NASA長官、中国の月開発警戒

(2023年1月7日)

新華社通信が公開した写真で、2022年6月4日(土)、中国北西部の九泉衛星発射センターで行われる神舟14号ミッションの記者会見に出席し、3人の中国人宇宙飛行士が手を振っている。中国は永久軌道上の宇宙ステーションの作業を完了するため、新たに3人乗りのミッションの打ち上げを準備していると、同国の中国有人宇宙局が土曜日に発表した。 (Cai Yang/Xinhua via AP)

By Bill Gertz – The Washington Times – Wednesday, January 4, 2023

 米航空宇宙局(NASA)のネルソン長官は、中国が月に宇宙飛行士を送ろうとしていることについて、月の領有を主張するようになる可能性があると警告した。

 元宇宙飛行士でフロリダ州選出の元上院議員のネルソン氏は、「宇宙開発を競っていることは確かだ。中国が、科学調査の名目で月の土地を手に入れないよう注意すべきだ。『侵入するな。ここはわれわれの土地だ』と言いだすことは間違いない」と述べた。

 専門家らによると、中国は、戦略的に重要な航路である南シナ海で広い範囲の領有を主張し、「九段線」と呼ばれる歴史的にはっきりしない境界線をもとに90%は中国領だと訴えている。

 ネルソン氏は、「(月への中国の計画を)疑うなら、スプラトリー(南沙)諸島で中国がしたことを見ればいい」と述べた。

 中国は、南沙諸島の約13平方キロを自国領と主張し、数年前から、一部の島に対空・対艦ミサイルを配備した。

 中国国営メディアは、米紙ポリティコでのネルソン氏の主張に強く反発、中国は米国と宇宙で競うつもりはないと主張した。中国共産党系のチャイナ・デイリー紙は、ネルソン氏の発言を否定した上で、宇宙での中国の活動はすべて、社会・経済・技術的開発を目的としたものだと強調した。

 宇宙産業アナリストで、中国の国際宇宙航行連盟(IAF)宇宙輸送委員会副会長の楊宇光氏は、「宇宙競争をしたいという人がいても、それは、その人のものであり、われわれは関与しない」と述べた。

 しかし、宇宙に関する国家安全保障専門家は、中国が否定したことについて、「だまされてはいけない。…ここにも、『九段線』による領土奪取のような地政学的な一面がある」と指摘した。

 NASAはアルテミス1で、月の周回軌道に無人宇宙戦オリオンを投入するミッションを完了したばかり。NASAは、月居住計画の一環として宇宙飛行士を月面に送り込むことを計画している。

 それによって月を拠点に、さらに遠方の惑星を探査することが容易になる。

 中国は、2020年代の終わりまで月に宇宙飛行士を送り込む予定で、その計画の一環として、すでにロボットを着陸させてサンプルを収集している。計画は人民解放軍(PLA)の管理下にあり、宇宙専門家らは、中国が月を利用して宇宙から人工衛星を攻撃する可能性があるとしている。

 空軍研究所の最新報告によると、新設された国防総省の宇宙軍は、月とさらに遠方の領域での防衛に取り組む準備を進めている。宇宙軍は、地球の静止軌道の外側と月の間のシスルナー空間の防衛を研究している。

 これは、宇宙軍とNASAが昨年、交わした覚書に記されている。この覚書は、2021年6月に公開された。中国とロシアが月面に合同で国際研究ステーションを建設する計画を発表した直後のことだ。

米インド太平洋軍司令官サミュエル・J・パパロ提督が、2024年8月27日火曜日、フィリピンのマニラで米インド太平洋軍主催の国際軍事会議で演説を行った。(AP通信/アーロン・ファビラ撮影)

米陸軍、西太平洋テニアン島に新型極超音速ミサイルを配備

(2026年07月29日)
写真提供:ブランドン・リッカート軍曹 第7歩兵師団(太平洋多領域軍)所属のアレクサンダー・ヴァハジ大尉(左)、米太平洋軍司令官サミュエル・J・パパロ提督(中央)、第7歩兵師団(太平洋多領域軍)所属のアレクサンダー・マリン中佐(右)が、2026年6月、ヴァリアント・シールド演習中にダークイーグル長距離極超音速兵器で訓練する兵士たちを視察した。ヴァリアント・シールドのような演習は、太平洋軍統合軍が全軍種および同盟国の部隊を統合し、統合軍の強さと多用途性、そして自由で開かれたインド太平洋への我々のコミットメントを示す、精密かつ致命的で圧倒的な多軸・多領域効果を実施する機会を提供する。(米陸軍撮影:ブランドン・リッカート軍曹)

「中国の『超限戦』への備え不十分」専門家が警告

(2026年07月27日)
2025年11月1日土曜日、韓国・慶州で開催されたアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議で、中国の習近平国家主席(左)が韓国の李在明大統領と握手を交わした。(聯合ニュース/AP通信)

下院国防法案、中国の韓国への影響力巡り調査義務付け

(2026年07月25日)
2015年6月27日土曜日、キューバのハバナで行われた記者会見で、米国上院議員団の一員が米国とキューバの国旗を交差させたピンバッジを着用している。(AP通信/デズモンド・ボイラン撮影)

米国転覆狙い共産主義を推進するキューバ 米国務省が警告

(2026年07月24日)
リトアニアのケストゥティス・ブドリス外相は、2025年4月3日木曜日、ブリュッセルのNATO本部で開催されたNATO外相会議に出席するため到着した際、報道陣の取材に応じた。(AP通信/バージニア・メイヨー撮影)

リトアニア外相、ロシアの破壊工作は「侵略行為」 米軍駐留継続に期待

(2026年07月21日)
新華社通信が公開したこの写真は、2026年7月6日(月)、南太平洋で中国の原子力潜水艦から発射された長距離弾道ミサイルの発射実験の様子を捉えたものだ。(李向超/新華社通信提供、AP通信経由)

中露、スターリンク攻撃計画を極秘協議 軍事協力の実態判明

(2026年07月19日)
フィリピン沿岸警備隊が提供したこの写真には、2025年10月12日(日)、南シナ海のフィリピンが実効支配するティトゥ島(地元ではパグアサ島と呼ばれる)付近で、中国海警局の船舶(右)がフィリピンのBRPダトゥ・パグブアヤに向けて放水砲を発射する様子が写っている。(フィリピン沿岸警備隊提供、AP通信経由)

中国は依然国際法に違反 南シナ海仲裁判断10年で米軍

(2026年07月18日)
新華社通信が公開したこの写真には、2026年7月6日(月)、南太平洋で中国の原子力潜水艦から発射された長距離弾道ミサイルが海面から飛び出す様子が写っている。(李向超/新華社通信提供、AP通信経由)

米、中国のSLBM発射実験を「事前通報が不十分」と非難

(2026年07月13日)
2024年8月4日、ウクライナ国内の非公開の場所に設置されたパトリオット防空ミサイルシステムの上空を、ウクライナ空軍のF-16戦闘機が飛行している。(AP通信/エフレム・ルカツキー撮影、資料写真)

トランプ氏、ウクライナが「パトリオット」製造 専門家は生産開始に数年

(2026年07月12日)
ウクライナの無人システム部隊K-2旅団の兵士が、2026年6月22日(月)、ウクライナのドネツク州前線で、ロシア軍陣地に向けて飛行する前に、中距離ドローンを離陸地点で運んでいる。(AP通信/エフゲニー・マロレトカ)

ウクライナ防衛産業、実戦経験生かし欧州との連携を深化

(2026年07月10日)
→その他のニュース