中露、米国の訴訟から軍事情報入手か

(2023年1月28日)

2023年1月24日火曜日、ロシアのイジェフスクにあるカラシニコフ・グループの工場を訪問中、カラシニコフ・コンツェルンのウラジミール・レーピン総監督(左)の話を聞くロシアの安全保障会議の副議長兼統一ロシア党の議長ドミトリー・メドヴェージェフ(右)。メドベージェフは武器のサンプルを視察し、その生産を管理する軍産委員会のワーキンググループと会議を行った。(Ekaterina Shtukina, Sputnik Pool Photo via AP)

By Alex Swoyer – The Washington Times – Tuesday, January 24, 2023

 ジョン・ケネディ上院議員(共和、ルイジアナ州)は、米国の司法制度が悪用され、ロシアや中国などの敵国が米企業に対する訴訟に資金を拠出して、開示手続きで軍事技術や知的財産を入手する可能性があると警告した。

 ケネディ氏は上院司法委員会の委員でもあり、今月、最高裁のロバーツ長官とガーランド司法長官に書簡を送り、第三者による訴訟費用の拠出は透明性が確保されておらず、国家の安全を脅かすと訴えた。

 ケネディ氏は1月6日の書簡で、「どの法律、規則、規制にも、敵国が第三者として開示されないまま、連邦裁判所での民事訴訟に関与するのを防ぐ条項がない。これによってわが国の国家安全保障と政府全体が、操作される可能性がある」と主張した。

 「司法委員会の一員として、司法省に、この脅威を緩和するためどのような措置が取られてきたかについての詳細を知らせてほしい。また、合衆国裁判官会議に、外国の組織がわが国の司法制度を乗っ取ることのないようにするために、全米の裁判所に事前に指針を出すことを検討するよう勧告する」

 これは第三者訴訟ファンド(TPLF)と呼ばれ、営利目的で、第三者が原告の裁判費用を負担するもの。この第三者はヘッジファンドや政府系ファンドであることがあり、勝訴した場合の裁定額の一部を受け取ることを目的とする。

 米商業会議所系の権利擁護団体「司法改革研究所」によると、この慣行は米国で拡大し、25億ドル~50億ドルもの市場になっている。

 政府監査院(GAO)が調査し、昨年12月に報告書を公表、TPLFは2010年ごろに米国で始まったと指摘している。

 GAOは報告で、TPLF業界は連邦法では「特に」規制されておらず、訴訟費用提供についての合意を開示する全国的な基準は存在しないとしている。

 「この市場に関して入手可能な情報は限定的で、一部政治家が資金提供の手配などに関する透明性に懸念を表明している」

 司法改革研究所は報告書で、中国の政府系ファンド、中国投資有限責任公司が米国内での訴訟に資金提供している可能性があると指摘している。

 「米国の訴訟への外国からのTPLF投資がどの程度のものなのかは、TPLFの透明性が現在、欠如しているためほとんど分からない(それ自体が国家安全保障への懸念)が、入手可能な限定的な情報からは、外国の政府系ファンドを含む米国民でない人々が、米国のTPLF市場に参入していることは確かだ」

 中国大使館の報道官、劉鵬宇氏は、米国の裁判に中国が干渉しているのではないかとの推測を否定した。

 「中国は、このような主張を強く否定する。全く主観的であり、捏造に過ぎない。中国は常に、他国への不干渉の原則を守っている。米国の司法プロセスに干渉することはない」

NASAが提供したこの画像は、2026年4月6日(月)、アルテミス2号の乗組員が月フライバイ中に、地球が月の沈む前に月の隣にある地球を撮影したものです。(NASA提供、AP通信経由)

米軍、月周辺での戦闘に備え 統参議長「宇宙優勢」維持を強調

(2026年09月18日)
2026年9月8日火曜日、モスクワのクレムリンで行われた会談で、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領がトヴェリ州のヴィタリー・コロリョフ知事代行の話を聞いている。(ミハイル・メッツェル、スプートニク、AP通信経由クレムリン・プール写真)

ロシア、硬軟交え日本に揺さぶり 中朝と関係強化、国内ナショナリズムを鼓舞

(2026年09月15日)
北朝鮮政府が提供したこの写真には、2026年9月6日(日)、北朝鮮の元山港で行われた駆逐艦「康建」の就役式に出席する金正恩総書記とその娘が写っている。北朝鮮政府が配布したこの写真に写っているイベントを取材するために、独立系ジャーナリストは立ち入りを許可されなかった。この画像の内容は提供されたものであり、独自に検証することはできない。情報源から提供された画像には、朝鮮語の透かし「KCNA」と記されている。これは朝鮮中央通信社の略称である。(朝鮮中央通信社/AP通信経由)

北の「金王朝」、危機乗り越え盤石の体制に 正恩氏後継は未定―専門家

(2026年09月14日)
2022年8月20日土曜日、中国南西部重慶市龍泉村にある貯水池では、擁壁からの漏水により貯水池の水がほぼ枯渇し、ひび割れた乾燥した泥が見られる。周囲の農地や険しく美しい山々を含む巨大都市、重慶の景観そのものが、異常に長く激しい熱波とそれに伴う干ばつによって変貌を遂げた。(AP通信/マーク・シーフェルベイン撮影)

中国、気象を兵器化へ 軍事目的で環境を操作する技術開発

(2026年09月12日)
2024年9月8日、ニューヨークにある国立9.11記念博物館の反射池の一つに赤いバラが供えられた。(AP通信/テッド・シャフリー撮影)

9・11同時多発テロ25周年 説明に苦慮する教育現場

(2026年09月11日)
中央から、トルコのハカン・フィダン外相が、パキスタンのイシャク・ダル外相(右)、サウジアラビアのファイサル・ビン・ファルハン・アル・サウド外相(右から2番目)、トルコ、パキスタン、サウジアラビアの軍および民間高官らとともに、2026年8月31日(月)、トルコのイスタンブールで開催されたメッカ共同防衛協定に基づき設立された戦略政治防衛委員会の第1回会合で記念撮影に応じた。(AP通信/カリル・ハムラ撮影)

イスラム3カ国が新同盟 米国の信頼性に懸念 中東に新たな勢力図

(2026年09月07日)
2019年2月27日、ベトナムのハノイで、ドナルド・トランプ米大統領(左)が北朝鮮の金正恩委員長と写真撮影に応じた。(AP通信/エヴァン・ヴッチ撮影)

トランプ氏、金正恩氏との再会談模索 非核化巡り溝

(2026年09月05日)
2026年6月30日、マサチューセッツ州ローウェルの野球場と住宅街を見下ろすように、マークリー・グループが建設したデータセンターがそびえ立っている。(AP通信/マット・オブライエン撮影)

中国ボットがデータセンター建設反対へ影響工作 Xが指摘

(2026年09月02日)
米海軍作戦部長のダリル・コードル提督は、2025年11月17日、東京訪問中に選ばれた記者団と会見した。(AP通信/マリ・ヤマグチ撮影)

海軍作戦部長、中東への戦力移動は中国抑止に影響

(2026年08月30日)
8月18日に撮影されたこのヴァントール衛星画像は、ヤゴン礁を捉えたもので、アナリストらは、約9マイル離れたアンテロープ礁における人民解放軍の軍事作戦を支援する可能性のある、中国の早期警戒レーダーの開発を示していると指摘している。(画像提供:衛星画像 ©2026 Vantor)

中国、西沙諸島に新たな軍事基地 米が強く非難

(2026年08月28日)
→その他のニュース