マット・シュラップ会長、似非ジャーナリスト達から攻撃されているが、CPACは成功させる

(2023年2月28日)

クラーク郡選挙管理局の外で記者会見する米国保守連合のマット・シュラップ議長(2020年11月8日、ノースラスベガス)。(AP Photo/John Locher, File)

By Susan Ferrechio – The Washington Times – Friday, February 24, 2023

 水曜日からワシントン郊外で、毎年恒例の非公式の大会コンファブを開催する保守政治行動連合(CPAC)のマット・シュラップ会長は、望まない性的誘いをしたとして、共和党の補佐官(匿名)から非難されて以来、特定のニュースメディアの連中に追い詰められていることを訴えている。

 未だ匿名のままの男性告発者は現在、シュラップ氏とメルセデス夫人を訴えているが、両人は告発を否定している。

 シュラップ氏がワシントンタイムズ紙に語ったところでは、その告発の実際は、夜遅くに記者たちを自宅に連れて行き、CPACスタッフたちに電話をし続けたことだ、と語った。同氏は記者たちが、「この団体(CPAC)を運営している本人に、できる限りの汚点を見つけようとしているのだ」という。

 シュラップ氏はさらに、告発で触発されたドラマチックな企ては、2024年大統領予備選に先立って開かれる、共和党保守派の重要な集まりとなるCPAC会議に暗い影を落とすことはない、と断言した。

 この会議は、これまで同様に、共和党の大統領予備選の大概の有力候補を浮き彫りにしてくれる。ドナルド・トランプ元大統領も含まれており、当初の大半の世論調査では他の候補者たちを寄せ付けず、会議では基調演説をすることになっている。

 しかし「今こそ米国を守ろう!」をテーマにした今年のCPACは、シュラップ氏本人や同会議についての報道姿勢のため、不公平かつ非倫理的だと非難されているジャーナリストが締めだされるだろう。

 「我々は本物のジャーナリストを、似非ジャーナリストらと同類に扱うつもりはない」、シュラップ氏(55歳)は言明した。同氏はどのメディアが「似非ジャーナリスト」のカテゴリーに入るのかを明らかにしなかった。

 シュラップ氏は、CPAC取材を拒否される可能性のある記者たちの名前も明らかにしなかった。CPACは過去二年間、ワシントン地域でのコロナ制限のため、フロリダで開催していたが、メリーランド州のナショナルハーバーのゲイロードホテルに会場が戻っていく。

 この行事は水曜から土曜まで開催され、最後に出馬宣言済みか出馬の可能性が高い共和党大統領候補者への下馬評を探る、綿密に監視された調査を実施する。

 これらの候補者としては、米国の元国連大使ニッキー・ヘイリー氏や、マイク・ポンペオ元国務長官、バイオテクノロジーの大物ヴィヴェック・ラーマスワミー氏らが会議に出席しスピーチする予定だ。

 シュラップ氏がジョージア州メイコンで、共和党上院議員候補のヘルシェル・ウォーカー氏の選挙イベントに参加し自動車運転中に、求められない誘いをかけられた、との匿名の告発者についての報道が浮上してからわずか数週間で、シュラップ氏はCPACを指揮することになった。

 ウォーカー氏の選挙キャンペーンで働いていた39歳の補佐だった告発者は、左派系ニュースサイト「デイリー・ビースト」で、告発内容を掲載した。

 他のメディアもその話題を後追いし、その告発を否定するシュラップ氏は、マスコミに理不尽に追い詰められた、と主張した。

 記者たちは、シュラップ氏が夫人と5人の子供と一緒に住んでいる自宅のドアをノックした。記者たちはまた、CPACスタッフたちの自宅を訪れたり、繰り返し電話をかけてきた。

 「これは憎悪に満ちた政治の泥試合になってきた」、シュラップ氏は述懐した。

 シュラップ氏らが追求する保守政治は、一部ジャーナリストのイデオロギーと一致せず、そのためメディアがCPACと一緒にシュラップ氏を倒そうとして、強引かつ不当にストーリーを追いかけてきたと信じている。

 「そのような策動は、政策の観点から間違っているだけでなく、ひとの人生をぶち壊し、家族をこわし、結婚を挫折させ、雇用状況まで破壊するものだ」、シュラップ氏はワシントンタイムズ紙に語った。

 シュラップ氏が2014年から主宰してきたCPAC大会は、ますます左翼メディアによる不公平な報道の標的になっている、同氏は指摘した。今年は特定の報道機関をふるいにかけて、こうした傾向に歯止めをかけようとしている。「連中はCPACの継続を望んでいない」、シュラップ氏は言明した。

 2021年に、いくつかの報道機関は、CPACの舞台デザインがネオナチのシンボルに似ていると報じた。昨年のCPAC報道では、ローリングストーン誌が「暗い過激派のスピーチ」と「薄いベールに包まれた暴力の呼びかけ」について報じた。

 2022年のCPAC大会のテーマは「ウォーク主義ではなく、目覚めよう!」だったが、それはキャンセル文化に対する保守派の反発と、保守的な視点を黙らせようとする、いわゆるウォーク主義の政治との対決を掲げたものだった。

 しかし今年、一部の報道機関によって否定的な報道の標的になりそうなのはシュラップ氏本人だ。

 その告発者は先月、望まない性的誘いの疑いと、その報道記事への対応に関する名誉毀損で、シュラップ夫妻と共和党運動員を相手取って、シュラップ氏から損害賠償を求める訴訟を起こした。

 その原告側は940万ドルの損害賠償を求めており、その中には、シュラップ氏が行ったという「求めていない誘い」に対して告発者が提示した露骨な詳細が含まれていた。2月に提出された法的書類でシュラップ氏と同夫人は、告発の一切を否定し、裁判所が告発者の身元を明らかにするよう強く求めた。

 「シュラップ氏には、性的その他の不正行為の前科が一切ない」、両人の申し立ては書いている。「しかし虚偽の告発を一般に報じることで、それが如何にささいなものでも、原告はすでにシュラップ氏の名誉に泥を塗ることに成功し、スキャンダルに飢えた政敵やジャーナリストを喜ばせた。」

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