に、無所属や共和党穏健派から必要な支持を失った。その原因は主に、前大統領のおかげで我が党が厄介で混乱した政党だとの印象を与えてしまったからだ」、マコーネル議員はNBCニュースで激白した。

 付け加えて、「おかしなことに、それらの有権者グループはバイデン大統領を支持していないのに、いくつかの選挙区で我が党が過半数を確保するのに必要な信任を与えてくれなかった。」

 共和党はシンボルカラーを模した「赤い波」を起こすと予想した年に、期待を大幅に下回ってしまった。かろうじて下院を制したものの、上院は民主党に牛耳られることになった。

 マコーネル議員(ケンタッキー州、共和党)は、2024年には「レベルの高い候補者たち」を積極的に探すと主張した。そして共和党はすべての州で期待外れだったが、中でもアリゾナ州、ニューハンプシャー州、ジョージア州の状況は「致命的だった」と漏らした。

 同議員は党内の親トランプ派と葛藤してきたが、共和党の上院議員選挙を率いたリック・スコット議員(フロリダ州)もその一人だ。マコーネル議員は、同党が予備選で低いレベルの候補者も昇格させようとした選択肢を拒否した。これにスコット議員は反発し、有権者の意思を尊重していないと、党が公的にマコーネル議員を懲罰するよう促したことがある。

 一方でトランプ氏は、前大統領が推した「アメリカ優先」政策に同調した候補者たちよりも、穏健な候補者たちを資金援助したマコーネル議員を指弾した。

 「あの結果はミッチ・マコーネルの失敗だった。ブレイク・マスターズその他の候補を応援せずに、立派な共和党候補者たちが敗北するよう資金を無駄にしたことは大きな間違いだった」、トランプ氏は今月初め、米国のソーシャルメディア「Truth Social」に書いた。「(マコーネル氏は)中間選挙をぶっつぶしてしまい、本人ばかりか、素敵なココ・チャウ夫人まで嫌われてしまった!」

米新型砕氷船の建造計画に大幅な遅れ 北極圏で安全保障上のリスクに

(2024年12月20日)

性自認巡りハリス氏を批判 トランプ氏の勝因に-調査

(2024年12月03日)

トランスジェンダーの女性トイレ使用禁止 共和議員が決議案

(2024年11月20日)

トランプ新政権、2期目も「ハネムーン」なし

(2024年11月19日)

トランプ氏再登板は東南アジア各国に利益

(2024年11月15日)

トリプルレッド、第2次トランプ政権も政策目標達成に障害か

(2024年11月14日)

猫を飼う女性はハリス氏、犬派はトランプ氏-大統領選調査

(2024年11月12日)

トランプ陣営が次期政権の人選開始 国防長官候補にポンペオ氏の名も

(2024年11月09日)

トランプ氏の地滑り的勝利で政界激変

(2024年11月08日)

中絶反対グループがトランプ氏再選を祝福

(2024年11月07日)
→その他のニュース